小川町散策(2010.8)

妙音寺。
商店街の一番奥に、この寺がある。

歴史好きの心をつかむ山門。
いかにもって感じ。

山門には、仁王像が安置されていた。
普通は、両端に一人ずついるのだが、ここは狭いところに向かい合って立っている。
すぐ目の前にあるので、なかなか迫力があって怖い。
不気味な威圧感がある。

1596年に、川尻にある大慈禅寺の4代目和尚が開いた。
寺には、六地蔵塔や地獄絵巻などが残っている。

大慈禅寺の和尚が開いただけあって、当然の曹洞宗。
写真で曹洞宗だと気付いたが、このときは暑さで、それどころではなかった。
涼を求めた旅だったが、すっかり汗まみれになってしまった。

山門から商店街を望む。
この道をずっと歩いてきたのだ。

この辺りの町割りは、昔からほぼ変わっていない。
資料館での話では、道幅はもっと狭かったそうだ。

お地蔵さんを発見。
化粧が施されていた。
なかなかインパクトがある。

小川阿蘇神社。
1040年創建とのこと。

船つなぎの楠。
ものすごく太く大きな楠だ。
癒しという言葉は、昔から嫌いだった。
流行のパワースポットという言葉も好きではない。
感受性が鈍いのか、眼に見えないものを信じないのか。
根拠なく感覚的な感動というものを、これまで経験したことが無かった。

しかし、この楠には、すごい生命力を感じた。
知らぬうちに、楠に手をあてて、無心のまま楠と一体となろうと試みている自分がいた。こんなことは初めて。
意外と、パワースポット大好きなのかも。
暑さで頭が変になっただけか・・・

神社から見る馬場通り。
商店街の一本裏の通りになる。

小川阿蘇神社。
境内には、鶯宿梅もあるそうだ。
暑さのあまり、見るのを忘れてしまった。

小川町には、歩いて回れる範囲に神社仏閣、墓地から昔の茶屋跡、劇場跡、水源など見所がたくさんある。
昔は、かなり賑わっていたのだろう。

資料館で地図をもらって散策すると良い。

田中湧水。
戦前は、市民の憩いの場だったそうだ。

この辺には、昭和元年創業の料亭があるとのこと。
後で地図を見て知ったが、建物を見てみたかった。
この辺は、調べれば調べるほど、いろんなものがあるようだ。

趣のある家があった。
古い建物が至るところにあって、良い雰囲気を醸し出している。
しかし、もう少し街並みを整備した方が良いのかもしれない。

鏝絵を発見。
まるで、大分県安心院のよう。
裕福だったことを示す遺構だ。

正善寺。
特に説明がないので、由来は分からない。
かなり大きなお寺である。

国道3号から曲がって、小川町の商店街に入ると、まず、このお寺が眼に入ってくる。

昔ながらの商店街。
黄色の建物の右に、前述の洋館がある。

また、黄色の建物を左に曲がると、先ほどの郷土資料館や風の館、妙音寺へ続く道となる。

最初に訪れた洋館に戻ってきた。
これで、今日の小川町散策は終わり。

もっと下調べをしてから来れば良かった。
しかしながら、面白く興味深い散策であった。

さて、すっかり汗まみれになったので、涼を求める旅を続けよう。
これから、国道3号を南下して、立神峡へ。

実に、大学時代以来の16年ぶりの立神峡。
楽しみ。

立神峡へと続く。


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