日々雑感

世の中、ブログが流行ですが。。。。あたしゃ、「.txt」オンリーで。(^^)
しかも、不定期更新だったりするのです。(^m^)
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20060430
そのスターパーティーin白木峰が無事終了した。午後3時に現地到着し車の中でゆっくりしていました。県外ナンバーの方々から到着し始める。天候を結果から言うと「夜半から明け方直前まで晴れ」ました。喫茶「ten.」は23:30分ころから開店し、約400gの豆を消費しました。観望は昨年夏以来のBOX-DOB1580が登場です。当夜のシーイングは最初から良く、木星もかなり低い位置からよく見えていましたし土星もカッシーニの空隙がよく見えていました。実はこのBOX-DOB1580、組み立て後にはいつものように光軸を合わせたのですが、実は焦点内外像をみたら光軸がずれていました。まあ、そこそこ見えていましたからノープロブレムです。午前2時頃から晴れ出しました。いよいよシュワスマン・ワハマン第三周期彗星とのご対面です。もちろん撮影もしました。夜半前に機材(赤道儀@P−2z+H40)を組み上げていましたからカメラを準備するだけです。367mm F4.7の光学系で直焦点撮影を行ったP−2zでは5枚。カメラレンズを使って撮影するため、ヒノサワカメラをH−40赤道儀に載せ替えて4枚の撮影を行いました。直焦点撮影では緊張していたので手順をきちんと確認し、真面目に撮影していましたが、カメラレンズを使っての撮影は、その緊張が解けたのか「お笑いネタ」を作ってしまいました(ネタばらしは後日)。みなさん、おつかれさまでした。ものすごく楽しかった夜でした。   (2006.04.30 29876)


20060429
さて、いよいよスタパー当日です。天候も申し分なく雨の心配はいりません。雨さえ降らなければこっちのモノです。今夜、狙うはSW3彗星。それから狙うモノはもうひとつあります。。。。。ウケ狙い。。。空振りしないように注意しています(爆)。さあ、車が混まないうちに準備をしてお出かけいたします。(10:30@準備中)


20060428
「晴れる、きっと。」時間と空間を共有する者達の一念は、地と宙に通ずる空に道をつくる。とぎれとぎれの細い道は、その向こうに悠久の空間を覗かせ、歓喜し情をも厚くする。常々孤独に空を眺めし者たちよ。集いしその地で見る光は凍てつく空気をも暖める。


20060427
事ある毎に天気関係のHPを見つめています。もちろん29日〜30日にかけての諫早市上空の天候がどう移り変わっていくのかをみるためです。もうちょっと天気関係の勉強をしておけばよかったなぁ。話変わって、明日は実質上の月末にあたります。月締めの仕事で遅くなりそうなので日々雑感が更新できるかどうかちょっと心配です。翌日の29日はスタパーの夜ですから更新はありません(多分)。なんかひと言でも書ければ更新したいと思います。(って、なんか生存確認みたい。笑)


20060426
月末に近づき、帰宅したのも21:30。ちょっとお疲れモードなので休もうかと思ったけど、せっかくPCを立ち上げたのでちょっとだけ。昨日、長崎では「ソフトバンクホークス VS 楽天イーグルス」の試合がありました。ちょうど試合の時間帯に友人が運転する車で球場の近くを通ったのですが、球場の照明が「眩しくて運転しづらい」と言っていました。球場に使用されている照明は光害対策をしていませんが、他県の球場には光害対策を施した球場があるみたいです。また、この球場の近くには「長崎市科学館」があり、大型の望遠鏡を納めたドームもあります。道路通行と教育施設に影響を及ぼす照明には光害対策は当然だと思うのですが、声を出す人がいないのでしょう。


20060425
気になる。土曜、スタパーの天候が気になる。今日の時点での週間天気予報では、29日の土曜日は「くもり」。30日の日曜日は「くもりのち晴れ」。この調子だと、きっと雨は降らない。そんな時のスタパーは。。。。?来てのお楽しみです。機材ネタには困りません(予定)。あら?そちらでは地元の観望会の予定が入っている?曇りなので観望会は中止かな?スタパーはどうなるのでしょうね?(みんな知ってる。来るなって言っても集まるよ。笑)これはね、あくまでもten.の希望的観測ですけど、スタパーの夜、白木峰は「きっと晴れる」です。「たぶん晴れる」もアリです(もちろん、単なる希望ですから、曇ったり雨でも責任は持てません。(爆)。気になる。気になる。スタパーが気になる。 (おいでおいで。)


