色石の説明です。(上に行くほど新しい内容です)
詳しく知りたい方は各石の名前をクリックして下さい。
6.光の特殊効果
宝石の中には光によって特殊効果が見られるものがあります。
有名なものはスタールビーやスターサファイヤに見られるアステリズム(星彩効果)。
白い六条のスターが見られます。結晶系の違いによっては、十字スターとなるものもあります。
キャッツアイのシャトヤンシー(変彩効果・キャッツアイ効果)も有名ですね。本当に猫の目のように
線条が見られます。アレキサンドライトも太陽光と人工光で変色します。
オパールは光の回折が異なるために角度を変えるときらめきが変化します。
これを、プレー・オブ・カラー(遊色効果)と言います。
他にもムーンストーンなどに見られるシイラー(シーン効果)・ラブラドーライトの
ラブラドール・エッセンス(虹色効果)などあります。
他に効果がありましたら、ご教授ください。
5.オリエーンテーション(orientatoin)
宝石をカットする場合、より好ましい色の方向のより大きく(←歩留まり良くと言います)
カットする事が大切です。それを、石取りの方向、カットのオリエンテーションと言います。
4.希少宝石
希少宝石の人気が高まっています。パライバトルマリン・アレキサンドライト・キャッツ・アイなどの石は
その希少性からコレクター垂涎の逸品となっています。パパラチア・タンザナイト等も人気の色石です。
3.エンハンスメントとトリートメント
上記の用語は詳しい方ならご存知でしょう。(最後まで読んでください)
エンハンスメントとは、ルビー・サファイヤを加熱したり、エメラルドに樹脂の含浸を行う事で、
改良として古くから世界で認められてきました。トリートメントは改変で、市場に多く出回っているブルーダイヤモンドは
殆どがこれです。(これらは、鑑別書に表記されています。)しかし、先日お客様から「スタールビー」の
鑑別書にエンハンスメントの表記があるかどうか聞かれました。その時 偶然、スタールビーの在庫が
無かったので、鑑定機関(中央宝石研究所と言う業界では大手のところです)に電話で問い合わせて見ました。
スター(ルビー)の場合この(エンハンスメント)の表記は無いそうです。私自身も勉強になりました。
もし、表記のある鑑別書を見られた方がいたらご一報下さい。
2.色石の見分け方・購入の仕方
色石も真珠に負けず劣らず(?)良否の見分け方は難しいものです。識別眼を養う方法として
色々ありますが、「習うより慣れろ」が一番です。←口で言うのは易しいですけれど、現実は・・。
何軒もの店、展示会等を利用して、是非冷やかしして下さい。名画と同じで最高級の商品を見て下さい。
現実には手の届かない宝石を見てショックを受けてはいけません。次は購入の予算内で比較する。
お店の人にドンドン聞く。(質問に答えられないスタッフは勉強不足ですので信用しない。)
勉強したことを言う。お店の人も「あっ、この人詳しいな?」と思わせると、シメタものです。、自然とお薦めの商品を
見せてくれます。でも、最終的には決断しなければなりません。ご自分の価値観を信じることが必要だと思います。
本人さんが見られて綺麗だと思う物に勝るものはありません。これが、私の持論です。
1.色石
宝石の中で「色石」と呼ばれる物は千差万別です。何故、「色」が出るのでしょう?
殆どの色石は、不純物として、微量に入ってる金属元素によって着色されます。
これを、他色(allochro-matic color)と言います。例えばルビーは、コランダムに
微量に含まれる不純物の酸化クロムによって、着色されます。これに対して、ペリドットなど
石の主成分中の金属元素による着色を自色(idiochromatic color)と言います。