未熟故、言葉が足らず。未熟故、表現に不手際もあり。
時に、誤解を招く表現もあれど、本人に悪意はありませぬ。




店主:ten.の
日々雑感

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20070831
8月も、もうおしまい。宿題に追われていた学生の頃と違って8月31日に徹夜をすることはありませんが、その分、夏休みのような長期の休みもありません。でも今年の夏休みは13日〜16日の間、お盆を中心にまとめて取る事ができましたし、新月期に重なり数度の出撃を出来ました。そのときには20mmレンズの試写もできました。先日の皆既月食は良く晴れて赤銅色を楽しむことが出来ましたし、この8月はあっという間に過ぎてしまったような気がします。9月は昨日命名した「TSA80SS」で遊ぼうと考えています。 (2007.08.31 57591)

20070830
先日紹介した80mm短焦点望遠鏡に部品を取り付けました。8×50ファインダー、レデューサーコレクタ、「ten.的、てきとーなピントチェッカー」そして鏡筒バンドとアリ型プレートです。こうなるとちょっとだけ見た目が豪華になりました。パッと見てコンパクトですが、持ってみるとちょっとズッシリきます。これからten.が観望と撮影に遊ぶための鏡筒になるわけですが、光学性能は所詮スタンダードなアクロマートです。そういえばこの鏡筒には名前がありませんね。名前くらいは高級感溢れるようにしたいなぁと思ったので面白そうな名前に決めました。その名もズバリ!....「TSA80SS」です。え?タカハシのTSA−102(トリプレット・スーパー・アポクロマート)に似ているって?いやいや、上記のTSA80SSは「Ten’s スタンダード アクロマート」の略です。ちょっと名前を聞いて「おぉっ!?」っと思うでしょ?(苦笑)

20070829
みなさん、昨日の皆既月食は見ることが出来ましたか?予想以上に晴れて月の出後の19:20に東の空低く消えそうな皆既中の月を見つけました。事前準備として双眼鏡を三脚に取り付けておいたので直ぐに導入して見る事が出来ました。その後、刻々と変化していく赤銅色の月を眺めることができてよかったです。一夜明けて、今朝のFMラジオでも月食の話題を紹介することが多く、リクエストするリスナーの人(もちろん天文趣味ではない人ばかり)も「昨夜の月食見ました!」「赤い色が神秘的でした」などのコメントが寄せられていました。また、ten.の職場でも「月食見たよー。」と数名の声掛けがあったり、ウェブのニュースや話題を見るだけでもかなりの数の人が昨夜の月食を見たのだなぁと思いました。こうやって星空・宇宙に興味を持つ人が増えるといいなぁと思います。

20070828
太陽から出た光が地球の間際や空気中を通り、七色の光を削ぎ落としながら進路を曲げ、その赤銅の色が月へそそぎ落ちる。その不思議な色は月を球体に浮かび上がらせ、色を作り出した惑星にその姿を見せる。皆既月食を見ると、太陽と地球と月の空間の距離を思い浮かべ、自らの小ささを思いつつも自らの存在を自覚する。........今夜、見ることが出来た皆既月食。時を同じくして友人・親友らが同じ方角を、同じ天体を、同じ光を見たことに、月食という天文現象以上に心が高揚している。

20070827
久しぶりの皆既月食はいよいよ明日28日となった。この日々雑感では月食の詳しい経過をお知らせしていなかったので今夜記載しておきます。28日当日の長崎での月の出は18:49で皆既食開始時刻は18:52ですから、この時刻で既に皆既直前です。次に皆既食の最大時刻は19:37となっていますが、このときの長崎の月の高度は9度くらいと低く水平線からゲンコツ一つ分の高さです。こりゃ、低いわ(苦笑)。皆既食の最大となった後、皆既食が終わる時刻は20:22で、高度17度(方角:東南東)となります。腕を伸ばして手を広げ、親指と人差し指の間が概ね16度ですから東の空が開けたところで見る必要がお分かりでしょう。ここから月は光を取り戻し、約一時間後の21:23に食が終わります(正確には半影食が終わるのが22:25です)。皆既中の月は暗く高度が低いと見つけにくいので少なくとも20時あたりには皆既中の月を目視で確認しておくのがいいですね。さあ、いよいよ明日!久しぶりの月食を楽しみましょう。今回の月食を逃すと条件のよい次の月食は2011年12月10日となります。さあ、気合入れていきましょうっ!(笑)