20060424
見えない。ホンの向こうの景色が見えない。黄砂現象。長崎では「視界5km」だったそうで、5kmと聞いて自分が見える景色とそこまでの距離を考えてみると確かにそのくらいの距離でした。晴れているのに青空ではなく、星が見えているのに僅かな数の星。名だたる星の名しか思い浮かばず、そこには星座がない。自分の心の中を見透かしたようにぼんやりしている。先行きが見えないもどかしさが重なっていく気がしている。


20060423
長崎市の南端、野母崎の亜熱帯植物園へ行って来た。別に星空関係の用件でもなく単に行っただけです。以前と違ってずいぶんと雰囲気が違っていた。ここへきたのはいつ以来かと思い出してみたら、なんと1986年春のハレー彗星の撮影以来だ。友人のバイク「YAMAHA RZR250」を借りて夜中に走り、フェニックスの茂みの間にほんのり見えるハレー彗星を50mm標準レンズで固定撮影して帰ってきた記憶がある。当時、ハレー彗星を機に星空を眺める方が多くなり、その時にたくさんの仲間が出来た。今となってはもう20年経ってしまったので星を見るのを止めてしまった人も多いが、その頃に集まっていた人らで星を見つづけている方とは今でも交流がある。ハレー彗星は76年の周期彗星ですが、次にハレー彗星が接近する頃の地球はどうなっているのだろう?まだ星空は見えているのかな?


20060422
今日の長崎は雨。霧のような粒の小さな雨が降っている。今日の長崎は明るい。夜なのに空は夕方のようだ。空を照らすライトが日に日に増えている。光量の大きなライトが日に日に増えている。そして、空は本来暗いものだということを忘れている人も日に日に増えている。空に星があることを忘れないで。


20060421
来週のスタパーでの機材選定をそろそろしなければなりません。絶対に外してはならない機材は「イス」、そして「防寒具」です。ナニがなくとも二つがあればゆっくりと過ごすことが出来ます。次に必要なのは「MY箸と取り皿、うつわ」。これでおいしい食材が出てきても大丈夫です。それから、夜半前後から開店する(予定)の「喫茶『ten.』」には珈琲カップがありません。ten.はもちろん持参しますが、紙コップよりもMYカップの方が自然に優しいので出来ればご持参ください。スタパーは、「スターパーティー」ですが、晴れているから行われる普段の観望会ではなく、この日に集まりましょう、一緒に星を見ましょうという催しですから、晴れる保障はどこにもありません。それでも白木峰で楽しもうという方はいますから、曇ってもゆっくり出来るような機材が第一番目の選択です。


20060420
いよいよ来週に迫った「スターパーティーin白木峰」。今週は「スタパーの夜」と題して色々と紹介してきました。ここでよく考えてみるとこれまで紹介してきた天体はスタパーでなくとも見られるということです。では「何故」白木峰までスタパーに行こうと思うのでしょう?(微笑) 答えは簡単!みんなで星を見るからでしょう。色々な機材とたくさんの星が好きな人、普段はひっそりと(?)星を見て楽しむ事を現地で共有出来るからなのかもしれません。ten.もやっと休みが確定しました。存分に楽しもうと思っています。ここのところの週末の悪天候も4月29日(土)のスタパーの夜には好天に恵まれることを願っています。


