未熟故、言葉が足らず。未熟故、表現に不手際もあり。
時に、誤解を招く表現もあれど、本人に悪意はありませぬ。




店主:ten.の
日々雑感

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20070131
あらま。予想よりも早い発表でした。”春Q”こと、「Coming in Spring 2007...the new ”Q”」の話です。発表されたのは予想通りFSQ106の後継機種でした。その名も「FSQ106ED」。詳細はタカハシのウェブサイトを参照していただくとして、最近のタカハシはフローライトレンズを離れて「スーパーED」と称するEDレンズを主体とする設計が多くなってきました(TOAやTSAもそうですね)。ん?んじゃあ、FSQ106EDのFSQって一体なによ?と思い、ウェブサイトを開いてみると....「 Flatfield Super Quadrulet 」だそうです。直訳すると?四枚玉の超広視野平坦な像面....なるほど!そりゃそうだ。それにしても判りやすいネーミングだ事。(微笑) (2006.1.31 45077)

20070130
某小学校の体験学習に講師として行ってきました(大丈夫か?汗)。ten.のような人間が何を話すのだろう?というと、小学校から依頼された話の内容は「郷土愛」“長崎への思いについての聞き取り”だそうで、星空好きのten.が長崎のために何を考えているか?ということを話してきました(かなり無理のあるテーマかもしれない....笑)。もちろん、郷土愛について普通に話しただけでは楽しくないので、対物レンズを持ち込んで、焦点位置に紙を置いて景色を投影し「レンズは太陽の光を集めるだけではない」事を見せたり、紙の代わりに接眼レンズを置いて手持ち望遠鏡にして驚かせたり、さらに「チープな工作室」の鏡筒に組み込んで一気に良く見える望遠鏡に仕上げて(ちょっとだけ)ビックリしてもらいました(一体、何の話をしたのだろう?)。郷土愛と関係のない(変な)事をやると生徒さんらの目の輝きがイイです(笑)。もちろん、郷土愛につながる話は出来たつもりです。聡明で強い輝きを持つ生徒さんらの眼にten.はどう写ったか判りませんけど....きっと変なオヂサンだなぁ〜と思ったかもしれませんねぇ。

20070129
冬の星座たちが見易い時間帯に昇ってきています。今夜は大きめの月と一緒に眺めることになったのですが、冬の大三角形・冬の大六角形の星たちは月に負けない輝きで夜空を彩っています。今日は少々気温が低かったのですが、その大きめの月と冬の大六角形などの空を眺めて幸せでした。何故かというと、とある温泉の露天風呂から見ていたのですから(微笑)。いやぁ〜気持ちよかったっす。

20070128
今日、明日で終わらせなければならないことがあります。30日に予定されている体験学習の準備です。何を話そうか、どういう風に話を進めようか、最終的に自分は何を伝えたいのか。去年の生徒さんらの輝く目を思い出すと今年の生徒さんらに恥ずかしい話は出来ません。真剣に資料作りをしています。

20070127
掲示板には投稿致しましたが、こちらにはまだでした。12月、NJP−Temma2生産終了のニュースに端を発した「高橋製作所P−2Z応援企画」日々雑感でしたが、NJPの最終形「JP−Z赤道儀」が誕生し、JPの系列はつながりました。まだ詳しいことが分かっていませんが、残念ながらクラッチ機構を省いているようで、手で回せる赤道儀ではなさそうです。「一軸駆動でもいいから」と再販して欲しいとボヤいたten.が言えない我が儘ですが、なにはともあれ好きな赤道儀の販売終了は寂しく残念ですし、JP−Z赤道儀の販売は心から嬉しく感じています。ここでふと気付いてしまったのは、JPが終わらず継続したのに暴走してP−2Z応援企画をしてしまったten.のアホさ加減です。(まあ、いいか。笑)

20070126
人待ちの為、天文ハウスTOMITAでゆっくりしていました。するとそこへ一人の若いお客様が。普段ならそのまま店員さんにお任せするのですが、ten.自身がどちらかで見かけたお方です。そのお客様は「望遠鏡の直焦点くらいの焦点距離で天体写真を撮影したい」のだとおっしゃいます。端で見ていたのですが、やっぱりどこかで見たような方だったので話しかけました。分かった事が、行きつけの喫茶店で写真やPCについて色々と話した方でした(おぉ!思い出した!笑)。さらに、よくよく話してみると現在の機材(デジタル一眼レフカメラ+三脚)で出来ること、これからやりたいことの内容、それに対して必要な機材などなど、かなりの時間をお引き留めして話しました。結局は「今度、一緒に見に(撮影に)行きましょう!」となりました。県民の森や白木峰(はたまた、くまんたけ。笑)にデジタル一眼レフカメラと一緒にお連れしますので、みなさんよろしくお願いします。。。。んと、責任の一端はten.にあるようなのです。彼が天体写真に興味を持ったのは「喫茶ten.」と云うHPを見たからなのだそうです。(天体写真かぁ。。。。こりゃ、責任取らねば。笑)

