「あまのがわ」が見たい!

あまのがわを見る条件ってなんだろう?(^_^)
 夏になると「あまのがわ」が見たくてしょうがなくなるten.です。みなさん、最近見ましたか?「あまのがわ」。。。。。うんうん、見ていないでしょ?(^^;

「あまのがわって、七夕の日しかみえないんじゃないの?


 いやいや、それが違うんです。見える環境を知っていれば見ることが出来るんです。このコーナは、「あまのがわが見たいっ!」とおっしゃるあなたのためのコンテンツです。


 本来、七夕の七月七日は、旧暦の頃に出来たお話です。と言うことです。

 旧暦は、新月を月の一日(ついたち)として、満月が15日となります。ですから満月のことを「十五夜」ともいいますよね。七日というのは新月から数えて七日目と言うことですから、おおむね「半月前の月」です。半月は、日没の頃に南の空低くくで南中しています。この七日目の月が沈むのは日付が変わる前の頃になります。

 月明かりがあると天の川は見づらくなりますが、23時を回って、この月が沈むとどうでしょう。。。ちょうど天頂(真上)に織り姫と彦星が「あまのがわのほとり」にいて、南の地平線に向かってあまのがわの光の帯が続く。。。そういう時間帯が「旧暦のあまのがわ」なのです。
 (今年2013年の旧暦での七夕は8月13日ですよ。梅雨が明けて夏本番となり、晴れ間が多い時期です。夕涼みがてら夜半に天の川を楽しみましょう。)


 現代の暦(太陽暦)では月齢が関係有りません。七夕の夜が満月で、一晩中月明かり。あまのがわも見えないような年もあるということですよね。さらに現代の太陽暦7月7日の日本は梅雨真っ直中ですよね。これではなんだか「織り姫と彦星が可哀想」な気がします。

あまのがわを見るためには


【空の条件】まず、空が暗いことが第一条件です。そのためには?

1.街の灯りが無いところを選ぶ。また、水銀灯などの街灯は、直接目に入らないことが大切です。

これは、眼の「ひとみ」を開くためです。明るい街灯などを見てしまうとひとみが閉まってしまうので暗い物が見えません。なるべく暗い場所で目を慣らすようにしましょう。

2.空の透明度が良いこと。

天気予報で言ういわゆる「晴れ」と星を見るための「晴れ」はちょっと違うんです。雲一つ無い天気であれば天気予報で言うと「快晴」です。(^^)しかし「あまのがわ」を見るためには透明度の良い快晴であることが必要なんです。透明度の良い空って....?そう、いわゆる「ピーカン」です。昼間で言うと真っ青な空の事です。夜なら真っ暗な空に星がたくさんある夜です。私の経験上、4.5等星よりも暗い星が見えていれば、あまのがわを見ることが多いようですよ。(^^)

3.月が出ていないこと。

月の明かりってね、結構明るいんですよ。月明かりで夜道を歩けるんですから。(^^)「あまのがわを見たい」という夜が「新月」ならば、月は一晩中出ないのでばっちりです。三日月ならば、月は21時過ぎに沈みます。あまのがわを見るならその後が良いでしょう。
さらに月が太って半月(上弦の月)ならば、月は夜半過ぎには沈んでいます。満月ならば、月は一晩中見えていますので難しいでしょう。さらに進んで半月(下弦の月)になると、半月(下弦の月)は夜半過ぎに東の空から昇ってきますので夕方から夜半前がチャンスです。
と、いうように事前に月がない時間帯を把握しておく事って結構大事なんですよ。(^^)

4.「あまのがわ」が見えている時間帯であること。

春の星座以外はあまのがわは見えています。でもね。秋と冬のあまのがわって、かなり淡いんです。濃いあまのがわは夏です。おりひめ星・ひこ星の間を通ってさそり座の東、いて座のあたりが濃いんです。見やすい夏のあまのがわを見るのであれば、

7月中旬なら21時30分頃
8月中旬なら19時30分頃
9月中旬なら17時30分頃

これは、いて座が南中する時刻を示しています。この時間が南中時刻ですから、前後4時間はあまのがわのどこかがみえていることになります。また、夏場は日が沈むのが遅くなりますが、この時間帯のあと、おりひめ星・ひこ星あたりのあまのがわは4〜5時間見ることが出来ますのでご安心を。

詳しくは星座早見盤やパソコンで使用できる星空シミュレーションソフト(アスキー社・ステラナビゲーター、誠文堂新光社・THE SKY)などがあれば、「あまのがわ」の出ている時間帯がわかりますので入手しておくと良いでしょう。(^^)



【話をまとめると....。】

あまのがわを見る条件として、

1.街の灯りがないこと。街灯を直接眺めないこと。
2.空の透明度がよいこと。
3.月が出ていない時間帯を選ぶこと。
4.「あまのがわ」が出ている時間帯であること。

と、いうことです。

本年、2013年の夏、7月後半から9月の間で、21時頃に限って月明かりのない夜を紹介します。

2013年7月25日より8月10日ごろのあいだ。
2013年8月25日より9月 9日ごろのあいだ。


 と、なりますので、今年の夏の間に「あまのがわ」を見たい方は上記期間中の快晴の夜は狙い目ですよ。じつは見易い時間帯の21時に限らなければまだまだチャンスがあります。(5月の午前2時とか。。。。爆!)ちなみに月が出ていない時間帯は新聞などの「月の出/月の入り」欄で調べることが出来ます。
夕涼みがてら、山へドライブや夜のお散歩、夜釣りなどなど、是非御覧になってくださいね。
(^^)/


漆黒の夜空で満天の星空をながめていて「動かない薄雲のような光の帯(おび)」がわかれば、多分それが、あなたの見たかった「あまのがわ」です。

2005.6.4  午前1時のあまのがわ
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