今回のスタパー、いつも心配されるのは天候です。開催の週になってからも曇り〜雨〜曇りのち晴れと天気予報もめまぐるしく変わりました。でも土曜日当日には雨の心配もいらず「晴れる」という予報だったのですが、夕方からモクモクと湧き上がる
濃い雲にドキドキしました。宵の口、初っぱなから最後までの
シーイングの良さと夜半過ぎからの
晴れ間に満足してスタパーを終わることが出来ました。
ten.が白木峰に到着したのは午後3時。まだほとんど到着している人もほとんどなく、車の機材を出すこともなくマッタリと仮眠をしていました。今回の機材は接近中のシュワスマン・ワハマン第三周期彗星に合わせて双眼鏡と望遠鏡、撮影用の機材と多岐に渡り、荷物満載のトランクはこの状態。。。。(;^^)
トランクの前に置かれているのは「喫茶『ten.』」のcoffeeのために汲んできた水。容量が10リットルのポリタンクです。朝になって見てみると残りは2リットルほどでした。
かねやんさんのVMC200とmiyauchiの100ミリ対空双眼鏡です。実は手前にはBORGの100EDも持参されていました。かねやんさんの機材で凄いのは、なんといっても自作アイピース!VMC200に挿してある接眼レンズはジャンクな「ケーニッヒ」をアメリカンサイズに仕立てたモノです。その他にもフィールとスコープ用の接眼レンズを流用したものなど色々お持ちです。
「ちぃふ」さんのMC127と「しゃあ」さんのブースです。画像を押さえていませんが、ちぃふさんの近くにはshinさんも陣取って、まったり観望されていましたね。MC127は軽量で扱いやすそうです。また、しゃあさんはシュワスマン・ワハマン第三周期彗星の分裂した核を次々に撮像されていました。
まいどっ!でおなじみのugemさん、変光星観測お疲れ様でした。毎晩毎晩頑張っていますね。スタパーでは熟睡していましたが、ブログを拝見すると、普段から観測中に仮眠を取られているみたいで、やっぱり「普段のまま」のugemさんです。そのお隣の望遠鏡はComfortさんのミニBORG45EDでポルタ経緯台に搭載されています。このBORG45ED、朝方には大型赤道儀のVIXENアトラクス赤道儀に搭載されていました。この状態で、搭載している
ポルタ経緯台が大きく見えるのに、アトラクスに搭載された45EDは6×30ファインダーのようでした(笑)。でも、覗いてみると取り回しのし易いポルタ経緯台に加えてスッキリとした見え味にびっくりすること間違いなしです。
もはや、コレクターと化している(笑)佐賀の「べんじゃみん」さんの持参した機材の
一部です。かの有名なNikonの10cmED屈折式赤道儀とGOTO(五藤光学)のマクストフカセグレンです。昔から雑誌の広告でしか見たことのない逸品をスタパーで見ることが出来ると思いませんでした。さすが
コレクターです。(爆)
一方、コレクターでないのに昔の逸品を持ってきた人がいます。ぱっと見た目には何て事もない古い小口径の屈折なのですが。。。。。なぜか三脚がガッチリしており、
フリーストップのドイツ式赤道儀は滑らかに動き、手を離すとピタッっと停まります。そして、その望遠鏡が醸し出す土星像はしっとりとしてスッキリ!なのに、望遠鏡の
口径は50mmなのです。とても50mmの口径の像とは思えない!素晴らしい像でした。
コレクターのべんじゃみんさんもこの望遠鏡を覗いてみて。。。「むぅ?こぃ、きれかねぇー。。。いや、ばってくさ、こん口径で、がんきれかとはどこんメーカーね?(佐賀の言葉?)」←言葉が判らない人がたくさんいそうだなぁ。。。
その50mm屈折のメーカですが、Nikon(ニコン)と呼ぶなかれ!この場合は
「日本光学(にっぽんこうがく)」と呼んで欲しいです。いやいや、良いものを見せて頂きました。ちなみに、この日本光学50mm屈折の所有者は、「GINJI250」とじっくり語り合っている好青年です。初めて望遠鏡を買ってから一年半の間には水平のベアリングをテフロン摩擦支持に変更したり、ファインダーも使い易いものへ変更しているなど、このGINJI250も随分とカスタマイズされています。本人は「まだまだ初心者」と謙遜していますが、ドブソニアンユーザとしても高いレベルの観望者です。また次回お逢いするのが楽しみです。