20070125
今日は仕事が休みだったのですが、ちょいと仕事をして午後から家でゆっくりしていました。携帯電話が鳴り、受話すると体験学習を行う事になっている某小学校の担当の先生からです。タイムテーブルや私が話す内容と趣旨を理解していただきました。聞けば去年の生徒さんらの発表内容などから、今年の体験学習の日程は私ten.に合わせたとの事。大変恐縮するとともに昨年の生徒さんら5人が優秀だったのでしょうね。それから、夕方暗くなってからの事ですが、仲間らがお手伝いしている星空観望会へ紛れてきました。お隣の諫早市の某小学校で行われていましたが児童生徒の数が多いこと多いこと。ほんの20分くらいしか居られなかったのですがお手伝いできなかったのがちょっと残念です。(すみません....


お客さんに扮して、Ninja400を操る星見人さんに撮影していただきました。
2007.1.25 19:25撮像。携帯電話機種:Docomo FOMA P902i VGA(640×480)元画像を300×225へリサイズ。

20070124
昨日は仕事が遅く終わり、帰宅して食事を摂っていると急に胃が痛くなり体を休めました。ところで、ここ数日は夕方になると綺麗な月が西空にあります。白道(月の通り道)が地平線に対して立っているので西空に傾く月は月縁を下に向けて、さながら丸い器のようです。その月も、もうすぐ上弦の月になります。望遠鏡を出して月を見たいし撮影にも出かけたいのですが、仕事の方が月末に近づいているので今月も星見が出来ないのかな?そういえば、去年もこの時期に話を承けたのですが某小学校の体験学習の講師を承りました。今年は1月30日にとお願いされました。去年は5人の児童生徒を引き受けたのですが、あんがいと評判が良かったらしく、今年は少し人数が増えるみたいです。去年の5人の生徒さんらは今は中学一年生です。どうしているのかなぁ?話のネタを見つけておかなきゃ。(汗

20070122
さて、次のネタを....と考えてみたものの、1月後半から2月にかけては楽しそうな天文現象がありません。ネタ探しに天文雑誌を見てみると「1月22日、天王星食」!!おおっ♪あった....昼間の現象で見られないぢゃん....(苦笑)。んで?2月は?11日、「土星が衝」。なるほど、確かに土星が昇ってくる時間が随分と早くなってきているなぁと思っていたんですよ。衝っつーことは真夜中に南中する訳ですから、12月のオリオン座と一緒で「時計」状態ですね(日々雑感061219、参照)。土星の輪も一時よりも随分と細くなってきているようですが、どうなんでしょう?どうなんでしょう?よく考えてみると、去年のことをよく考えてみると、去年のことをもっとよく考えてみると....(しつこい!汗)。昨シーズンの土星、BD1580で見ていませんでした。そう!土星だけでなく木星も見ていませんよね、きっと。だって、この日々雑感にそんなネタを書いていませんもの。BOX−DOB1580という自分の望遠鏡を持っているのに見ていないなんて、ああ、なんだか情けないです。

20070121
「新年耐寒なべ会」が終了しました。珍しく天候も良く、「風が吹かない・雨が降らない・寒くない」と良いことずくめです。でも、空は晴れませんでした。それはそれでいいんです。今年のなべ会では、久々の参加をした人がいれば翌日の仕事を控えているのに参加する人もいるし、初めての参加をした人もいます。日時の告知が遅すぎたにもかかわらず参加した人はのべ17人。今年は子供さんもいました。「来年もやろうね」と約束して午前10時に解散しました。このなべ会が終わると今年も元気に星空を見ようと思います。

  

20070120
いよいよ本日!「新年耐寒なべ会」です。いつも悪天候に悩まされながらも天気が良いと「拍子抜けした?」なんてわがままを言ってしまいます。今年は良くもなく悪くもなく雨には悩まされなさそうだし滅茶苦茶寒くもなさそうだし、なべ日和です。開催場所は「http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=32/36/46.363&el=129/48/53.115&scl=25000&bid=Mlink」です。東経129°48′53″北緯32°36′46″辺り。くまんたけ駐車場で20時くらいから、夜通し開催+雨天決行しています。もちろん、参加も撤収時刻も自由です。(←いつものとおり!)

