未熟故、言葉が足らず。未熟故、表現に不手際もあり。
時に、誤解を招く表現もあれど、本人に悪意はありませぬ。
店主:ten.の
日々雑感
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20070630
昨夜は飲みに行って午前様だったので日々雑感をお休みしました。今回の話題は「初めての本格的な望遠鏡」についての話です。星を眺めだしてから早○○年、他人様の望遠鏡を使わせて頂く機会は多いものの、自分用の本格的な望遠鏡を所持していなかったten.は、西暦2000年に一念発起しました。それは15cmの反射望遠鏡を作るという目標です。あるメーカーさんに注文して「15cm F7」のミラーを注文し、3ヶ月後に入手したのですが、そのミラーの精度が良すぎでした(λ/20とも言われています)。「このミラーに見合う鏡筒を作らねば」とこだわるあまりに、その鏡筒は未だに完成していません(苦笑)。ミラーを入手してからちょうど一年後、「さてどうしようか?」と考えていたときにタイミング良く島処での観望会の話が舞い込み、別の格安ミラーを入手して「パパッ」っと作ったのが「BOX−DOB1580」と名付けた自作望遠鏡です。僅か3ヶ月で完成に至った「てきとー」な望遠鏡ですが、その光学性能はメーカー製の口径15cmの口径に見合った見え味を示し、ten.的には傑作と言って良いほどの出来です。自作ですから風に弱いとか揺れが収まらない、組立が面倒などと不具合の点が沢山ありますが、それはそれで「アバタもエクボ」な奴(BD1580)なのです。「初めての本格的な望遠鏡」を入手して感じたのは、バカにされそうなシングルレンズの望遠鏡でも自分の世界を広げてくれるし、今までになかった発見をさせてくれる事を否定してはならないと言うことだったり、良い望遠鏡に出会ったときに性能が高くなった事を理解できる眼をつくってくれていたと言うことなのかもしれません。あ?「BOX−DOB1580が果たして本格的な望遠鏡なのか?」というツッコミもありそうですが、それはあくまでten.の主観であり、客観的に見れば「変な形の望遠鏡」と言われても否定はいたしません。(大笑) (2007.06.30 53849)
20070628
ten.にとっての「初めての望遠鏡」はシングルレンズによる自作望遠鏡でした。その次は高校生になってからとなりますが、これは「初めてのアクロマートレンズによる望遠鏡」です。当時は当たり前に自作されていたポータブル赤道儀のガイド鏡でした。勿論これも自作です。写真撮影に必要なガイド用の小さな望遠鏡でしたが、色消しレンズ(アクロマートレンズ)による色収差改善は劇的なものでした。口径は40mmと小さいけれどシングルレンズ望遠鏡の25mmよりは確実にデカイです(価格も高かった。当時¥1,600円!笑)。撮影中の日周運動を追尾するための小さな望遠鏡でしたが、結像能力が上がった対物レンズのシャープな像は空を覗く事と空を切り取る(撮影)楽しさを教えてくれました。
20070627
ハッキリと見えなくても私にとっては初めての天体望遠鏡でした。肉眼で6〜8個見えるスバル(M45)も、この望遠鏡で見ればたくさんの星(7〜8等星)が見えてきます。オリオン座の大星雲(M42)も、僅かですが「ふわっ....」と星雲が浮かんできます。色収差があっても月にクレーターがあるのが分かります。そしてクレーターは沢山あるのが分かります。土星の輪が見えなくても木星の衛星は分かります。ten.にとって、「初めての望遠鏡」とは少々見えなくても見たことのない天体を見せてくれる魔法の筒です。それを自分で作ったのですから愛着も湧きます。あの頃は「今夜は何を見ようかな?」と夜が楽しみな日々を過ごしたことを思い出しました。
20070626
対物レンズとして虫眼鏡を使用し、シングルレンズで作った天体望遠鏡。接眼レンズこそ大枚をはたいて購入したミッテンゼー・ハイゲンス式の高級品(当時、2800円)で対物レンズと接眼レンズの価格比10倍(笑)です。冷静に考えればアクロマートレンズを使うと双方のレンズは同じくらいの値段になりますので2倍の費用が必要だったところをほぼ半額で済ませてしまったのですから痛快です。この望遠鏡で最初に何を見たかというと金星でした。虹色の明るい星が綺麗でした。そう、対物レンズがシングルレンズなので色収差を体験しました。よく観察してみると一番明るい光から赤〜青まで一方向に並んでいます。対物セルを押してみると虹色の方向が変わります。そうです、光軸が完全ではなかったのです。セルを回したり筒の端を削ったりとまあまあの光軸になりました。この望遠鏡はレンズには収差があり、良く見えないと思っていましたが、光軸を合わせると肉眼以上に見える「魔法の筒」となりました。さらに「天体望遠鏡の作り方(屈折望遠鏡編)」という本にはシングルレンズの場合には「口径を25mm程に絞ると良い」と書かれていました。金星以外に月やスバル、M42を見せてくれましたが、何より「出来上がってから工夫することで見え味が変わっていく」ことを体験させてくれた思い出深い「初めての望遠鏡」でした。
