GURETORU


































 グレは潮の流れ、動き、水温、波、海水の濁り等、海の状況に非常に敏感に反応する魚です。
 これらの条件が良いと、
食いがたつといわれますが、グレの活性が高くなり、以外と簡単に
釣れます。 しかし逆の場合、というより、これが普通なのですが、冬場の寒グレシーズンに限らず、
水温が低い、潮が動かない、等々、グレの活性が低く、グレの食い渋りが酷い場合、グレ釣りは
かなり難しいものになります。

  実際に磯に立って釣りをする時、次の三つの事が大変重要だと考えます。

  
(1) マキエの打ち方
  (2) タナのとり方
  (3) ウキの感度


  
  
(1)マキエの打ち方

 グレ釣りはマキエでグレを集めて釣る、というのが基本です。
 釣りがし易い所、魚を掛けた後取り込み易い所をポイントとして、そこに魚を集めます。
 潮の流れ、地形、マキエの沈む速度をイメージして、マキエを打ちます。
 潮の流れは仕掛けを入れてみれば良くわかります。
 マキエにはアミエビを使います。付けエサにオキアミを使う場合は、マキエにもオキアミを
混ぜた方がいいのですが、グレトル釣法では付けエサにアミエビを使うので、マキエにもアミエビ
だけでいいです。  オキアミよりもアミエビの方が集魚効果が高いからです。
 水分調整にはパン粉を使います。パン粉が良いとゆう訳ではなく、ぱん粉でもいいという
意味です。  集魚剤を使っても構いません。
 

 マキエには本命グレだけではなく、エサ盗りの小魚も集まってきます。

 グレ釣りが難しいと言われる理由の第一は、このエサ盗りの存在です。
 
付けエサとマキエの同調が必要と言われている、グレ釣りですが、グレトル釣法では、
グレトルの付けエサの場合では、この同調を必要としません。
 
マキエは魚を集め、そこに留めるために使います
 グレトル調法はマキエでグレを寄せて釣る、というグレ釣りの基本に変わりはありませんが、
同調を必要としない為エサ盗の種類、動き具合をみて、仕掛けをグレが集まった中心部分から
離れた位置に、エサ盗りを避けた位置に仕掛けを入れることが出来ます。 
エサ盗りの影響をそれ程受けず、エサ盗りを充分かわせた釣りが出来るのです。



 
(2)タナの取り方

 
タナは水深の中間程から始めて、徐々に浅くしてゆきます。冬水温が低い時期はもっと深く。
 タナが深い時は、例えば竿一本以上の時は、50cm位の単位で、2ヒロ以下の時は10cm位の
単位で浅くしていきます。
 グレは自分の位置より下の方の餌には、余り反応しません。 グレの位置をイメージして、
付けエがグレの上の方へ来るようにタナを取ります。

 ウキに反応がなく付け餌がなくなったり、魚の下あごに針掛りしていたら、タナが深すぎです。
 逆に付け餌が残ってきたら、浅すぎです。
 満潮時、潮が高い時はタナは浅く、干潮時潮が下がった時は深く入れるのが基本です。
 グレの活性が高い時は、魚も上下左右に活発に動き回るので、タナの取り方も大雑把で
いいのですが、問題なのは水温が低く、グレの活性が落ちる冬の寒グレです。
タナの取り方もかなりシビアに要求されます。

 グレは同じタナで釣れ続けるということは余りありません。 最初は深めに入れて徐々に
浅くしていく、アタリがなくなったら又深く入れ、徐々に浅くと、ウキ下はマメに変えた方が
釣果はあがります


 
(3)ウキの感度

 ウキはグレ釣りの仕掛けの中心になります。ウキは釣果に最も影響を及ぼします。
 ウキが消し込む時に、ウキには三つの抵抗がかかります。ウキの自重(慣性の法則によるもの)
水の抵抗、それに浮力による抵抗です。
 寒グレに限らず、グレのアタリは非常に微妙です。特に大型になればなるほど、その傾向は
顕著です。
 経験ある人もいるかもしれませんが、例えば波が高く、海が荒れてる時などは、ウキどころか
竿迄もヒッタクルようなアタリをするグレですが、通常はウキには何の反応もなく餌だけ盗る、
といった、非常に厄介な生き物です。
 グレ釣りが難しい、奥が深い、面白い、ハマる人が多い由縁です

 グレは餌を口にし、少し下がってからからその餌を吐き出します、その餌がそのままそこの位置に
留まっていたら、又その餌を口にしてそのまま沈んで行きます。 
食い渋るグレのイメージです

 ウキは出来る限り小さいものがいいです。浮力もゼロのものを使って下さい。 (例えばアタリウキ)
仕掛けは餌の重さで飛ばします。グレトルの付けエサは大きく握れば、かなり遠く迄仕掛けを運べます。
 波が高い、潮の流れが早い、等海の条件次第では、小さいウキはまったく役に立たなくなります。
 ウキは海の状況に合わせて、使い分けて下さい。