20060419
「スタパー三点セット」と命名されてしまった3天体、土星・木星・SW-3彗星ですが、今日の日々雑感では「SW-3彗星=シュワスマン・ワハマン(73P/Schwassmann-Wachmann3)第3周期彗星」の紹介です。と言っても、ten.本人もまだ見ていないので、各天文雑誌に書かれていることを書き抜くだけです(笑)。この彗星、周期5.4年と短く、もう何度も地球に接近しています。普段の接近では約10等と「まあまあ」な彗星です。ところが、1995年に数個に分裂(現在判っているだけで7個)しているのが観測され、分裂をきっかけに一気に6等まで増光。前回2001年の接近ではさほど話題にならなかった(気付かなかった)のですが、今回は違います。なぜなら、今回2006年の回帰では地球に超接近し抜き去っていく姿を目の当たりに出来る、そんな彗星なのです。スタパーの夜のSW-3彗星の予想光度はC核=4.1等、B核=9.0等、G核11.0等とC核以外は見栄えなさそうですが、今まさに地球を抜き去ろうと接近しつつある彗星の生の姿を見ることが出来る訳です(晴れれば。)。「超接近って、どのくらい?」かといえば、地球から太陽までの距離を1.0とします。(1天文単位=AUといいます。)今回の接近はC核=0.079AU(最接近時)と言うことです。でもピン!ときませんよね。んじゃあ、貴方の家と会社(学校)までの距離を1.0とします。その距離を1000で割って79掛けましょう。会社まで10kmの通勤の方であれば、家から790mの距離にSW-3彗星がいると言うことです。ね?超接近でしょ?スタパー当夜では1350mの所にいますよ。そんな近くにいますから、見かけの動きも速そうですね。SW-3彗星を見つけたら、周りの恒星の場所をメモしておきましょ。あとで見ると動いているのがわかります。

20060418
土星を見た後は「木星」をちょっとだけ見ておきましょう。まだ昇ってきたばかりで低いし望遠鏡も冷えきっていないでしょう?(笑)とりあえず、低倍率でガリレオ衛星の並びをチェックしておきましょう。初めて木星を見た人は「衛星がこんなに速く位置を変えていく」ってのも土星を見たくらいにびっくりしますよ(ちょっと時間がかかるけど。苦笑)。木星は夜半頃には南中しますから、倍率を上げるのは後でゆっくり。。。(微笑)。あ、近頃話題になった「red Jr.(小赤斑)」って何時ごろに見えるんだっけ?(見える時間帯っていつ?(汗))....んじゃあ、「red Jr.」は当日の楽しみということにしましょう。

20060417
この三日間、スタパーの夜と題して(今、命名しました。笑)色々な現象や天体を紹介してきましたが、ついに四日目になりました。これまでの三日間は、夕方の日の入り直後やら明け方の際どい時間帯の話ばかりで、(晴れれば)メインディッシュとなる時間帯の天体を紹介していませんでした。ten.的に、メインディッシュになるだろうと思っている天体は「土星」「木星」「シュワスマン・ワハマン彗星」の三点セットですね(あたりまえすぎ?)。特に日没後から夜半過ぎまで楽しめる「土星」は、何と言っても観望会での一番人気です。スタパーのように「たくさんの望遠鏡があるから色々な天体を見ることが出来るよ。いらっしゃいな。」と軽く誘ったとして、普段から望遠鏡で天体を眺めたことが無い方たちでも「感動」「驚愕」「歓喜」してくれる天体が夜半前の集まりやすい時間帯に鎮座しているのですから、まさにメインディッシュと呼んで過言ではないでしょう。「土星って初めて見たァ〜ほんとに輪があるんだぁ〜」っと感嘆の声を聞くのが楽しみですね。

20060416
4月22日と5月6日って何の日でしょう?スタパーの夜はちょうどその中間辺りになりますね。4月22日はこと座κ流星群の極大日、そして5月6日はみずがめ座η流星群の極大日なのです。双方の流星群も活動のほとんどは極大日付近ですから、スタパーの夜には突出した活動は期待できませんね。それでも、何の流星群も無い普段の夜も、夜半を過ぎれば流れ星(散在流星)の数は多くなります。双方の流星群も活動のメインは夜半を過ぎてからになりますので、散在流星+こと座κ群とみずがめ座η群の同定を楽しみながら夜のふけるのを楽しむのもいいかもしれません。

20060415
スタパーの当日に見える天体で、一番の楽しみは何と言っても「シュワスマン・ワハマン彗星(73P/Schwassmann-Wachmann3)」でしょう。この彗星は各天文雑誌にも特集で掲載されていますので今夜のところはそちらを参考にしていただくとして(笑)、今夜の日々雑感で紹介するのは3月初旬に見事な尾を見せてくれた「ポイマンスキー彗星(Pojmanski C/2006 A1)」です。ポイマンスキー彗星は3月7日頃に最接近をした後に、どんどんと北上し暗くなりましたが、スタパー当日の予報では8等〜10等の明るさということでまだまだ健在です。4月29日におけるポイマンスキー彗星の場所はカシオペヤ座の内側付近にあり、α・β・γ星と四辺形を形づくるような見つけやすい位置ですのでシュワスマン・ワハマン彗星のB核(当日9.1等の予報)と見比べてみても面白いのではないかと考えています。あっ!当日のカシオペヤ座って昇ってくるのは未明の日の出直前ですねぇ。。。しまった!(苦笑)

