アトピー性皮膚炎豆知識

アトピー”ってどういう意味?

古代ギリシャ語からとった名前で、”変わった”とか”普通でない”(英語でstrage)という意味です。1923年、CocaとCookeにより命名されています。当時、新しい病気に古い言語から名前をとることがはやっていたようです。意味する所はそれまでに知られていたアレルギーとは異なるアレルギーということのようです。

歴史上、最初のアトピー性皮膚炎の人は?

ローマ皇帝アウグスツスです。当時のアウグスツスの記載には”ひどくかゆみの強いひふ、季節的な鼻炎、胸の絞扼感があった”という一節があり、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息とアトピー性の病気すべてもっていたことがうかがわれます。彼の孫のクラウディス帝もアレルギー性鼻炎、結膜炎をもっていたことが知られており、家系的な背景もあるようです。

Q: 日本以外の世界の国々でもアトピー性皮膚炎は多いの?

A: 1999年の結果ですが、以前いわれていたほど先進国とアジア、アフリカなどの開発途上国の差はなくなってきています。
やはり、イギリス、スウェーデン、日本、フランス、オーストラリアが多く、中国、イラン、インド、メキシコ、アルジェリアなどが低い傾向があります。

各国のアトピー性皮膚炎の有症率(13歳〜14歳)