20070625
リンク先のugemさんのブログ(20070622)では「初めての天体望遠鏡」について話題を上げていました。ここ日々雑感でもちょっとだけ話題にしてみたいと思います。ten.が初めての望遠鏡を手にしたのは小学校の6年生。夏休みの工作として自作し出品した物なのです。対物レンズは駄菓子屋さんにある虫眼鏡を購入し、枠からレンズを取り出して塩ビパイプに取り付けて市販の接眼レンズ(MH-12.5mm)を使用した物だ。上記のように簡単に書いたら「それだけ」なのだが、この経験がten.の今後を左右する出来事だとすればもうちょっと詳しく書きたくなる(笑)。この趣味の先人達は「コルキット」なる自作キットの望遠鏡にお世話になった方が多いと聞きますが、もしもten.がコルキットを購入していればこの趣味にハマらなかっただろうと現在は考えています。その辺りの話はまた明日。
20070624
スパイダーの長さが決まりました。単に図面を見て引き算・足し算で長さが決定するだけなのですが、先日の部材変更によって隣のネジのちょっとした長さ変更も強いられています。だんだんとチマチマした工作になりつつあり、この先も神経を使いそうです。(苦笑)
20070623
今日は喫茶店で珈琲を飲みながら、先日の部品に穴を空ける前にケガキが済んだ現物と図面を見直していました。幸いにも不具合になりそうな部分も見つからずホッと一息しています。次は斜鏡スパイダーの切り出しとスパイダーの足の長さを決める図面引きとなります。一つ一つの作業をコツコツと行っています。(行っている....つもりです。)
20070622
梅雨ですから、晴れません(笑)。ですからネタもありません。。。。なんて書こうと思っていたら星仲間のUKさんから電話がありました。用件は「M8鬼目ナットの入手について」でした。使用目的と材料を確認しました。ten.も自作していますが、梅雨時期は自作する人が多いのかな?なんて考えました。あ、そうそう!梅雨時期のストレスからいつの間にか機材を購入する人もいましたねぇ。。。今年は何か増えたのかな?>U町F氏へ(笑)
20070621
降りそうで降らない梅雨空の天候は水不足が懸念されます。明日の長崎地方の天候は雷雨でまとまった雨量が期待できそうです。そのような中、沖縄地方の「梅雨明け」が宣言されました。勿論、九州地方の梅雨明けはまだまだ先の話なのですが、雲の上に広がる星空は知らないうちに少しずつ夏空へと変わっているようです。
20070620
ちょっとした景色を眺めたり、旅行やコンサート・遠足でのお供を務める双眼鏡は出来るだけコンパクトにしたいものです。こういう時の双眼鏡は昼の景色だったり比較的明るい舞台だったりするので口径が大きい物を選択しなくても良いわけですが、倍率が高いと手ブレを起こし易いですし射出ひとみ径が小さい(口径が小さい)と眼球のひとみが外れる事が多くなり、見づらい事もあります。夏場の明るい景色で眩しいと感じる景色だと瞳は1ミリ程度まで絞られている事が多いので7倍15mm(ひとみ径約2mm)や8倍25mm(ひとみ径約3mm)のもので充分なことは理解できます。いわゆるコンパクトタイプの双眼鏡が8×25や7×21に集中しているのはそういうことなのだと思います。ところが先日、昼間の湿原のトンボや野鳥を眺めるのに7×15と7×35の両機を持参したところ重さ以上に使いやすかったのは35mm機でした。「大は小を兼ねる」と言いますが、ひとみ径に余裕があると本当に楽なのだと感じました。それにしても湿原での景色・トンボ・昆虫を眺めて思ったのですが、双眼鏡のある生活って、ちょっと得した気分になりますよ。
20070619
梅雨まっただ中のこの時期に、久しぶりに金星と木星を夕方の空に見ることができました。金星は相変わらず明るくて「ぱっ!」っと眼に入ってきます。一方、南東の空に見慣れぬ星が一つ。「ん?木星ぢゃん!」そうです。ついこの前まで夜中に見えていた木星が、この時間帯に東に見えているのです。月日が経つのは早いですね。
20070618
ある程度の工作をすると次のテーマが出来ます。今回行った工作(部材材料変更→設計→ケガキ)の次は穴空けと切り出しです。それが出来あがってやっと脇道にそれていた行程が本流に戻ります。本流に戻るための穴空け+切り出しの作業を行うことが出来るのはいつになるでしょう?ちょっとだけ安堵しています。
