ぼくのエピソード

 

2004年も半分が過ぎました。私も随分年を重ね何度目の梅雨を迎えたことでしょう。
皆さん、お元気ですか?中川家はこの数ヶ月忙しい日々を送っています。
大ちゃんはインフルエンザに罹ってすごく痩せてから、体重を戻せずにいます。
でも身長の伸びは著しく栄養が縦の成長に使われているようです。

顔つきも少年っぽくなってきて、「大ちゃん」という呼び方が似合わなくなってきました。


平成十六年四月六日(火)

六年二組 中川大輝くん
***進級おめでとう***

   あなたも、もう六年生になるのですね。
早いなあ・・・。

一年生のときは、歩くのが下手なうえにランドセルが重くてたいへんそうだったよね。
何回転んで膝をすりむいたかな?
そんな大ちゃんに学校になれるのに精一杯の小さな子どもたちが、
優しく手を差し伸べてくれました。
おかげで学校が好きで楽しく通うことが出来ました。

そしてもう六年生。
小学校最後の学年でどうなることやらと不安もありましたが、
担任の先生が五年生からの持ちあがりで木村先生でした。
一年かけてやっとお互いに解りかけて来たころ、
学年が変わり先生も変わるとまた最初からやりなおしです。
それはそれで新しい出会いがあり楽しいのですが、
持ちあがりになって余裕をもって接することが出来るので、良かったと思っています。


先生方、子どもたちへ これからもよろしくお願いします

6年2組クラス目標


5月23日(日)運動会にて

脳波の結果があまり良くなく、てんかんの発作が月に1回から2回のわりで起こるので、
ちょっとだけテグレトール(薬名)の量が増えました。
増やして4日目の朝は運動会。
家を出るまではいつもと変わらなかったのに、家を出て歩き始めると様子がおかしい。
まっすぐ歩けない。発作かと思い学校まで車で行く。
保健室でしばらく休んでも症状はおさまらない。
これは発作ではないようです。おそらく副作用の可能性が大きい。
午前中は保健室と運動場を行ったり来たり。
友だちと先生方に支えられての運動会でした。
お弁当を食べてからやっと笑顔が戻り、本来の姿に戻りました。 


もうすぐぼくの番かな?


体がふらつくからまっすぐ走れません。
先生いっしょに走ってね。



先生といっしょに一生懸命練習してきた組体操。
練習ではもっとしっかりと演技できました。今日は残念。



先生、今日ぼくがんばったよ。
朝家を出てから歩き始めたら体が変なんだよ。
酔っ払ったみたいにまっすぐ歩けないし、1人で立つこともできない。
途中でこけちゃって足を擦りむいちゃうし。
痛かったー。とっても不安で怖かったー。
発作なら30分もしたら元気になるはずなのに、なかなか元に戻らないんだ。
でもせっかくこの1ヶ月、みんなで練習してきた運動会だから
みんなといっしょにいたかったから。
組体操はとっても緊張したよ。終った時は本当に嬉しくてほっとしたんだ。
小学校最後の運動会。
たくさんの人に支えられて最後まで参加することができました。

ほんとうにありがとう。           大輝


久しぶりの入院  6月11日(金)から6月18日(金

6月6日(日)発熱38、5度
手持ちの解熱剤と風邪薬で次の日には熱がさがる。
8日9日絶好調で言葉も多く反応も良い。

6月10日(木)元気いっぱい学校から帰ってくる。
夕方5時。体がひどく熱い。39、1度の発熱。機嫌は良い。
6時半過ぎに脱力発作が起こる。その後頭を傾げる点頭発作。
5月30日に初めての点頭発作が始まってから、今日で4回目だ。10分ほど続く。
原爆病院に電話して受診。病院に向かう車の中では発作おさまる。
熱に対する薬を処方してもらい帰宅。明日検査のため受診することになる。


6月11日(金)朝から嫌な予感がしたのでお父さんにもついて来てもらう。
受付→小児科外来→採血→頭部CT→脳波検査→胸部レントゲン。
大ちゃんは検査の間ハイテンションで機嫌が良い。
(体がキツイとハイテンションになる子どもがたまにいるそうだ。)
そして検査の結果、入院となる。
採血で炎症反応高値、レントゲンで肺に白い影
頻発する発作とあまり良くない脳波
肺炎の治療をしながらついでに発作の薬の調節にトライ。
間に頭部のMRI検査もした。
肺炎は徐々に落ち着いて熱も下がった。
薬はまだ調節の途中だったが、18日退院となる。



10年ぶりの入院でしたが、病棟内はほとんど変わりありませんでした。
看護婦さんはもちろん代わってしまっていましたが。
年齢的には付き添いはいらないのですが、発作があるので付き添いが必要です。
美咲と知輝を同居の義父母と主人にお願いして私も病院入りでした。
2人とも自分のことはできる年齢だったので安心して付き添うことができました。
夜は大ちゃんのベッドに添い寝、
食事は売店で買ったり、1日おきに交代して家に入浴に帰ったときに買い出ししたりしなくてはいけません。


でも、10年前、大ちゃんが2歳、知輝が生まれて2ヶ月、美咲が幼稚園の年中さん。
あの時の4ヶ月の
入院に比べると楽なものでした。



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