20070119
すみませーん!失敗しましたっ♪P−2Z応援企画に没頭していて(理由はなべ会にてお話します。)、「新年耐寒なべ会」の告知をしていませんでした(ありゃまっ!)。昨年は10日前に告知して、その後も日々雑感にて雑文を展開しました。今年は元旦に告知していたつもりだったのですが 、「今年は1月20日(土)あたりになりそうです」と匂わすように書いているのみで1月20日(土)!!!!てな感じでドカンっ!と書いていませんでした。参加予定の皆様には大変迷惑をかけましたが、メールや電話等で連絡をし、参加人員も、まあ、いつも通りのようです(翌日が仕事で早く帰宅する方、すみません。)。もちろんっ!今年も合い言葉は雨天決行!でしっ♪    そう、日付が変わると「今日、1月20日(土)!!!」なんだよなぁ。。。(反省)

20070118高橋製作所P−2Z応援企画
今回の企画を展開するにあたり、身の回りのP−2Z赤道儀をお使いの友人らに「使ってみてどうだった?」と電話で聞いてみました。多かった順にといいたいところですが、「やっぱり追尾精度の良さですね。」「小型なのに頑丈」「滑らかに動く」の3点を皆さん一様におっしゃいます。他にも「海外に持っていけるサイズの赤道儀としては最強!」といった心強いご意見も賜りました。これらはten.の身の回りの少数の方の意見なのですが彼らもやはり同じ意見なんですねぇ。電話ではNJP−temma2の生産終了の話と日々雑感でP−2Zのことを取り上げていることを話すと「小型であれだけの精度を持った赤道儀が今はないですねぇ。」とか「もし無くなっちゃうと凄く残念」と口をそろえます(いやいや、まだ無くなってないってば。笑。 それに、電話した人たちはみんなP−2Zを持っているのに)。今回の「高橋製作所P−2Z応援企画」は160型から160P、160JP、そしてNJPと息の長かった赤道儀NJP−Temma2赤道儀生産終了(※1)に端を発し、「もしかするとP−2Zも?....」と危惧を抱いたten.が暴走した企画(苦笑)だったのです。冷静に考えてみると1991年、「もうそろそろ....。」(判る人には判る)といった広告で発表された「P−2Z」の発売から早16年、そして1979年のP−2型発売から28年も経過しています。通常なら数度モデルチェンジなり生産終了している時間が過ぎています。それでもその間、地球の自転速度が変わらないのと同様に(笑)NJPシリーズと共に息の長いセールスをしているのが高橋製作所のP−2Z赤道儀なのです。P−2シリーズの最終形を表すといわれる「Z」の文字を冠し、販売数は少なくとも、これからも高橋製作所には販売し続けて欲しい機種でもあります(もしも!もしも×10(笑)、生産を終了するときには二年位前からのアナウンスをして欲しいものです。)。今年に入ってから数度、「高橋製作所P−2Z応援企画」日々雑感と題して展開してまいりましたが、とりあえずこれで一区切りといたします。何の興味も無い皆さん方には大変申し訳なかったと思っていますがten.のP−2Z赤道儀に対する思い入れを察して、お許ししていただきたいと思います。


※1 天文ガイド2月号のスターベースの広告には「NJP−Temma2赤道儀」が掲載されているけどホントに無くなっちゃうの?それにしてもNJP赤道儀....再販してくれないかなぁ〜....。目盛環が付いているから自動導入でなくていいのよ。赤経の一軸駆動でも。そうそう、NJP赤道儀の最終形って奴(苦笑)。誰だって、「いつかはクラウン」の夢を持っていたいぢゃん。(笑)


20070117高橋製作所P−2Z応援企画
今日のP−2Z応援企画日々雑感は「高橋製作所に苦言を呈す」と題して書いてみたいと思います。今回、P−2Z赤道儀を別な視点から考えてみます。以前からのP型やP−2シリーズの流れを知っている人であれば問題ありませんがP−2Zが発売された1991年以降に星空に興味を持ってしまった人も多数いると思います。例えば、「大望遠鏡でしか見えないと思っていたシューメイカ・レビー彗星の木星衝突」が見えたとか「百武彗星(C/1996 B2)の長い尾」で天文に再燃したとか、「へール・ボップ彗星(C/1995 O1)は二本の尾が綺麗だった」という方、そして「2001年のしし座流星群」は素晴らしい眺めを見せてくれましたし、2003年には火星の大接近で各地の公開型天文台は長蛇の列でした。最近はデジタル一眼レフカメラによる天体写真が楽しくなってきています。その間、ここ10年の雑誌に掲載されている高橋製作所広告の身近な金額(?)の商品といえば、鏡筒なら「FS102/FS78」「FSQ106」「SKY90」(「FCT250」金額は身近ではありません。)「TOA130/150」「ε−180ED」ですし、赤道儀なら「EM−10/11Temma2」「EM200Temma2」「NJP−Temma2」「EM−11Temma2」「EM400」の現在のラインナップがメインです。P−2Zに同架されたSKY90の広告はあれど、P−2Z赤道儀の広告はありません。ワンタッチ3′の極軸望遠鏡やテーパーローラーベアリングを使用した滑らかで堅牢な架台のことも、卓越したギヤ精度のことも(※1)広告に記載された記憶がありません。雑誌記事としては月刊「天文ガイド」1992年11月号の「NEW FACE TEST REPORT-12」にしっかりとした記事として取り上げられた事はありますが、ここ10年の間に天文ファンになったり天文熱が再燃した人にとって、P−2Z赤道儀のことを知る機会はほとんど無く、単なる小型鏡筒のための一軸駆動赤道儀の「末弟に過ぎない」と見られているのではないでしょうか?セールスの世界では売りたいものを広告するのであって、「売らなければ売れない」と思うのですがいかがでしょうか?「山椒は小粒でぴりりと辛い」「羊の皮をかぶった狼」的な生粋の赤道儀を世に知らしめる機会を設けていただきたいなぁ....(って、勝手なことを書いていますが、タカハシの人、こんなところは見ていないだろうし。爆笑)


