T.感染 | 風邪、扁桃腺炎など体にウィルスや細菌が入って体がそれに反応してでる | |
U.虫さされ | 虫さされをきっかけにしてでる | |
V.食べ物 | アレルギー性のもの | ・卵、牛乳、小麦、カニ、ソバ、果物などにIgEという抗体ができておこるもの ・小麦やエビでは食べて直後に運動するとでるものもあります(食物依存性運動誘発性アナフィラキシー) ・果物を食べると口の中、のどがはれたりかゆみがおこったりするものもあります(口腔アレルギー症候群) |
非アレルギー性のもの | サバ、豚肉、タケノコなどはじんましんをおこすヒスタミンと似た物質が入っていて仮性アレルゲンといわれています 食べ物の中の着色料、防腐剤ででる場合もあります |
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W.薬 | アレルギー性のもの | 薬のアレルギーででるじんましん |
非アレルギー性のもの | アスピリンなどの鎮痛解熱剤を飲むとじんましんがでるもの(アスピリン不耐症) アスピリンなどの鎮痛解熱剤で元々あるじんましんを誘発することもあります |
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X.内科の病気 | 肝炎や膠原病などがあってでるじんましんまたはじんましんに似た皮疹 | |
Y.物理性じんましん | 人工(機械性)じんましん | こすれたりかいたり下着や重い物で圧迫するとそこがみみずばれになるもの |
寒冷じんましん | 寒い時に服からでた部分ででることが多く、夏でもクーラーの効いた部屋に入った時やプールに飛び込んだ時などにでるもの | |
温熱じんましん | 暖まるところにでるもの 通常のじんましんでも暖まるとでやすくなる |
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コリン性じんましん | 汗かくとでるもの 点状の小型のじんましんが多数でてかゆいよりぴりぴり感があること多い | |
日光じんましん | 日光にあたるとでるもの |
じんましん
お話をお聞きして食べ物が疑わしい時はプリックテストというひふのアレルゲン検査、感染や内科の病気によるものの時には血液検査、物理性じんましんが疑わしければそれぞれの物理的刺激で誘発する検査をして原因を調べます。
かゆみを伴い虫に刺されたように赤く盛り上がる皮疹がでたりひっこんだりをくりかえすものをいいます。1回きりででなくなるものもあれば長い期間、くりかえしでるものもあります。
原因の除去 | 問診や検査で原因がわかった場合は原因を除去することが最も良い治療になります。例えばどの食べ物が悪いかわかった場合は含まれている食品の一覧がのっている食品表を渡して避けるように指導します |
生活上の注意 | @熱いお風呂、暖房しすぎを避ける |
Aお風呂でごしごしこすらない。じんましんがでている時やかゆい時には手でやさしく洗う | |
B香辛料、アルコール、刺激物は避ける | |
Cストレスや過労を避ける | |
Dアスピリンなどの鎮痛解熱剤を控える | |
薬による治療 | 抗ヒスタミン剤という飲み薬で治療します 現在、非常に他種類の抗ヒスタミン剤があり、眠気の少ないものが増えてきています 人によって効き方が違うことが多く、しばらく飲んで効果が弱い場合は変更したり、増量したりします。効いてきたらしだいに飲む量を減らしていきますので、でなくなっても急に中止しないようにして下さい |
治療の基本は原因の除去、生活上の注意(誘因の除去)、じんましんを抑える飲み薬による治療の3つに大別されます。
じんましんというと食べ物が原因というイメージがあると思いますが、実際は数%程度です。他に表にあるように種々の原因があります。