Q:水虫って何?
A:水虫は白癬菌というカビによって起こります。全身どこにでもできますが、足の水虫が最も多くみられます。
皮膚科の病気で最も多いのは水虫です。日本では足水虫は2,100万人といわれ、5人に1人は足水虫です。
男性に多いように見られがちですが、男女差はほとんどなく、女性も多数かかっていますので注意して下さい。子供も親からうつる場合があります。
Q:診断はどうやってするの?
A:真菌検査といいますが、むけている皮をとってKOHという薬品で溶かして顕微鏡で見ます。検査は
15分くらいかかりますが、その日に結果はわかります。当院では患者さんに診断に納得して意欲的にお家で塗り薬を塗ってもらうために、モニターで検査結果を見てもらっています。
このようにわざわざ検査するのは水虫でない場合も多いからです。他に足のかぶれ、湿疹、汗疱(多汗症の人に手足に小さな水ぶくれができる皮膚病)、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)など水虫に似た皮膚病もたくさんあります。それぞれ治療法が異なりますので検査による診断は大切です。
Q:どこからうつるの?
A:水虫の患者さんが歩いた床には白癬菌がばらまかれています。特にスリッパやお風呂のマットには高率に白癬菌がみつかります。また、銭湯、温泉、プール、スポーツジムの足ふきマットからはほぼ100%白癬菌がみつかります。
Q:予防はどうすればいいの?
A:
@家族に、水虫の方がいらっしゃる場合はスリッパやお風呂のマットはかえた方が良いでしょう。しかし、一緒にお風呂に入ってうつったり、洗濯をいっしょにしてうつることはありませんのであまり神経質にならないようにして下さい。
A銭湯、温泉、プール、スポーツジムでは足ふきマットを踏まないようにして下さい。床からもうつる可能性はありますが、白癬菌が足に付着してひふに入っていくまで約24時間くらいかかるので帰ったら入浴かシャワーをするか足を拭いて下さい。
Q:症状は?
A:足の裏の皮がむけたり、小さい水ぶくれができたりしますが、以下のタイプがあります。
@趾間型(しかんがた):足の指の間の皮がむけたり、じゅくじゅくになったりするタイプです。夏に水虫で弱ったひふに雑菌がついて化膿して足が腫れたり、リンパ節が腫れることもあります。
A角化型(かくかがた):かかとなどの角質が固くなり、時には割れたりします。
B爪水虫(つめみずむし):爪が白く濁って厚くなります。
かゆみの程度は個人によってそれぞれです。かゆくないからといって水虫でないとはいえません。特に慢性化した水虫はかゆくないことが多いようです。
Q:治療はどうするの?
A:
@足水虫:家で白癬菌を殺す塗り薬をぬります。お風呂上がりのまだ角質が柔らかい時にぬるのが効果的です。角化型の水虫には当院では角質を柔らかくして水虫の塗り薬が吸収しやすくするために尿素軟膏も併用しています。足の裏のひふは入れ替わりが遅くて約3ヶ月かかるといわれています。少なくとも、3ヶ月は続けてぬりましょう。途中で止めると再発することがあります。
水虫(みずむし)


A爪水虫:爪水虫はとてもなおりにくい皮膚病です。足水虫と同じ菌ですが、爪は硬くて塗り薬を吸収しにくいためです。
・塗り薬
1年、ぬって2割くらいの人しか治りません。しかし、ぬっていると、周囲の爪、周囲の皮膚、他の人にうつりにくくなります。
・飲み薬
3か月、内服すると6〜7割の人は治ります。ただ、一部の人に副作用(肝機能異常)があること、薬が高い(3割負担の方で月、約7,000円)、併用していけない薬があることの問題があります。このため、内服し始めて1か月半後に一度、肝機能の血液検査が必要です。