20070826
あさって28日(火)は2004年以来の皆既月食です。その前は2001年1月、さらにその前は1997年9月17日と、ここ三回、日本で見られた皆既月食はすべて夜半過ぎの現象でした。それが今回は夕方〜宵の現象で非常に見易いといえる時間帯に見ることが出来ます。皆既月食の魅力といえばその色です。赤黒いといいましょうか、オレンジ色〜茶色といいましょうか「赤銅色(しゃくどうしょく)」と言われるその色は毎回その雰囲気を変え、月食の度ごとに同じ色はありません。肉眼でも見ることが出来る天文現象としては不思議な色の球体(月のことです)が、ぽっかりと浮かぶ様子は何とも神秘的です。晴れれば是非とも見たい現象だけに、「必要な光学機材は何か?」と気にする人がいらっしゃいますが、色を見るのには肉眼で十分ですし、双眼鏡があれば申し分ありません。以前からお勧めしている「10分で完成!組み立て天体望遠鏡」はそのコンセプトから倍率・口径ともにうってつけといえます。日没あたりから早めに夕食を済まして、蚊避けスプレーとイスなどを準備してお出かけしましょう。その際、大事なことは東の空が開けた場所で見ることでしょうか?

20070825
昨日、仕事が終わって帰宅しようと車のエンジンをかけた瞬間に職場の上司から電話が。「ちょっと飲みに行こうか。さっきは周りにみんながいたから。」なんておっしゃるから、なんか大事な話があるのか?とおもいきや、普通の飲み会でした(笑)。その時点で昨日の日々雑感がオヤスミ決定です(笑)。せっかく「格安で譲っていただいた鏡筒」のネタを書こうと思っていたのに残念です(微笑)。その格安の鏡筒ですが、対物レンズはごく普通の硝材「BK7+SF2」を使用したアクロマートレンズで口径80mm、焦点距離400mm(口径比1:5)となっています。察しのよい方はあの鏡筒だと分かるかも。一般的な製品でいうとVIXEN社の「A80SS」ですが、今回譲っていただいたのは、当時ネットなどでビクセン光学から販売されていた同等品です。某巨大掲示板などでは「太ドロ80」「虎狼」などと呼ばれている鏡筒です。んで、この鏡筒を何に使うかというと50倍程度までの低倍率観望と以前入手しておいた「レデューサーコレクタAV−1」による直焦点撮影を予定しています。AV−1を使うと367mm(F4.7)となり、ひのさわさんちのアストロカメラでの撮影で約7度の視野を得ることができる予定です。直焦点撮影と言っても所詮アクロマートなので輝星はポッテリと写るでしょうし、諸収差も残っています。これらの事は既に織り込み済みで、ten.が考えているのは「格安の鏡筒でどこまで遊べるか、星像に目くじらを立てなければ安くで遊べる」ということを確認したかったのです。もしも星像の良いアポクロマートの鏡筒で直焦点撮影すると考えると一番近い選択肢はBORG77EDU+F4レデューサーDGとなりますが、価格20万近くの鏡筒と入門機のアクロマート鏡筒での価格差がどれだけ健闘して遊べるかが楽しそうです。

20070823
N草野氏から鏡筒を譲っていただきました。ごく普通の硝材とレンズ構成に加え、その焦点距離からすると光学性能はごく普通です。口径は80mm。TG経緯台やP−2Z赤道儀への搭載も簡単なように「アリ型プレート」を付けます。そんな鏡筒は低倍率が得意です。。。。ん〜、正確に言うと高倍率が苦手です。この鏡筒の素性については、追々ここ日々雑感にて紹介するとしましょう。(ネタが無いときのネタ作りだな。笑)

20070822
TOPの画像を入れ替えました。掲示板に貼り付けたのは縦位置の構図、TOPの画像は横位置。以前のスペースと同じ600×600ピクセルの正方形に仕上げたので上下部分が寂しいですが、135サイズのフィルムは長方形ですからこんなもんでしょう(笑)。画像としては、いつものようにFDiによるデジタル化+濃度調整+リサイズのみの簡単処理です。24mmレンズ+アストロカメラでギリギリに収まっていた「地上風景からわし座まで」の天の川が横位置で収まっています。この20mmレンズ+アストロカメラだと相当広い写野を収めることができそうです。画角に地面が入らぬよう注意することになりそうですね。(苦笑)

20070821
フィルムの現像が終了しました。仕上がりは?といえば昨日書いたとおり「画角の広さに驚いた!」です。とりあえず掲示板に貼り付けた画像はいて座から直立する天の川ですが、わし座の上のこと座までの写野をカバーしています。他のコマも景色が多く入ったり、光害を拾ったりと、このレンズはナカナカ難物です。(笑)

