保湿剤を塗布することによりひふのバリアーが改善されることがバリアーを測る機器の測定上も証明されています。

�@１日２回以上は皮疹ができている所もなおって今はできていないところも広く、保湿剤を塗って下さい。皮疹の予防になります。

�A入浴後は急速にひふの水分が失われますのでタオルで水分を拭き取った後にすぐに保湿剤をぬることが大切です。

�@入浴は必ず毎日して下さい。汗はアトピーを悪くする刺激の代表的なものです。また、アトピーのひふにはブドウ球菌というばい菌が増えやすく、その菌がだす物質の刺激で皮疹が悪くなることが知られています。

�A熱いお風呂やゴシゴシこするのはひふを刺激したり、バリアーを壊してかゆみを引き起こします。柔らかい綿のタオルやひふの炎症が強い時には手で優しく洗うと良いでしょう。

�B石けん、シャンプーは洗浄力の強いものは避け、洗った後は十分注いで石けん分を落とすことを心がけて下さい。石けん分が残るとひふの刺激になります。

�@下着は合成繊維より綿のものが良く、表面ががさがさしていないものを着て下さい。アトピーのひふはこすれる刺激に弱く、こすれる部分に皮疹ができやすい傾向があります。

�A新しい下着は一度、洗濯して着ましょう。ホルマリンなど処理剤が使われていることがあり、ひふの刺激になります。

�B洗濯のすすぎも多めにして洗剤を洗濯物に残さないようにしましょう。

�C爪は短く丸く切って、かいてひふに傷を作らないようにしましょう。赤ちゃんや幼児のお子さんで夜のかき方がひどい時はミトンを作って直接かかないようにすると良いでしょう。