城山憲法九条の会HP                                        2008/11/3

長崎県九条の会が対話集会

 「憲法を知ってほしい」 土山、池田氏が対談


   写真:左から土山さんと池田さん。     右は挨拶する朝長県九条の会代表。   

左は高校退職者の九条の会。   右は中央地区九条の会。


 憲法公布63周年となる11月3日、長崎県九条の会は長崎市の長崎大学医学部記念講堂で、「世界がもし100人の村だったら」の著者で知られる池田香代子さんと元長崎大学学長の土山秀夫さんとの対話集会を開き、市民約300人が参加しました。県九条の会の代表(共同)の朝長万左男さんの挨拶で開会。

 池田さんは、日本国憲法の生い立ちに触れて、現憲法は「植木枝盛らの自由主義の思想を受け継ぐもの」で、制定の過程にもふれて「押し付けられたものではない」と強調しました。
 自衛隊を利用するために、「改憲しようとしているのはアメリカ」だと指摘。さらに、九条が今日世界から、特に紛争地域から期待されていると述べて、九条を実現する「重い責務を世界に対して持っている」と訴えました。

 土山さんは、憲法に保障された自由にものが言える権利、フリーダムを絶対に失ってはならないと述べ、近年その権利を侵す影が忍び寄っていると警告。 「九条の会が中心になって精神の自由を守る必要がある」と語りました。
 また、自衛隊や安保条約に対する立場を超えて、九条を守り広げることの一点で結集する重要性を強調し、若者への働きかけを呼びかけました。

 二人の対話の後、県内の九条の会が活動報告をおこないました。
 参加者からは、「(改憲派が)『押し付け憲法』と言えなくなったのは運動の成果。憲法の歴史を知らせたい」など感想が寄せられました。



写真:左は長大医学部講堂。    右は会場玄関。