Ⅰ. 化粧品かぶれ

Q: 化粧品かぶれにはどのようなものがあるの?

A: すべてアレルギーで起こるものではなく、以下の様ないろいろな原因があります。アレルギー性のものでも使い始めてすぐかぶれるのでなく、長く使った後にかぶれることもあります。ずっと大丈夫でも化粧品かぶれでないといいきれません。

刺激によるものパーマ液、除毛クリームなど、マッサージやパック、スクラブ石けんなど機械的刺激によるもの

光かぶれ:太陽光線にあたってかぶれるもので香水、紫外線吸収剤の入った日焼け止めクリームに多い。

ニキビの悪化油分の多い化粧品で毛穴を埋めてニキビが起こるもの。ファンデーションやコールドクリームに多い。

Ⅱ. 金属かぶれ

Q: 金属かぶれにはどのようなものがあるの?

A:ニッケル、コバルト、クロム、金、水銀などがかぶれやすい金属です。銀、チタン、プラチナかぶれはまれです。

ピアス皮膚炎:ピアスはひふをつらぬきますのでピアスをあけるまで金属かぶれしなかった方でも起こってくることがあります。あけた部分に堅いしこりができたり、赤くなったり、汁がでたりします。

A: 植物(特にハゼ、ウルシ、キク、サクラソウなど)、食物ギンナン、マンゴーなど)、塗り薬消毒剤など)、ゴムラテックス)などの生活用品

アレルギー性ファンデーション、クリーム、化粧下地クリーム、日焼け止めクリームなどが多い。特に香料、毛染めはかぶれやすい。

Ⅳ. どのような検査があるの?

パッチテスト:疑わしいものをすべて持ってきてもらい、パッチ絆という特殊な絆創膏につけて二の腕の内側または背中に貼ります。2日後に再度、受診してもらい絆創膏をはがして30分後に判定します。原因になったものがあればその部分に赤みと腫れがでます。当院ではこの検査をかぶれの検査に行っています。

使用テスト(化粧品):自分で家でできる検査です。パッチテストが忙しくてできない患者様、新しい化粧品を使いたいが、不安な時に肘の内側の柔らかい所に調べたい化粧品を1日2回、連続4日間ぬって赤みがでないかみます。大丈夫だったら顔に使用してみます。

バックル皮膚炎:へその部分のベルトの金属のあたる部分に赤み、ブツブツがでます。

③その他、指輪やネックレスなどのあたる部分のかぶれ

Ⅲ. その他のかぶれ

Q: その他、かぶれにはどのような原因があるの?

かぶれ(化粧品、ピアスなどの金属、その他)