※1 日々雑感070107あたりを参照してください。

20070116高橋製作所P−2Z応援企画
今日は諫早市のコスモス・花・宇宙館へ行ってきました。用件はP−2Zのインプレッション記事を見つけに行くこと。コスモス・花・宇宙館の3Fには読書室があって、天文図書や雑誌が置いています。P−2Zの記事を見つけに来たはずなのにページをめくる度に手が止まってしまいます。それは現在活躍されているベテランの方たちの若かりし頃の写真だったり、懐かしい工作記事だったり。いやいや寄り道をしている時間はありません、一生懸命に雑誌のページをめくります。そして見つけたのは「月刊天文ガイド1992年11月号」テストリポートの記事です。読んでみて痛快だったのは「まとめ」にあたるところの一文。ten.もほどんど同意できます。「アマチュア天体写真の進歩とともに歴史の中を歩んできたP−2Zは、Zの意味する最終型の呼称に恥じない、高精度な赤道儀と言える。デザインそのものは無骨で、目新しい機能は全くないが、その分、操作や仕組みが理解しやすいという利点もある。中味のある質実剛健な製品だ。....(中略)....また、小型ながら頑丈で精度の高い赤道儀は、....(中略)....1台購入しておいても、決して無駄にならない赤道儀と言えそうだ。」また、記事中にはP−2Z赤道儀のピリオディックモーションが実写で実測・掲載(※)されており、さらにその記事も「これは、NEW FACE TEST REPORTで取り上げてきた赤道儀の中でも最も上位にランクされることになり、P−2Zの追尾精度が上位機種のNJPに匹敵すると言うのは本当だ。場合によってはNJPよりもずっと高精度かもしれない。」と記載しています(ちょっと持ち上げているかな?微笑)。実写されたピリオディックモーションをみても1987年7月号に取り上げられた初期型「P−2+FCT76」のテスト記事中に好結果を出している実測値、±15″を上回り、平坦で滑らかな曲線を画いています。これで、発売当時「名機P−2を超えたP−2Z」見出しの広告をきちんと裏付けることになります。それにしても前々モデルP−2のテスト記事中ですら「コンパクトな割りにゼイタクで高精度な赤道儀」と記載されているのも痛快です。いやいや、記事を探しに行って本当に楽しい一日でした。コスモス・花・宇宙館の皆さん、ありがとうございました。


※ 月刊天文ガイド1992年11月号P.120掲載のP−2赤道儀のピリオディックモーション(左)と、同紙1987年7月号P.72掲載のP−2(初期型)のピリオディックモーション(右)。


月刊「天文ガイド」1992年11月号P.121掲載のP−2Z赤道儀記事抜粋。
テスト機のピリオディックモーションを実測してみると、エラーは最大±9″という値だった。だたし、この値は写真でもわかるようにウォームギヤ1周分の1ヶ所だけ、いきなり跳ねている部分があるため大きく減点されてしまったもので、これを取り除くと±5″程度にはなる。この1ヶ所の大きなエラーはむき出しの伝達ギヤにゴミが付着したか、傷がついていたためと思われるが....

