第1回 グレーティングレポート(鑑定書)の見方

    婚約リングは、ほぼ100%グレーティングレポート(鑑定書)がついてます。

  4Cについて説明します。

 

   1.カラット   (CARAT)

   2.カラー   (COLOR)

   3.クラリティ(CLARITY)

   4.カット    (CUT)


1.カラット

       ダイヤモンドは大きいほど高い?基本的に正解です。でも、今から説明する他の

       要因で大きさだけでは判断できません。大きいダイヤモンドより小さいダイヤモンドが

       高い事があります。「同じ品質のダイヤで大きい(重い)ほど高い」は正解です。

       1ct(←1カラット又は1キャラットの読み方もあります)は0.2gです。昔は天秤で量ってました

       が現代は精密な電子天秤で少数点第3位(1/1000カラット)まで測定します。


2.カラー

       ダイヤモンドは無色になるほど高く、色が黄色くなるほど安くなります。

       一番無色透明の石はDカラー最後はZカラーです。

       何故、A・B・Cカラーからないの?それは、今はDカラーが最高ですが

       今後もっと透明な石が出た場合の為だそうです。

       それと、特別にファンシーカラーと言って、ピンク・ブルーの色のダイヤは高いです。


3.クラリティ

       ダイヤは炭素の結晶です。永い年月で生成されるので、内包物が

       含まれている事が多々あります。内包物(包有物)がないほど高い?正解です。

       でも、欠点のない人を捜す位難しいですよね。

       10倍のルーペで熟練者が見て完全に無傷無欠点のダイヤはFL(フローレス)続いて

       IF(インターナリフローレス)→VVS1(very very small inclusion1)→VVS2→

       VS1→VS2→SI1→SI2→I1→I2→I3の順番です。

       FLとIFは殆どお目にかかれません。婚約リングで一番多いのはVVSクラスかVSクラスです。

       殆どの一般の方はSIクラスでも(内包物を)肉眼では見る事ができません。


4.カット

       人間が唯一 手を加える事ができるのがカットです。

       ダイヤモンドは宝石の中で屈折率(光の折れ曲がる率)一番高い石です。

       でも、正しくカットしないと光が逃げます。正しく理想的にカットすると

       すべての光が上に反射します。EX(エクセレント)が一番で続いて

       VG(very good)→G(good)→F(fair)→P(poor)の順番です。

       最近はEXカットの中でも、HEXとEEEと更に付加価値を加えています。

       ※HEX (ハート&キューピットエクセレントカット)

       特殊な光学スコープで見た時にハートとアロー(矢印)が見えるダイヤ。

       ※EEE(トリプルエクセレント)

       3EXとも言いますが、カット・シンメトリー(対称性)・ポリッシュ(研磨状態)が

       すべて、エクセレントのダイヤ。