珍しいシーフシェピグラーの望遠鏡、AOK製です。次の画像は初参加!福岡からお越し内海さんの往年の銘機、アスコ(旭精光だったっけ?)の20cm F8ニュートン反射経緯台です。現代の望遠鏡は撮影用の性能を重視した物が多くなり、眼視用に特化した望遠鏡は少なくなりました。昔の望遠鏡は、古くても眼視用として良いものは現代でも良いです。上の日本光学50mm屈折もそうですが、眼視用ならば古い物ほど素直に良く見える事が多いです。そういった眼視用の望遠鏡は例外なくF値が大きいものです。ニュートン式反射望遠鏡の中では、nobさんの望遠鏡。
物干し竿と表現される「シドロ150」(15cm F12)もF値が大きい反射望遠鏡です。明るくなってから「あの望遠鏡(シドロ150の事)で見てみたかった。。。。(;−−)」とおっしゃるかたの多いこと多いこと。こっそりと端っこで見ずに、
次回はど真ん中で機材を広げて頂きたいとおもったのはten.だけではないはず。あ、そうそう!朝食の「チーズの入ったホットサンド」すんげぇうまかったっす。ごちそうさまでした。
二台あるninja400も精力的に天体を見ています。「中村です」さんのNinja400もお隣で見ている「星見人さんのNinja400も
動きまくりです(笑)。今回のスタパーでひっそりと(?)アポクロマートに肉薄しているアクロマート、シュワルツ150改は凄いコントラストと模様の濃さでした。(残念。望遠鏡の画像ありません。。。。星見人さん、すみません)
おっと、なんだか忘れられている望遠鏡が。。。。。
はい。BD1580と
TSA102です。BD1580は忘れられていましたが、このTSA102はよく見えます。これだけの望遠鏡なのにFS102に3万円ほどしか違わないのですから、たいしたものです。え?見え味?ん〜〜
「よく見えます!」土星で言うなら、本体は「球体」に、輪は「薄くシャープ」に見えます。曖昧な見え方はしません。。。。。と言っておきます。一方、BD1580は、組み立て後、光軸をキチンと合わせていたのですが、途中で光軸が狂っていました(少なくとも夜半前には狂っていた)。まあ、それでも
そこそこ見えていたし、動きは相変わらず指一本だし、久々にBD1580で楽しみました。もうひとつ持参していた77mm対空双眼鏡ですが、午前3時過ぎには夜露でレンズが曇っており戦線離脱です。まったりとした空気は湿度も高く、みなさんの望遠鏡も夜露でぐっしょりでした。
このような状態でした。水も滴るNinja400!
本当はまだまだたくさんの望遠鏡や機材がありますが、ご紹介したのはごく一部です。自作の15cm F7反射望遠鏡など撮影しておきたかったのですが、片づけられていました。すみません(参加者も望遠鏡の数も多かった)。それでも今回は
機材をメインにスタパーレポートをいたしました。もちろん、
今回もおいしい食べ物、飲み物ありましたよ。あまりに美味しすぎて画像を撮影するのを忘れてしまっています。ちゃるさん、小峰さん、nobさん、その他のみなさん。どうもごちそうさまでした。m(__)m (おかげさまで
生き延びられました。)
それからたくさんのおみやげとお酒をいただきました。どうもありがとうございました。
>おみやげを持参していただいたみなさんへ。
遠方からおいでの皆さん、長距離の移動、大変でしたでしょう。本当にお疲れ様でした。また、今回のスタパーに参加できなかった「ここを御覧の皆さま方」、次回、是非お越しくださいね。
スタパーの夜は夢の一晩。あっという間に朝が来る。
恒例の「朝まで生き残った人たち」の画像(@ten.撮影)です。
帰宅の途に付いていないのに写っていない人たちは「爆睡中」です。あ。。。そういえば、かずはんさんが登場していない。。。ちゃんといましたよ。この時間帯はまだ結構な数の皆さんが爆睡していましたね。星見銀次さんを代表として「朝まで生き残って
いない人たち」の画像を撮影しておけばよかったかな?(爆)
また次回のスタパーの夜が待ち遠しいです!