20070115
マックノート彗星は、ten.にとって画像として残すことは出来ませんでしたが、日没直後の明るい中でもしっかりとした尾をたなびかせて見えた大彗星として記憶します。その記憶の覚醒を手伝ってくれるのはやはり画像なのですが、ten.にとって、覚醒用の画像は昨日の携帯電話での景色画像+記憶なのです。波の上で揺らぐ大気と行き交う船が二艘、その上空にある厚い大気の向こうにある彗星。あかね色に色づいた空をバックに美しい白色の尾が11時の方向にたなびいています。彗星の核はあくまでも明るく乳白色の輝きです。強烈な明るさの太陽でも黄色になる高度のはずなのに彗星は乳白色。もしも夜中に見えたら?もしも低空でなく天頂付近に見えたなら?乳白色ではなく青白銀に輝いていたのかもしれないなぁ〜と思いながら沈み行く彗星を眺め、その記憶を失わないための日々雑感といたします。

20070114
「駄目で元々、見に行くという行動が大事だ。見えなかったと自分を納得させなきゃ諦めきれない」。十中八九諦めながらも一縷の望みをかけてマックノート彗星を探しに行きました。予報では日没した太陽の真上です。勤務終了後、愛機7×35双眼鏡と一緒に海が見えるところまで移動しました。雲もなく大気の透明度もかなり良い状態です。水平線を双眼鏡で流してみると遠方低いところに極わずかな雲が見えますが絶好のコンディションです。素晴らしい日没を眺めた後、諦め半分でマックノート彗星を探します。青空の中の金星はすぐに見つかります。西空遠くには五島列島も楽に見えます。でも、マックノート彗星が見つからない....。と、そこへ「キラリッ!」と光る一条の筋!いや、これは飛行機雲だ。肉眼でも雲が輝いているのが良く判る。7×35双眼鏡で太陽が沈んだ辺りを丹念に見回す。時折、金星を眺めて眼の無限遠を確認する。そして水平線を眺める。。。。「んん?あれか?あれだっ!間違いないっ!」突然、尾を引いたはっきりとした彗星のイメージが視野に飛び込んできた。背筋に鳥肌が立つ。夕陽が沈んでから9分しか経っていないのに明瞭な尾がたなびいている。今、マックノート彗星が夕焼けの中に霞むこともなく見える。百武彗星の長い尾に魔女のほうきを思い浮かべ、ヘール・ボップ彗星の二本の尾に感動し、夕焼けの明るい中で見えるマックノート彗星に驚愕した。ホントにこの「彗星」って奴にはビックリさせられる事ばかりだ。残念ながらコンパクトデジカメ+携帯電話デジカメごときでは画像を押さえることが出来ませんでしたが、ten.が見た風景はこんな感じです。(視野のほぼ中央に見えたのですが、画像には写りませんでした。)



20070113
寒気が入り込んできました。風は無いのですが気温が低いです。日中も7℃までしか上がらず....いや、すみません。北海道など長崎よりも気温がもっと低いところはたくさんありますね(汗)。その寒気のせいかここ長崎はどんよりと曇ってしまいマックノート彗星どころの天候ではありませんです。いや残念。明日は見えないのでしょうか?天気予報では一応「晴れ」の予報。さて通勤のバックに双眼鏡を忍ばせて勤務終了後に見てみようと思っています。(予報位置からすると見えないと思っていますが、見に行くという行動が大事。それでだめなら諦めがつきます。)

20070112
今月に入り、高橋製作所P−2Z応援企画日々雑感を展開してきましたが、ここ数日の間はお休みしています。先日、文章の構築と推敲がうまくいかないと書きましたが、現在パッタリと前に進みません。欲しい資料は1991年あたり(以降?)のP−2Z赤道儀発売時の「もうそろそろ....」といった一文で始まる天文ガイドに掲載された「P−2Z赤道儀誕生の広告」です。P−2SからP−2Zに変わったのがその頃です。それともう一つは天文ガイドの....確か1997年1月号あたりだったと思いますが、金鍍金(メッキ)のP−2が表紙になっている....どなたか持っていないかしら(この分は確か実家にあったような?苦笑)。デジカメで撮像してメールに添付していただければ....なんて虫のいい話。来週、時間が取れたら諫早市の「コスモス・花・宇宙館」の読書室にでも見つけに行こうかしら....。

20070111
夕刻、マックノート彗星を探そうと7×35双眼鏡を握りしめて西空が開けた場所へ行きました。日が沈んで暗くなろうとする空にワクワクしていましたが低空の雲の阻まれてマックノート彗星を見つけることが出来ませんでした。明るいうちから金星は簡単に見つかったのに彗星がある辺りの高さにはご覧のような雲が....。明日は曇り→所によっては雨の予報なので、もう無理だろうと思います。残念です。



20070110
今日の話題はなんといっても「マックノート彗星」です。今日、明日、明後日まで頃が見頃です。と言っても日没直後の薄明時間帯が勝負です。17:30から17:45頃の西南西の低空10°くらいだそうです。インターネットの情報ではマイナス1等との情報が飛び交っていますし、うちの掲示板にトブさん撮影の見事な画像が投稿されています(トブさん、ありがとうございました)。明日、もしも透明度の高い空に恵まれたら是非眺めてみようと思っています。