20060414
丁度、あと二週間後には白木峰@諫早市にいるでしょう。何度もアナウンスしている「スターパーティーin白木峰」です。4月29日(土)の天候は未定ですが、当日は晴れる(と、思う。)ので当日のお楽しみを確かめてみよう。夕方、日が沈むと真っ先に見つけたいのは「月」です。当日の月齢は1.6で極細の月が西北西に見えています。かなり細くかなり低い位置にあるので見つけた人は良い物が見られます。19h30mの時点で極細の月の高度は約15度。これはかなり厳しいですが西側は開けているのでなんとかなる高さです。この日はスバルと月が重なって見えます。スタパーの夜はスバル食で始まります。20時11分頃には2.9等星のアルキオーネが月に隠されますから暗くなり始めたらすぐに月を見つけ出しましょう。なんとしても見つけましょう(笑)。この時の月の高度は約7度。やはり非常に厳しいです。月と地球照とスバルって綺麗だろうなぁ。。。極細の月、なんとしても見つけましょう。

20060413
月刊天文ガイド(2006.05)を眺めているとページをめくる手が「P.52」で停まった。なにげないいつものような広告のページ。ラフスケッチのような漫画は普段通りだが、目に留まったのは「超小型・お気楽赤道儀」「それでいて据付型赤道儀並の追尾精度が可能」、さらに「無事試作品完成」とある。う〜ん、見てみたい。でも、今月は文字だけの広告のようだ。「ほんの数kg」「リュックに入る」のキーワードから想像すると大きさは長くとも3〜40cmだろう。「据付型赤道儀並の追尾精度」と言うことは、モータードライブ装置による駆動で追尾を行うということだろうし、精度を上げるためには微動装置の歯数を多くするのか、ロングスパンのタンジェントスクリュー式なのか?はたまた円弧の一部を使っての摩擦ドライブなのか?と謎が深まるばかり。超小型・お気楽・追尾精度が良いとなると同じキーワードを持つのはN草野氏の「簡易赤道儀」か、ten.の星空撮影架台「ten.11」で、ライバル(?)になるのか、はたまた同じような形式の仕様で仲間になるのか?と、来月号の広告が楽しみになってきました。(安価なら良いけど。笑)

20060412
いよいよ暖かくなって、雨が降る日も寒さを感じないようになってきました。初春ならば雨のあとは風が吹き寒くなるのですが、最近は雨のあとでも、ここ長崎では寒くありません。これなら29日に開催される予定の「スターパーティーin白木峰」も大丈夫でしょう。コーヒー豆は当日の購入予定。コーヒーに使用する水も当日に白木峰から登ったところの湧き水を汲んでくる予定。決まっていないのは当日使用する機材と29日〜30日の勤務シフトです(ten.11の改造も出来ていませんし。苦笑)。知り合いに、「機材のリクエストは?」と聞いたら、「ああ、そりゃあ珈琲でしょ。」と軽く言われた。珈琲は機材だそうです。(爆笑)

20060411
そのフジクロームPROVIA400X(RXP)のデータシートが発表されていたので見てみました。以前の400Fと分光感度を比較してみると赤の感色層のすそ野が広くなっているようです。その他、色彩度が「高彩度」ということで400Fの特徴を踏襲しています(極彩度ではないので使い易そう。)。また、気になる「赤い星雲」の写りですが、赤感層のピークは400Fと変わらない位置にありますが、ピークを過ぎて急激に落ち込んでいる400Fと比べてなだらかに落ちているのでちょっとだけ期待できそうです。ただし、これが光害の残る空の撮影で、バックの色がどのような雰囲気になるのかが実写しなきゃわからないのでなんともいえませんねぇ〜(笑)。特筆すべきはRMS粒状度(数字が小さいほど高画質)で、400Fの粒状度13を上回り、粒状度11とISO感度100のフィルムに迫る画質が期待できそうです。(久々に期待している。)

