音響設備の目的・用途
■音響設備は、目的や用途によって使用する機器を検討する必要があります。
使用する場所の広さはどれくらいか、必要な音量、スピーカを設置する場所及び数量、必要なマイクの数、
CD/カセット/MDなど演奏機器の数、操作の方法はどうするのか、などをよく検討した上で機器の選定
を行います。
■マイクを使用する場合、マイクは性能の良い(高価?)ものを選んだ方が良いでしょう。ハウリングの軽減
にも効果があります。マイクが悪ければ良質なアンプやスピーカを使用しても良い音は出せません。
ただし、館内呼出放送などの場合はあまり気にする必要はないでしょう。
■音響設備機器は用途によって機器が異なります。用途に合ったものを選定する必要があります。
非常放送設備の場合は、アンプ、スピーカの種類、スピーカの設置場所、配線方法などが消防法で定めら
れています。
また、非常放送設備を設置してある建物に別の音響設備を設ける場合は、非常放送設備が起動した時に
他の音響設備が自動停止するための装置が必要になります。
アンプからスピーカへの伝送方式は「ハイ・インピーダンス方式」と「ロー・インピーダンス方式」があります。
一般的には、館内放送・会議室放送など案内やスピーチが主な場合はハイ・インピーダンス方式、ホール・
劇場・娯楽施設・映画館・など音質を重視する場合はロー・インピーダンス方式が用いられます。
音響設備の機器について
■入力機器を操作するミキサー(ミキサーアンプ)は、複数の方が操作を行う場合にはできるだけ簡単に
操作できるものが良いでしょう。専門のオペレーターや音響機器に詳しい方が操作する場合は多機能な
ミキサーを使用することでいろいろな音を表現できます。
■スピーカの設置場所により聞こえ方が違います。
舞台がなどがある場合は前面から、会議室など全体に均一に聞かせるためには天井に、とスピーカの設置
場所も用途によってさまざまです。音の広がりとの兼ね合いでスピーカを選定します。見映えも大切です
■スピーカの性能(音量)はさまざまです。
10Wのスピーカと50Wのスピーカでは当然音の大きさは違います。ところが同じ50W入力のスピーカでも
機種によって音量が異なります。「W」はスピーカの消費電力あって音量ではないのです。カタログや仕様書
を見ると「出力音圧レベル(dB)」が表示されています。この出力音圧レベルで音の大きさが決まります。
スピーカを選ぶときは、用途に合ったスピーカの形状、W数、出力音圧レベルを参考にしてください。
■音の好みは十人十色、聞く人の好みで千差万別です。公共的な場所や不特定多数の人が集まる場所など
ではクセのない音質の機器を使用したほうが良いでしょう。
■簡単に書きましたが、音響設備を設置するにはさまざまな問題が発生します。
設置にあたっては、豊富な知識と長年の経験を持った専門の業者への依頼が必要です。
■他のページの「納入事例」と「提案書」も参考にしてください。 
■この文章の内容は個人的な解釈です。絶対的なものではありません。 |