20070109
P−2Z応援企画日々雑感を休憩して、通常の日々雑感です。いや、別にネタが尽きた訳ではなく、手持ちの資料が足らないのと文章の構築と推敲がうまくいかないだけです(今回はかなり神経を使って書いている....つもり!笑)。昨日の夜遅く、久々に月を見ました。見ました....けど、その月が滲むしボヤけるし....。雲がかかっていないのに何だか悲しくなりました。わたくしの右目、乱視が進行中のようです。(大泣)

20070108高橋製作所P−2Z応援企画
さて、P−2Z応援企画日々雑感も最終章に近くなりました(って、まだ続きがあるのか?笑)。昨日までの話題を統合すると、P−2Zを使おうと考えている人達にはある程度の条件がありそうです。
1.自動導入機でなくとも良い人。
2.最小・最軽量を求めない人。
3.撮影専用赤道儀ではなく、たまに小口径の望遠鏡を搭載して観望などをしようと思っている人。
4.電気的な部分を最小限にしたい人。となります。

上記は他メーカーの小型赤道儀でも良い訳ですが、最大の特徴は

5.追尾精度と堅牢性を重要視する。

と言う赤道儀です。残念ながらP−2Z赤道儀はオートガイダーも2軸駆動も自動導入もできません(ノーマルの状態であれば)。モータードライブを付けて20万円を超える値段は、「リトルNJP」と言われた小型赤道儀の中では屈指の追尾精度堅牢性永く使えるという事を兼ね備えた値段と考えるべきあり、「星を追う」という赤道儀の純粋な目的だけを考えたとき小型のP−2Z赤道儀には今の赤道儀にはない魅力を感じざるを得ません。P−2Z赤道儀、それは既に生産終了となった「システム90S」赤道儀や「NJP赤道儀」と同じ時代に生まれた赤道儀なのです。

20070107高橋製作所P−2Z応援企画
今夜の日々雑感はP−2Z赤道儀応援企画の本丸です。現代の写真撮影用赤道儀に求められているものといえば、自動ガイド=オートガイダーによる2軸電動追尾・電動修正が主流です。ところがP−2Z赤道儀は赤緯が部分微動のため1軸電動追尾・手動修正にならざるを得ません。オートガイダーによる追尾を前提にすればP−2Zは選択肢から外されることになります(両軸駆動に改造し、オートガイドをしている人もいますよ)。ただし撮影光学系が200mm程度のカメラレンズによる撮影用のポータブル赤道儀として考え、超長時間でなければノータッチ撮影で充分な精度をもっています。赤道儀の精度の代表的なものとして「ウォームネジ・ウォームギヤの偏心」いわゆるピリオディックモーション(タカハシの昔のカタログには「最大よろめき精度」などの記述があります。)というウォームネジの偏心による追尾の遅れ進みがあります。タカハシの昔のカタログには公称値として掲載されていた機種があります。NJPでは±4秒角を保証し天頂付近なら(※1)焦点距離500mmの撮影光学系のノータッチ撮影が可能との記載がありますし、EM−200は追尾精度±5秒角、EM−10は±10秒との記載があります。そこでP−2Z赤道儀のピリオディックモーションですが、カタログには....

「ピリオディックモーションの主な原因はウォームギヤの精度にあります。そこでウォームギヤの歯面研磨精度を従来以上に高い精度でオーダーし、当社の上位機種NJP赤道儀に匹敵する追尾精度を実現しました。」

と記載されています。あえて言えば±5秒のEM−200ではなく±4秒のNJPです。もちろん極軸を保持するテーパーローラベアリングの間隔がNJPと同じではないし極軸ハウジングの肉厚がNJPと同じではありません。つまり追尾精度がNJPと同じということではない事はみなさんも理解していただけると思います。また、ウォームギヤ・ウォームネジは南半球で使用されること(逆回転しますから)を考慮し歯の片面だけではなく両面ともに研磨されているのです。極軸望遠鏡の精度やテーパーローラーベアリングの使用、ウォームネジ/ウォームギヤのオーダーなど、これらから判るようにP−2Z赤道儀は工作精度にこだわりをもって作られたことが良く解ります。ten.的な使い方としては極軸を慎重にセッティングし、撮影光学系のみを搭載して出来る限りバランスをキチンと取ります。これはガイド鏡やマッチプレートなどの架台に負担を与える重量を少なくしてあげようと考えたためです。つまり、ten.はガイド鏡なしのノータッチ撮影ばかりですが、成功率もなかなかいいですよ(失敗したときには嘆かない※2のです。笑)。これだけの精度を持つ機械が「赤道儀+三脚+モータードライブ=20万円ちょっと」で手に入れることが出来ます。