20060410
一眼デジタルカメラには行かず(行けず)、ten.は相変わらず銀塩フィルムを使用している。今のメインフィルムは富士フイルムの「プロビア400F(120サイズ)」なのですが、今年に入ってのカメラメーカーのフィルムカメラ撤退・規模縮小のアナウンスやら、3月31日にはコニカのカメラが事業から撤退し、銀塩フィルムの供給が危うくなってきたと感じている人は多いだろう。そのような中、富士フイルムは「フジクロームPROVIA400X(RXP)」をカラーリバーサルフィルムの新ラインナップに加えて発売すると発表し、ten.のような銀塩ファン(デジに行けない貧乏人=ten.)をホッとさせてくれました。この「PROVIA400X」が天体撮影に向くフィルムかどうかは別として、新時代に対応するようなフィルムを開発し、供給する姿にエールを送りたいですね。それでもやはり気になるのは天体写真への特性がどうなのかということです。ブローニーサイズは今秋発売ということなのでヒノサワカメラへの実践投入はまだ先になりますが、35mmサイズは4月5日に発売されるようなので入手できたら使用してみたいと思います。

20060409
白木峰に到着し、早速機材を組み立てる。黄砂+薄雲+月があったのでほとんどの星は見えない。とりあえずP−2zの極軸を合わせ晴れるのを待つ(この時点でほぼあきらめモード)。缶コーヒーを飲みながらMP3プレーヤーの曲を流す。まずは「ナイフエッジピントチェック治具」を装着して一等星でピント合わせの練習確認。これはじっくりと使用機材に向き合って「ピント位置の恒星が消える雰囲気」を楽しんだ。使用機材はアクロマート(+レデューサーコレクターを装着)対物レンズなので、SKY90などのアポクロマート屈折のようにスパッ!っとは消えてくれない。どこからか曖昧に消えていく恒星像の特徴を掴もうと何度も何度もピントを合わせては恒星を切ってみた。そのうちにある特徴がはっきりした。治具の中に見える恒星像はこの機材でピントが合うと端からでもなく、はたまた反対側の端からでもなく真ん中から消えていくことが判った。これは分かり易い!使用した鏡筒は球面収差や色収差が残っているので「曖昧な切れ方」をするのだと思う。この時点で実際に撮影して確認したかったところだが、空も晴れず月も明るく、更にピント確認のためだけにフィルムを消費するのは癪に障るので止めておいた(あ。コマ単価が上がってしまう!笑)。当日の白木峰は透明度は最悪だったがシーイングは良い夜でした。まだ低い位置にあった木星は揺らぐことも少なく、土星のカッシーニの間隙も輪の全周を回って見えていた(15cmアクロマート屈折@星見人tuned)。空は相変わらず透明度は悪い状態が続いている。これでは今夜の標的にしていたシュワスマン・ワハマン彗星の撮影が出来なさそうだったので早めに撤収しましたが、収穫はピントチェック治具の「使いこなし」と「上映中」の土星・木星・二重星でした。(用語解説:白木峰では上シーイングで見る天体が、まるで映画に出てくるような映像のようだということで「上映中」という表現をすることが多いのです。)

20060408
日中は快晴でした。ちょっと黄砂があるようです。また、夕方から薄雲が出てきました。夜半過ぎは曇るのかな?。。。と考えながらも、今夜は白木峰に出撃してまいります。曇ってまったり過ごしてしまうか撮影で忙しくなるか、それは判らないです。明日の日々雑感で報告しますね。

20060407
携帯電話に付いているデジタルカメラは、かなり良く撮れるようになったと思います。今日は画像三連発いたします。と言うのも、お昼間に携帯電話のデジタルカメラで撮像した画像は「まあまあだな。」と思います。これは撮影する対象が明るく色とりどりでコントラストが良いからだ思っています。一枚目はそんな画像です。ビックリしたのはあとの二枚。「夜桜と月」と「長崎市内の夜景」です。「夜桜と月」の撮影は完全に普通に手持ち撮影しました。いままでであれば、対象が暗いときには手ブレも起こしやすかったのです。ところがどっこい月もブレていません。多分手ブレ補正機能が付いているのでしょう。次の画像、「長崎の夜景」を撮像する時は、手ブレするのが嫌だったので最初から台の上に置いてセルフタイマーを使用したのでブレていません。この画像からはデジタルカメラの泣き所だった暗がりのノイズも随分と少なくなっているのが判ります。現在ten.が使用している携帯電話はちょうど一年前に購入したのですが、まだこの携帯電話で月やら木星を撮像したことがありませんでした。これなら次回の宿題として月でも撮像してみようと楽しみになってきました。新しいコンテンツネタかも?です。


