切ってしまった材料のすべてです。(
上から、
直径60mm(内径56mm長さ230mm)
鏡筒用
中段左から、
直径60mm(内径58mm長さ10mm)
対物レンズ用アダプタ
直径60mm(内径56mm長さ40mm)の円周を切断したもの2つ。
接眼筒ドロチューブ用
下段左から
直径48mm(内径40mm長さ150mm)
接眼筒用
直径48mmC環(長さ20mm)
接眼レンズアダプタ用
「ten.が実際に覗いてみての感想」
標準で使用する予定のPL20mm(16.5倍)で覗くと、心配していた色収差も全くなく、すっきりとした見え方をします。(接写用と言えど、ちゃんとしたアクロマートレンズですから。)16.5倍は手持ちの限界を超えていますが、あっちこっちに向けていろいろと楽しめそうです。試しに私の2倍バローレンズ+LE7.5mmを使用して88倍で覗いてみました。遠方の光にジフラクションリングらしいグルグル像が見え、色収差も目立たず口径52mm望遠鏡としての性能をきちんと発揮しています。将来、接眼レンズの組み合わせ次第で土星の輪を見る事は難なく出来そうです。
# ちなみに先に製作したクローズアップレンズAC(No.4)を使用した望遠鏡は球面収差と色収差がバッチリわかります。(−−;
「わかば−52」の設計コンセプト
1.「月が見たい。クレータがわかればいい。」
2.「三脚は持たないので最初のうちは手持ちで見る」
3.「将来、土星の輪も見てみたい」
ふ〜さんの要望に応えるべく、倍率を最低倍率にはしませんでした。16.5倍という手持ち観望の限界を超えた倍率にしているのは、「ふらふらしてでもいいから、一瞬でもクレータを見る。窓枠や電信柱を利用してぶれを抑える工夫をする」と言う事で慣れてもらおうという事にしました。(頑張れ!ふ〜さん^^)
もちろん、カメラ三脚などに固定すると、さらによく見えます。次はカメラ三脚座を作ろうと思います。(もちろん、手伝います。)
#ガムテープなどでカメラ三脚に固定するという
荒技も
オッケーだそうです。
(ふ〜さん談)
現在、「迷光処理」はしていませんが、これはわざとです。
今のところ、月を見るのが初期の目的なので、視野に近づいてきた月が迷光によって近づいた事がわかり視野へ導入しやすくなるようにとの配意です。また、迷光処理をする前とした後の違いを認識することも最初から迷光処理をしていれば「何の事やら????」になるので、違いが分かるように現在は迷光を楽しんで(?)もらうようにしています。
「わかば−52♪の今後」
1
.カメラ三脚に取り付ける事が出来るよう三脚座(1/4w)を作る。
2.素通しのパイプでもよいからファインダー(照準)を取り付ける。
3.鏡筒内の迷光処理をする。(黒の画用紙を内面に貼るだけでかなり違います。)
「作業の感想」
望遠鏡を作るのが初めてという女性が、
作業開始から3時間で仕上げる事が出来ました。もちろん、ten.も自宅である程度の準備もしてきていましたが、アダプター類の切り出し・ヤスリがけ・接眼筒/接眼レンズ摺動部分の調整などの「メンテナンスに関わる作業」は本人にしていただきました。これは、もし壊れても自分で治せるようにと思ったからです。それにより望遠鏡の原理や部品構成を理解していただいたようなのでよかったのかなとも思いました。
「ふ〜さんが今回の感想をメールしてくれました。」
わかば-52♪のファーストライトの感想です〜。
「三脚、欲しい〜。」
・・・(・・;)。 以上 (爆)
手ぶれ、すごかったんだもん。 ちょっと風が吹くだけでも、ガタガタ。
壁と手すりにくっついて、ようやく木星を見ました。
木星の横にちい〜さな星を見つけて、 「あれは何だ??」と思っていたら、
衛星だったのですね。A^_^;
星空を見上げるのはもともと好きだったけれど、 こんなに星を大きく、たくさん、見られるなんて
また世界が広がった感じ。望遠鏡を作ってよかったです。
----(中略)----
-----余談-----
てんさんに初めて会ったとき、 双眼鏡を見せてもらったときにも思ったのですが
たくさんの星が輝いているのを見て、
人間、宇宙に向けてレンズを向けちゃっていいの??って 少し恐れおののいています。
星の美しさに、見えない大きな力、存在を感じるというか。。。
宇宙、恥ずかしがってないでしょうか?のぞかれて。
(↑初めて双眼鏡使って星を見た感想でした〜@)
次は、月かな!? うさぎさ〜ん♪
作業の場所を提供していただきました諫早市白木峰の
「コスモス・花・宇宙館」の皆様方にこの場を借りて
厚くお礼申し上げます。m(__)m
なによりも
世界に一台しかない望遠鏡を自分でつくったことと、自分で作った望遠鏡で見る星々の輝きは心に残ると思いますよ。(^^)
んじゃまたでわでわ♪ (2004年7月某日)