※1 「天頂付近に限る」のは大気による浮き上がりによって追尾誤差を生むからです。
※2 失敗しても誰にも迷惑をかけていないし、いろいろと手をかけるよりも楽だから。笑

# あぁ、なんだか二日分の量を書いてしまったなぁ....どこかで区切る訳にも行かなかったので一気に書いちまったぃ〜(笑)

20070106高橋製作所P−2Z応援企画
以前、目盛環の有用性について述べたことがありますが、自動導入機種全盛の現在では目盛環を使用して天体を導入する方法を使うことが少なくなりました。昔は口径30mm程度のファインダーでしたが、最近は口径50mmが当たり前になりましたし、見え味の良い物が多いし、等倍ファインダーなどが普及して目盛環が必要なくなったからでしょうか?いいえ、残念ながらそうではないようです。光学ファインダー+等倍ファインダーを駆使して天体を導入出来る方は相当のベテランですから目盛環を使う技量をお持ちですし頭の中に星図が入っています。また、天体導入に慣れていない方は自動導入の機種を選択しているのでしょう。つまり「P−2Z」の特徴である「手で回せる」+「目盛環」については時代に即していないと言うことになります。しかし、目盛環の導入精度についてはご存じの方は多いと思いますが、慣れると低倍率の主望遠鏡の視野に導入できますし、初めての方でもファインダーの視野の中にはキチンと入ります。P−2Zの目盛環の最小目盛は上位機種のEM−11・EM−200・NJPなどと同じで、最小目盛は赤緯2°赤経10分(2.5°)です。つまり、「キチンと導入できる」というのは通常、最小目盛の半分までは簡単に目視・認識することが出来るので赤緯1°赤経1.25°くらいの誤差で天体を導入できると言うことです。ファインダーの視野は7°くらいですし、主望遠鏡の低倍率視野は3°〜2°くらいですから、慣れると主望遠鏡の視野に導入できるという根拠でもあります。機材を選択するときに「どのような状況でもその機械が仕事をする」事を望む方であれば「手で回せる機械+目盛環」は凄く有用です。逆に言えば「自動導入機+支援装置(PC)」などは電源が落ちてしまえばknock outとなりますし、断線やPCトラブルなどの電気的なトラブルに見舞われる可能性が少ないのが昔からの一軸駆動の赤道儀だと考えています。電気的なトラブルに関しての機材選択についてはその人それぞれの考え方がありますから一概に「これがベスト」と言えません。そもそも電気的なトラブルに弱くてアナログなten.が選ぶのですから P−2Zのような昔の機械が好きなのでしょうねぇ。

20070105高橋製作所P−2Z応援企画
別にたいしたことではないのですが、高橋製作所の製品はP−2Z赤道儀に限らず「クランプ」の利きが良いです。例えば望遠鏡鏡筒のドロチューブ固定クランプ・赤道儀の赤緯赤経粗動クランプなどです。小さな力で固定できるクランプは他社の赤道儀を触ったことがある人ならすぐに判ります。また、キチンと利くクランプなのに更にぎゅうぎゅうに締める人が希にいますが、極軸周りのバランスが取れている赤道儀なら少しの力でクランプできます。また、小型の赤道儀のクランプを締めすぎると極軸ハウジングの中にある極軸がクランプネジに押されてごく僅かですがセッティングした極軸がずれてしまうことがあるので避けるべきだと思います(これは極軸望遠鏡を覗きながらクランプを締めると判ります)。また、クランプをフリーにすると判るのですが、P−2Z赤道儀は凄く滑らかに粗動します。モータードライブのクラッチをフリーにして手動で赤経微動をしてもウォームネジを滑らかに微動させることが出来ます。モータードライブが高価で買えなかった頃、天体写真は手動追尾していました。ウォームネジの滑らかさは追尾のし易さにつながるだけに自作ポタ赤で手動追尾していたten.はこの滑らかさに凄く感動した記憶があります。あえて他社機種名はいいませんが同等クラスの赤道儀の中では突出して滑らかだと思います。粗動も微動も滑らかなのは赤道儀の軸受けに「テーパーローラーベアリング」を使用しているのとウォームネジの調整が良いことの恩恵なのですが、こういう機種を使っていると「この機械は良い仕事をしそうだ。」と思うような滑らかな動きをします。動きの雰囲気を伝えるって感覚的なことなので上手く言えないのが残念です。