20070617
本日、活躍したのは「ピンバイス」です。アルミの部材に罫書きし、穴あけを予定している場所(つまり罫書き線の交点)には通常、ポンチを打ってドリルで穴あけを行いますが、最近は不精してポンチを打つのではなくピンバイスで穴あけをし、ポンチの替わりにしています。「コンッ!」っとかなづちで打てば一瞬で終わる作業を延々とピンバイスで穴あけをしました。次はボール盤を使って穴を空ける作業と部材を切り離す作業の予定です。雨の日にはちょうどよい時間の使い方です。
20070616
ジャンクボックスに入っていた部材の寸法は正確に頭に入っていませんでした。外形の寸法は良かったのですが、その厚さは僅かに違っています。そこまで大きな差ではなかったので事なきを得ましたが、うろ覚えって怖いですね。(笑)
20070615
仕事帰りに実家へ立ち寄った。「もしかしたら?」と僅かな期待がありました。それはホームセンターで品切れの部材がジャンクボックス(材料袋)にあったような気がしたからです。答えは「YES」(さすが!俺)。以前、何かを作ろうとしたときに300mmの長さの物を購入し、30mmだけ切り取った残りの270mmがありました。同時に別な材料も見つけてきました。これで購入品はありません。さて、ケガキ・ポンチ・穴空けのタイミングを図りましょうかね。それにしてもジャンクボックスは宝の山です。(笑)
20070614
今日は雨の中での仕事でした。今日は何だかボロボロに疲れ果てています。帰宅して夕食を摂った現在21時。すでに眠くて寝そうです。と、言うことで「おやすみなさいませ」します〜Zzz...
20070613
いよいよ梅雨入りです。「九州北部地方と四国地方は梅雨入りした」と発表されました。九州北部地方は去年よりも8日遅い梅雨入りとのこと。もう6月も半ばですから、周りの反応も「ああ、(梅雨に)入ったのね。」とサラリとしたものです。これから7月下旬近くまで雨が多くなりますが、こうなると先日6月3日や9日の晴れた夜がもったいなかった気がします。
20070612
限られた狭いスペースの作図をするときには方眼紙にそれぞれの部材・部品を実寸で書き込むと部品同志の干渉を防ぐためのイメージが湧きやすいです。今回の部品は実寸で書いて確認したところ大丈夫です。普段から暇さえあればホームセンターへ行き、(買わずに)うろうろしていると色々な種類のネジ・材料・寸法のイメージがten.の頭の中に(うろ覚えながら)記憶されています。先ほどの作図はその頭の中の寸法を具体化した紙切れなのですが、今日は時間があったので部品の値段をリサーチしようと近所のホームセンターへ行ってきました。結果は....品切れ。ああ、遠くのホームセンターへ行かなきゃならぬか。(笑)
20070611
30mm幅の中に斜鏡スパイダーの足とφ13アルミパイプと留め具を収めなければなりません。木材で工作をしている全体の雰囲気を崩したくなかったので木材にこだわっていました。でも、現実は違います。木材にこだわった結果、割れや強度不足が生じたのです。トップリングは斜鏡や接眼部分の光学系を載せて結ぶ大事な部位です。割れたり強度に不安があっては元の木阿弥です。僅かなスペースに苦しみ、僅かな事でも少しずつ前進しようと部材の変更を決めました。悩みが増えるのも仕方ないですね。まだまだ時間が必要です。
20070610
「ああでもない....こうでもない....。」割れてしまった部材の周辺部分をどのようにやり直そうか、どのように設計変更しようか悩む時間帯が多くなってきました。仕事のある平日にはそういった時間がないのでいっそのこと休日に悩もうと考え中。一番簡単なのはアルミ材への変更なのですが、加工に手間が掛かるのと自分が欲しい寸法の部材があるかどうかが悩みの種です。
20070609
先日の話ですが、工作の失敗をしてしまい随分と凹んでしまいました。割れた部材は加工工程も多く、考え込んだあげくに作られた形状だったからです。割れについては「多分、大丈夫だろう」と軽く考えていただけなのですが、それが全ての間違いの元でした。今回、割れた方向というのは板目にも関係しますが、その他に割れた所は単なる部材の強度の問題です。つまり「材料を換えよ」ということだったのです。ちくしょー....またあの行程を繰り返すのかあ....難儀だなぁ。完成は遠い....。
20070608
友人のほうき星さん(HP名:海と星空と)が「月刊天文ガイド」のフォトコンテストに入選したらしい。撮影対象は「木星」。以前から惑星の撮影だけではなく星野撮影もこなし、カヌーやサイクリングなどなど各種多様な趣味の持ち主です。ただ、趣味趣向は他とは一線を画しPCやカメラの趣向は本人独特の世界観をもつ人物です。そんな「ほうき星さん」が入選した今月号の雑誌は、そりゃあ、即!購入でしょ。今年の良い記念ですね。おめでとうございます。
