双眼鏡で星団を探そう!
低倍率で楽しむ天体観望。両目で見ると楽ちんよっ!(^^)
さて、みなさん。双眼鏡は持ちましたか?
(なに?どの機種にするかまだ悩んでる?^^;)ちょっとした晴れ間に「ほいっ!」っと向けることが出来る双眼鏡ですから、まずは「手持ち」して楽しんでみましょう。
準備するものは、「双眼鏡」「星座早見盤」「星図」です。星団(星雲)をじっくり探したい方・ゆっくり探したい方は「カメラ三脚」「カメラ三脚取付アダプター」を準備いただけるといいでしょうね。(^^)
ten.愛用のグッズです。(手前味噌ですみません^^;)しまった!星座早見盤を持っていない.....。
【代表的な星団を探してみましょう。】
春 M44(プレセペ星団)、M67、
夏 M7、M6(7倍程度なら同一視野に見えます)
M11、Cr.399(コートハンガー星団)
秋 NGC884・NGC869(二重星団)、NGC7789、
M37、M36、M38、
冬 M41、M35、
※さて、左のM○、NGC○○ってのは星雲星団につけられている符号ですが、表記(M○、NGC○○)を見て、「その天体。ああ、知ってるよ」って方はもう大丈夫ですね。(^^)
比較的に見易い星団をピックアップしています。是非チャレンジしてみてください。
さて、ここで問題になるのは、左記の符号が「なんのこっちゃ?」と思ってらっしゃる方です。(^^)では、一緒に探してみましょうね。
春。M44(プレセペ星団)とM67は「かに座」にあります。そこで星座早見盤をくるくると回し、観望時刻と日付を合わせてください。星座早見盤の楕円の窓から見えているのがその時期その時刻の星空です。
目立つのは、「ふたご座」のカストルとポルックスの一等星。そして、「しし座」のレグルス(これも一等星)から連なる「逆はてな?」と呼ばれる獅子あたまの部分です。「かに座」は、ふたご座としし座の間にある星座で、比較的に暗い星々で構成された星座です。星座を形どる一番あかるい3.5等星ですから、都市部で星座を繋げるのは難しそうです。
そこで、ちょっと乱暴ですが....
M44は、ふたご座のカストル・ポルックスと、しし座のレグルスを結ぶ直線上にありますね。(^^)それでは、カストル・ポルックスを双眼鏡の視野に入れ、双眼鏡から目を離しても良いですから、レグルスを視野に入れます。両方の星の間を何度も行ったり来たりしているうちに、だんだんと迷わず直線的に腕が動いてきますし腕を動かす量も体が覚えてきますよ。(^^)/
では、双眼鏡から目を離さないでカストル・ポルックスとレグルスを往復してみてください。
出来るだけ「ゆっくり」と視野を移動させると....途中で「四辺形に囲まれた星団」があるのが判ります。じっくりと見てくださいね。7°の視野を持つ双眼鏡なら、四辺形を形作る星も視野に収まっています。
さて、次にみるのはM67です。M44(プレセペ星団)は、比較的に明るい星が散らばっていて、いかにも「星団」らしいのですが、M67は、星ぼしが暗くまとまっているので「ぼんやり」とした雰囲気でしか見る事ができません。場所は、プレセペ星団を取り囲む四辺形の東側の南北の一辺を南に伸ばしていくと4等星が入ってきます。その星の西側に「ボヤ。。。。」っとあります。しかし、最初は「ボヤ。。。」っとしか見えていないのに、ある時には「ちりちりっ。。」っと星団らしくちらつくんですよ。(^^)これは、双眼鏡をカメラ三脚に固定するとよくわかります。同じ「かに座の」散開星団で非常に大型の星団と普通の星団を楽しむことができますからチャレンジしてみてくださいね。小口径の双眼鏡でもわかると思います
かに座はプレセペ星団を囲む四辺形と三方に延びた星で形作られます。プレセペ星団が見つかると四辺形も一緒の視野に入っていますから、M67までは「ひと視野分」に南下すると下の方から「ぼや〜。。。。」としたものが導入されてきます。東側の辺の長さを南へ2倍伸ばした所と考えたら楽でしょうか。。。。
M67の光度は約6.9等です。四辺形の一番暗い星が5.4等星ですから、目安にしてください。
このページに使用されている星図は、アスキー社の「ステラナビゲーター5.0」を使用しています。
→次へ