20070104高橋製作所P−2Z応援企画
この「高橋製作所P−2Z応援企画日々雑感」シリーズについて、県外の友人から感想メールが来ました。「新旧機種の違いが分からないが読んでて面白い」そうです(ほんまかいな。笑)。ですので、昨日の日々雑感の旧機種にはタカハシの公式HPにある画像をリンクしておきました。んでもって早速今日のP−2Zネタです。P−2Z赤道儀を組み上げて極軸のセッティングを行うときの話です。発売当時の「ワンタッチ3′」のキャッチコピーでP型の代名詞となった内蔵極軸望遠鏡(今は普通ですが当時は主望遠鏡のファインダーを兼用することが多かったのです)。その極軸望遠鏡を覗くと他のタカハシ赤道儀の極軸望遠鏡と違和感を生じます。それは視野にある極軸セッティングパターンの円が大きい事です。つまり極軸望遠鏡の倍率が高いのですが、タカハシEM−11の6倍・EM−10の5倍・スカイパトロール3倍やKENKOスカイメモRの4倍などと比較するとP−2Zは9倍と他機種との比較すると高倍率です。倍率が高いとセッティング精度が上がるのか?といった疑問も湧きますが、少なくともセッティング精度が低いと感じた事はありません。「ワンタッチ3′」のセッティング精度だとノータッチで200mmレンズの完全ガイドが出来ると当時のカタログに書いてあります。ちなみにten.はいつもほったらかしの完全ノータッチ撮影です。300mm以上の光学系で構図を決めた直後の撮影などでは雲台や各部のタワミが収まっていないのでガイドミスになりがちだったりします(これは他の機種も同じです)。そのほか、乾電池(バッテリー)の電圧低下やらクラッチの締め忘れでの固定撮影をしてしまったり、(いわゆるネタ作り。笑)、それ以外では非常に良い精度でガイド撮影が可能なようです。ちなみに今日のネタは極軸望遠鏡の話題でしたから、「架台の精度」については後日に書こうとおもっています。

20070103高橋製作所P−2Z応援企画
まずは高橋製作所の赤道儀「P−2Z」の歴史についてですが、その前身であるTS式65mmP型、TS式65mmP−2型P−2S型を経て1991年に現在のP−2Z型となりました。P型の発売が1973年ということですから、Pの系列は実に34年の歴史があり、P−2となった1979年から現在のZまで基本的な構造の変更はありません。写真撮影専用のポータブル赤道儀スカイメモRやスカイパトロールと違い、元々が天体望遠鏡の架台ですから、同架鏡筒があります。65mmセミアポ屈折やFC65アポ屈折はもちろんの事、FC76やMT−100も載せていたと記憶しています(カタログ上の搭載重量は6kgです)。実際に、ten.もミザールRS−120SLと云う120mm(F6)反射望遠鏡を同架しましたが各部分の動きが変わる事もなくスムースに駆動しますので搭載重量に関してはカタログ上の数値は余裕を持たせた数字である事が理解できました。また、標準のFC−S三脚は仕上がりも綺麗で、木材も「桜材」なので堅牢で綺麗です。さらに三脚台座Lを使用するとEM−11の足回りとして使われ定評のあるFC−M三脚を使う事が出来ますので安心して使う事が出来ます。と、P−2Z赤道儀は天体望遠鏡の赤道儀架台として正当に使用するのが本来の使い方であり、カメラレンズを使用した写真用赤道儀として使用するのであればKENKO「スカイメモR」やタカハシ「スカイパトロール」に携帯性で劣るのは当然であり、その代わりに搭載重量や架台強度はかなりの余裕がある事が上記のことから判ります。

20070102
今日は仕事がお休みで久々に家でゆっくりとしました。10数年ぶりの初詣にも行けましたし、年賀状書き(含・帰り年賀)も書き終えました。明日から仕事に戻りますが、新春特別企画の「高橋製作所P−2Z応援企画」日々雑感も織り交ぜます(単にten.が持っているから応援するのだ!笑)。「何故に今さらP−2Z?」とおっしゃる方もいると思います。年末の日々雑感にも記載しましたが、NJP赤道儀無き今、高橋製作所の赤道儀最後の手で回せる赤道儀です。ten.が使ってみて言えること、P−2Z大好きなten.の「あばたもエクボ」的な応援企画です。話半分に読んでいただければ幸いです。

20070101
新年、あけましておめでとうございます。元旦の仕事を無事に終え、やっと新しい年を迎えた気分です。仕事の方はもう少し忙殺されますが峠は越えましたのでもうちょっとの我慢です。1月といえば「新年耐寒なべ会」です。誰彼と無く「今年のなべ会はいつなの?」と言われています。実は月齢には関係なくやっているのですが、今年は1月20日(土)あたりになりそうです(万一、変更があるとすれば2週間先の2月3日あたりになるかもしれません...。でも2月は新年ではないし...。)。今年最初の日々雑感はなんだか業務連絡っぽい始まりですね。本年もよろしくお願いします。





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