      
   




20060406
今日の頭の中は、星空撮影架台「ten.11」の設計で一杯でした。全体像の雰囲気は大体掴んでいるのですが、細かいところは計算が必要になるので「はい!そこまでっ!」で終了です。設計と言っても大したことではなく、更に「計算」と言っても中学校で習う程度の計算です。ten.の頭の中は未だに中学生並みで、高校で出てくる「三角比(sin cos tan)」すら苦手です(情けなや)。かの「BOXDOB1580」の設計も同様で、設計に使用した「数学」は、足し算、引き算、三角形の定理、円の性質、ピタゴラスの定理あたりで済んでしまっています。今回の「ten.11」も、三角比と関数電卓を使うとあっという間に済んでしまいそうなものですが、やっぱりピタゴラスの定理に頼ってしまいます(苦笑)。こんなten.は高校の時は確か理系クラスだったはず。(大笑)

20060405
新品の機材の購入については色々な経緯がありますね。悩み、金策をし、カタログを眺めてピカピカの機材への期待を膨らませます。ここ数年、ten.は新品機材(接眼レンズなどの小物や三脚を除く。)には縁がありません。そういいながらも機材は増えてしまっています。ten.の場合、例えば昨年の「TG−WM経緯台」や、更に以前は「90S赤道儀」などの中古物件が多いです。「中古品は出会ったときに買え。次の機会はない」を格言にしているten.は、中古物件にはめっぽう弱く、幾度となく清水の舞台から飛び降りる行動をしてしまったことか!(笑)。ノスタルジー漂う過去の逸品が目の前を通り過ぎようとしている時の食指を止めることができないのが「機材をたく系天文ファン」の悲しい性です。また、「ten.さんが使うのなら。」とタダ同然の格安にしていただいた中古や「頂きモノ」などの高級機材もあります。縁あってten.の所に来た機材は死蔵するのがもったいないので、さらに他の人へ使ってもらったり(EM−10赤道儀)、とことん改造したり(H40型赤道儀)と嬉しい事もあります。このようにしてten.は「最新のテクノロジー」や「新品の機材の香り」から遠ざかるのでした(大笑)。もちろん、今のところ新品機材を購入する予定はありません。(中古物件ある?ぴくぴく。。。)

20060404
さて、具体的に例を挙げてみましょう。昨年に撮影した代表作(?)「秋のあまのがわ」を撮影した夜はフィルム一本で9コマ撮影しました。一本\840円のプロビア400Fの現像料は\780円。撮影に使用した「ヒノサワさんちのアストロカメラHB120T」は、通算、18回目の登場(ということにします。)です。カメラ本体\25,000円ですから、今回の撮影は\25,000円/18回目=1388円となります。カメラ三脚は\9,980円で、固定撮影に使用したのは(多分)、同じく18回目(不明だから。)だとしましょう。\9,980円/18回目=554円となります。その夜のおやつは「爽健美茶ペットボトル」\200円とタバコ\280円です。県民の森までのガソリンは「およそ2.5リットル」使用しますから、おおむね¥350円使ったことになります。さて、コマ単価はいくらでしょう?(笑) 840+780+(25000/18)+(9980/18)+200+280+350=4392円となり、9コマ撮影なので、一コマ当たりの単価は「488円」となります。さて、赤道儀を使用したガイド撮影や望遠鏡を伴う直焦点撮影などはコマ単価が跳ね上がりそうですが、デジタルカメラで撮影するなど撮影コマが多かったり、出撃回数が多くなればコマ単価は安くなる傾向があります。一眼レフタイプのデジタルカメラは10数万円しますが、保存メディアやバッテリーの初期投資のみでフィルム代やら現像代は必要もなく撮影できますのでコマ単価に対しては非常に有利ですね。さて、ここで考えなければならないのは機材などへの投資を少なくしてコマ単価が安くあげたから良いというわけではなく、高価な機材を購入したとしても、努力してその機材を使いこなし、夜の貴重な時間を精力的に撮影している方々のコマ単価は安くなるということです。さらにこれは単なるコストパフォーマンスについて考えることではなく、自分が楽しんだ金額の目安と考えるべきでしょう。空の良いところへ遠征し交通費が掛かったとしても素晴らしい作品が得られるのはコマ単価というお金の話だけではなく、その人の感性や努力、画像処理に掛かった時間や熱意などはコマ単価には現れません(ここんとこ大事よ)。単価以上に楽しめるかどうかの「目安としてのコマ単価」と言う考え方です。皆さんはどう考えますか?(って、そんな暇な事を考えるのはten.だけかも。笑))

