Q:どうしておこるの?
A:詳しいことは不明です。色素を作る細胞に対して自己免疫現象(自分のリンパ球が自分の組織を異物とみなして攻撃すること)を起こしてメラニンが作られなくなることより、ひふが白くなっていきます。
Q:なおるの?治療にはどのようなものがあるの?
A:ひふ病の中でも最もなおりにくい病気の1つです。なおる場合も長い期間の治療が必要です。
治療は以前より、ステロイド軟膏とPUVA療法という紫外線治療が行われてきましたが、現在、一番、有効率が高いといわれているのは narrow band UVB(ナローバンド・ユーブイビー)、エキシマライト光線治療器という最新の紫外線治療です。当院ではこの治療を行っています。
部位による有効率
治療期間による有効率
白まなず(尋常性白斑)
尋常性白斑に最も有効な方法でヨーロッパでは第一選択になっています。それでも一部にでも色素がでてくる有効率は40%前後ですが、現在までの治療に比べると明らかに有効です。
治療期間:どれくらいの期間、治療すれば色素がでるかですが、ヨーロッパでの結果で治療期間3ヶ月で8%、6ヶ月で40%、12ヶ月で60%の有効率です。つまり、気長に治療することが大切です。最初の何ヶ月か色素がでなくてもあきらめずに続ければでてくる可能性はあります。
部位による治療効果の差:顔、首は良く効く所で70%以上、胴体やふともも、すねなどは30〜40%、手足は20%程度しか効かないとする研究結果があります。できている部位で治療効果に大きな差があります。
@ビタミンD3軟膏をぬる方法:narrow band UVBと組み合わせるとよりよい効果が得られることが報告されています。ビタミンD3軟膏を前の晩にぬって太陽光線にあたる方法もあります。
Aダドレスをぬってかくす方法:なおす方法ではありませんが、いろいろな方法でどうしてもなおらない場合や、結婚式や発表会で応急的に一時的にでも隠したい時はダドレスといるひふを染色するお薬をぬると目立ちにくくなります。2〜3日はとれません。