何年前でしょうか、初めてワープロでMs-Wordを使ったのは・・・・。
私はMS-DOS時代から一太郎を使っていました。
初めて買ったパソコンが32bitCPUのNEC PC-9801DS-U2。
CPUはIntelの80386SX 12MHzでハードディスクなし、メモリ640KB、2.5インチFDD2基付きで当時の定価が確か\348,000だったと思います。
これに40MBの内蔵タイプSASIハードディスクと12MBの拡張メモリ、それにグラフィックアクセラレータカード、サウンドボード、SCSI I/Fカード、外付け500MB
SCSIハードディスク、2.2倍速外付けCD-ROMドライブを接げて、Windows3.1までこの構成で使っていました。
初めて使ったワープロソフトは一太郎3.0、まだ拡張メモリ領域が使えない時代のMS-DOS版ワープロソフトです。
データー領域の制限から沢山のページを作成することは出来ませんでした。
この当時、仕事でのワープロは正式な提出用の文書作成などに使い、一般の作業は殆ど手書きで済ましていたように記憶しています。
次に使ったのが一太郎4.3、このバージョンでやっとEMSメモリが使えるようになり、作業領域をEMSに割り当てることが出来るようになりました。
これにより、作成文書の制限もなくなり、と同時に同じジャストシステムの花子で作った画像データを文書中に張り付けて、かなり見映えの良い資料を作ることが出来る様になってきました。(色々試してみましたね!)
印刷は、一部のページプリンタに対応しだしてアウトラインフォントも有効になり、拡大文字でもギザギザのない綺麗な文字が出るようになってきました。
次の一太郎5は4.3に比べ機能が大幅に向上し、JUST WINDOWを核に一太郎、花子が動作するという感じでした。
アイオーデータのグラフィックアクセラレータカードと組み合わせて使うと、MS-DOS版ながら1024x763ドットなどの高解像度表示が出来たり、複数のデータファイルを読み込んで連続印刷したり、対応ページプリンタが増えたりしました。
一太郎5はDOS版の後すぐにWindows3.1版も販売されましたが、後続の一太郎6.3(Windows3.1版)が間髪を入れず発売されましたので、販売期間は短かった様です。
そしてGUIがWindows3.1に対応した以外はこれといって特徴もなかった、何か存在感のあまりないバージョンだった様な気がします。
そして、私が一太郎を使った最後のバージョン一太郎6.3。
最初はWindows3.1で使っていましたが衝撃的なデビューをしたWindows95になってもそのまま使っていました。
(操作はDOS版の名残りか、マウスでなく相変わらずキー操作で済ませていましたね)
この頃、すでに社内ネットワークが立ち上がっていましたので、従来のフローッピーディスクに記録するという作業から、ファイルサーバーを介したファイル共有という作業の仕方に大きく変わっていきました。
私は、罫線は文書を書いた後に線を引き表として纏めていくと思っていました。
実際、一太郎は初代からそのような手順になっていたと思います。
社内のOSがWindows3.1からWindows95(NT3.5)に移っていく中で、それまで、ワープロといえばOASYS(専用機)と一太郎という構図が少しずつ変わってきました。
そうです。ワードの登場です。
仕事柄、海外のプラントも設計していましたので、取引先企業の影響もあり社内的にもMs-Officeがいつのまにやら社内標準となってしまいました。
ここまで来てしまうとWordを使わない訳にはいかないし、最初はシブシブと文書のみを作成し、自己学習です。
表計算はそれまでマルチプランやロータスの123を使っていましたので、あまり違和感もなく乗り換えることができたのですが、ところはWordは・・・・?
なにを言っても国産ソフト対USA産、Wordは合理的なんだ?・・・・。
Wordで面食らったのが罫線、そっ!引けないんです。
なんて言ったって一太郎で鍛えてましたから・・・(笑)!
「こい、どぎゃんすっとや!! いっちょん、ならんぞぉ〜」(解かる方には解る、もろに長崎弁ですが・・・!)
そう、私は一太郎のつもりで罫線を引こうとしたのでした。(知らないとは怖い!)
Wordの場合は罫線というより、先に表を作っておき、その中に文書を入れていくという手順でしょう?
もうこれが解らないんですね、一太郎出身者は・・・。
最初の頃は、なかなか思うようにいかないのでWordを使う度にイライラしていましたよ、ホントに。
ところが”なれ”とは恐ろしいもので、いまではこの表が便利なことといったらありゃしない!(大笑)
セル分割、結合が出来るとわかると、もうやりたい放題ですよ・・・!
セル分割、結合はエクセルの場合より自由度がありますね。
凝りに凝ったフォーマットなんか作ったりして、まったくデータ量は考えんとかいっ!って怒られそうなものばっかり作てました(笑!)。
そうこうする内、Wordには以外と簡単に図が描ける機能があるではありませんか・・・と気づきました。(遅かって!!)
それまで図と言えば、AutoCADか花子で描いていました。
設計会社にいましたので、AutoCADは殆ど人が使っていましたね。
中にはWordが思うように使えなくて、ExcelやAutoCADをワープロ代わりに使っていた人もいましたね。大笑いです。
でもこれは決して作り話ではなく本当のこと・・・・
一太郎の時は花子で図を作り、張り付けていましたので、図の中の線に線を接続するときなど太さが合わなかったり、結構テクニック?を必要としましたね。
それがWordではコツさえ掴めばかなりラクに作成することができます。
なんと言っても同じアプリケーションの中だし、切り替える必要もありません。
そしてある出来事を境に、私はWordで作る図形に関しては部内で、いや社内でだれにも負けないくらいのテクニックを身に付けたのでした。
私がアップしているツールの原形はまさにこの時に出来上がったのでした。
Word作図を他のところで出来て、自分のところで出来ないなんて、すごい屈辱を味わったのですが、もともと図と名の付くものはAutoCADで作成するのが社内で一般的でした。
ですから、Word文書の中にAutoCADの図を張り付けることで対応しようとしたのですが、「それではWordだけで編集が出来ない。自分達でも編集出来るようにしてもらわないと困る」と、取引先から言われ結局、納期もなかったことからその仕事は他社へ流れてしまいました。
これからですね、図の作成に関して入れ込んでしまったのは・・・・。
そうこうする内、Wordには自分でつくった図形をツールバーに登録出来ることが解ったのです。
Word95ではマクロにWord Basicが使われていましたが、これを憶えることが出来なくて、登録はすべてマニュアル手順で行っていました。
しかし、一度つくった図をボタン1つで呼び出せるのはなかなか便利です。
特に設計に使う記号類を登録しておくことで、Wordで資料作りをするときはかなりのスピードアップになりました。
Word97ではマクロがVBAになりましたので、編集機能、設定機能をマクロで記述し、それをツールバーに登録出来るようになりました。
でも、・・・・・
話は、まだまだ続くよ! (でも次回までちょびっと休憩ば〜い!)
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