20060403
コマ単価、ten.は撮影した一コマにつぎ込んだ費用の目安と考えています。例えば、海外へ遠征して撮影した費用を考慮すると、当然ながら旅行費用を考慮しなくてはならないでしょう。また、遠征に際して新規に購入した機材もコマ単価に影響させると考えます。遠征の場合、晴れればコマ単価は激減しますが曇天で全く撮影できなかった場合はどうしましょう?フィルムならば次の撮影に使用致しますから、その遠征費を乗せることにしましょうかね(笑)。さて、近場での撮影は遠征費(ガソリン代)が安価になります。その代わりと言っては何ですが、光害から逃れることからは難しくなるので撮影されたコマの満足度は低くなりますがコマ単価も安くなります。練習・試写にはうってつけです。さて、購入した機材はどう考えましょうか?購入して初めての撮影なら、機材購入費はコマ単価に丸々乗せなければならないでしょうねぇ。二回目なら機材購入費/2、三回目なら機材購入費/3、「n回目なら機材購入費/n」と考えることができます。つまり、歴戦の友と言える機材になればコマ単価に与える影響も少なくなるという考え方もアリだと思っています。高額の機材を購入したとしても良く使う機材であれば勿体なくは無いと言うわけです。安価であっても一度しか使用しなかったら勿体ないのですね。さて、コマ単価についてまとまりが無くなってきましたねえ。もうちょっと続けましょうかね(苦笑)。>明日

20060402
朝方からものすごい霧がたちこめ、昼過ぎまで曇っていましたが夕方近くから晴れてきました。先ほど外に出て空を見上げたら西空の月は地球照が見えていました。撮影に出かけたい衝動に駆られましたが、夕食時にワインをいただいたので出撃はNGです(苦笑)。撮影に出かけると必要なのは「フィルム」と「軽食・飲み物代」に「ガソリン代」です。撮影が終われば「現像料」が待っています。さらに財布の中には少々の小銭しか入っていませんから、お金の面でも今夜の出撃はNGですね。それでいて撮影できるコマはブローニーフィルム一本当たり10コマほどです。ten.の場合、一コマあたりの単価は安い方です。仮に、一コマ辺りに消費した価格を「コマ単価」と言う名前を付けるとすると、機材購入費や遠征費、出撃回数などを考慮した考え方を構築しなければならないと思います。明日は、この「コマ単価」についてもうちょっと続けたいと思います。

20060401
3月の事を思い出してみました先月は2回の出撃がありました。なんといってもポイマンスキー彗星の撮影に行けたのは満足度が大きいです。天候に一喜一憂し、撮影が出来た3月7日までの間、日に日に大きくなる天候仕事の三つのタイミングが合わずやきもきした毎日過ごしました。結果的にポイマンスキー彗星は見ることも撮影することも出来たし万々歳と言いたいです。もう一つの出撃は、「自作ナイフエッジピントチェック治具」の調整+試運転でした。1月も2月も星空の下で仲間と一緒に「わいわいがやがや」出来なかったので、この夜は僅か3時間の出撃でしたが、みんなと話せて楽しい夜でした。さて、4月です。今月はなんといってもシュワスマン・ワハマン第三彗星(73P/Schwassmann-Wachmann 3)の増光(予定)と4月29日に予定されている「スターパーティーin白木峰」が楽しみです。撮影もスタパーも万難を排して準備が必要ですが、万難が多すぎな気がしています。あ、でもスタパーは絶対参加!「喫茶『ten.』」の開店も頑張ります。





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