20070607
九州北部地方の梅雨入りはしていないようですが、出来れば「中旬以降に梅雨入りして欲しい」と自分に都合の良いような願いを持っています。友人から送りつけられた(笑)レンズ、やっぱり早く使ってみたいのよねぇ。まずはピントチェック。ひのさわさんちのアストロカメラに装着してナイフエッジでピント位置確認をしてからの撮影になると考えています。AFレンズの∞(無限遠)ってどこにあるのでしょう?デジタル一眼レフカメラなら試写しながらピントを探ることができるのに、フィルムだとそうはいきません。それでもナイフエッジでピントを切りやすいボディー(アストロカメラ)があって良かったとしみじみ考えています。FM2だとフィルムレールがあるからエッジで切りにくいのです(苦笑)。
20070606
「やはり無理だったか。」ちょこちょこと作業を続けている工作ですが、もしかすると、いえ、必然的に「やり直し」を迫られています。予想していたとは言え、ここまでやってきたことが無になりました。板目の向きが悪くて材料が割れたのです。これからまた材料の入手・加工・取り付けの構築を図らねばなりません。
20070605
訳が分からないまま、手元に来てしまった20mmレンズ。これから画角に慣れなければなりません。対角84°の画角を持つ24mmレンズと比較すると20mmレンズは画角が94°と当然ながら広くなります。「たった10°増」この画角がもたらす効果は絶大でありten.にとっては全く未知の世界です。これまで24mmレンズを使ってきて「ああ、あそこの星座まで撮影したいのに....」「あの風景も切り取りたいのに。」とボヤいてきたその言葉が、このレンズを使うことによって「あの景色は入れたくなかったのに」とか「画角の周辺に明るい星が入ってしまう、明るい星の周辺像は崩れるんだよなぁ」とならないようにしたいと考えています。より広い画角を持つレンズを使おうとすると、光害のない星空を探す事は勿論のこと、画角に入ってくる星空と調和する景色を探し出す事なのかもしれません。さてさて。
20070604
「あーん?AFは認めんだと?単焦点しか認めんだと?ガタガタ抜かしてんじゃねーっ!!!しばらくこいつを試してみなさい」...でかいフォントで印刷された紙切れが入ったゆうパックが友人から送られてきました。なんと!中身はカメラレンズです。それも「SIGMA 20mm F1.8 DG RF Aspherikal」というデジタル対応で、Ai nikkor 20mm f2.8S よりも一絞り明るいレンズでした。なんとも太っ腹な友人(本人はスリムなはず....。)がいるものだ....と皆さんはお思いでしょう。せっかく「試してみなさい」と言っているのでしばらくの間は20mmレンズ一辺倒で遊び倒したいと色々な撮影を考え中です。梅雨明けが楽しみになってきました。
20070603
夕刻、ちょいと外へ出てみるとスッキリとした空が広がっていました。久しぶりに黄砂がない空です。金星が大きく輝き、雲と景色と空のコントラストが綺麗です。先ほど書いた今日の雑感の文章は明日に回してその景色をUPします。(ビール、飲まなきゃよかった。苦笑)1枚目に金星が写っています。Docomo P902i携帯電話で撮像。
20070602
色々と自作するときには実家の工作作業場を使うのですが、自宅に置くところがないので車の後部座席に作りかけの物を置いてあります。段ボール箱に入れた木材などは「一体、何を作っているの?」と聞かれます。最近は、ちょこちょこと手を加えて僅かずつですが形が変わっていきます。丸一日作業が出来れば一気に形が変わるのですがナカナカそうは問屋が卸しません(苦笑)。もう何度も「次のスタパーにはお披露目したいなぁ。」と思いながら早3年。手元のラフスケッチや図面にメモしている日付は古いものだと2004年の物。アイディアを形にするというのは苦しいものです。「いつか、いつかは出来るだろう」....そう思うから頑張れます。いつか形にします。頑張ります。
20070601
九州南部が梅雨入りしました。例年よりも3日ほど遅い梅雨入りなのだそう。こうなるとten.が住む長崎方面の梅雨入りが気になるところですが、去年の九州北部・四国地方の梅雨入りは6月8日でした。多分、今年もその付近に梅雨入りするのでしょうけど季節の移ろいは確実にやってきていますね。6月の新月期における撮影はアキラメモードです。(....と、言いながら、梅雨の中休みを狙っているten.でした(笑))
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