20070820
土曜の夜に撮影したフィルムを現像に出してきました。大した撮影はしていないのですが、それでも仕上がりが楽しみです。久々の撮影でしたが土曜の夜は曇りがちでした。初めて使う20mmレンズをアストロカメラで撮影するのはリスクが高いと思い、画角が確認できる一眼レフ「FM2」を選択しました。案の定、今まで(24mmレンズ)とは全く違う視野(画角)に戸惑って、景色と星空(星座)のバランスを取るのに四苦八苦しました。今回の撮影は現像が仕上がったあとの「画角の確認」に終始すると思います。雰囲気がいいやつはTOPのページへ貼り付けようかな?あ、しまった!今のTOPページは円形写野用に正方形のスペースにしているんだった...。(苦笑)

20070819
ここんとこ、日々雑感を落ち気味です(笑)。昨日は県民の森天文台の担当さんです。意に反して(?)良く晴れました。キャンプ場に併設されている天文台(20cm屈折)の駐車場ではキャンプに来ている子供達が花火をしています。楽しそうな歓声とともに花火の光と煙が駐車場に立ち込めています。そんな中でもここでは「天の川」が見えています。天文台のドームの中には多い時間帯で20人を超えるお客さんが星を見に来ています。ドームのスリットから見える空はあまりにも狭く、せっかく天の川が見えているのにもったいないと感じたten.はその約半数のお客さんを従えて外の駐車場で天の川と星座案内に勤しみます(ドーム内の担当さん、スマヌ。笑)。天文台の担当を終え、近場にあるいつもの観望場所での二次会へ。少々モヤっぽいけど天の川は十分に見えています。今夜の車載されている道具たちは、1.双眼鏡・2.カメラ三脚・3.「ten.11」・4.一眼レフカメラのミニマム装備。そう言いながらもユッタリ座る5.イスと6.飲み物は欠かしません(お茶、ありがとう>F氏。笑)。22時を過ぎ、「直立するあまのがわ」を撮影するため急いで機材を組み立てます。友人から送りつけられてきた新兵器「20mmレンズ」を装着し、露出不足の2〜3分で数枚撮影。時折、低い雲が発生し撮影を中断する時間は友人らとユッタリ話す時間。いつの間にか時刻は午前4時前になっています。撮影するにはヌケの悪い空でしたが、5月以来の撮影ですから日頃のストレスも解消です。

20070817
今朝、ten.の車内にシンナーの匂いがしていました。内側にニスを塗った木箱を車に保管していたからなのですが、「なぜ内側?」って感じです。正確に言うと塗りたかったのは木口(合板の切断面)です。結構長い間作業がストップしているので、合板の切断面が毛羽立ったり欠けたりするのをニス塗装により固着させて防ぐためです。また、内側を塗ったのは瓶から出してしまった塗料を消費するためです。「どうせ内側も塗るんだし、今のうちに塗っておくか。」ってな感じ。そして日中、炎天下の車の中はサウナのよう(多分、60℃を超えているかも)。そんな中で塗装したばかりの物を置いていると蒸発したシンナーの匂いがタマランたまらん!(苦笑)もちろん健康に良くないのですぐに車から下ろしました。塗られなかった箱の外側にはまだ加工が残っているので塗装は後回しです。(ふぅ。作業がちょっとだけ先に進みました。)

20070816
もしも今夜が晴れていればなりふり構わず空を眺めに行くだろう。もしも今夜が晴れていれば頭を空っぽにして空を眺めているだろう。そう思いながらそう出来ず、そうしたいのにそうできない。それがストレスの元。今夜は愚痴雑感ですね。

20070815
日中の暑さと日差しの強さ、そして快晴。夜の快晴を期待していたのですが、残念ながら曇ってしまいました。お盆の三日間、結構いそがしく過ごして星空を眺めることが出来ず、ストレスがたまっていることに気づいてしまいました。

20070813
夜、曇りがちだったけどちょっとだけ空を眺めに行きました。借りていた友人にDVDを返却し、その友人が「アンドロメダ大星雲(M31)を見たい」と以前から言っていたので双眼鏡で見てもらえました。雲間に見える大星雲は楕円に見えて「初めて見た」と感動されていた様子。小一時間のドライブと僅か10分の観望で満足して帰宅しました。

20070812
スタパーリベンジと題して白木峰に行ってまいりました。到着したのは22時。お盆前でみなさんそれぞれの予定があるのか第三駐車場は人が少ないけどいつものメンバーが7名ほど。空は雲が多いけど、うす曇で雲を通して4等星くらいまで見えています。そのうち、晴れ間が多くなって雲量が6くらいになってきたので、福岡からお越しの方が購入したばかりのデジタル一眼レフでのファーストライトを行うことになりました。「それならば....」と取り出したのが「星空撮影架台ten.11」です。広角レンズならば20分程度のガイド撮影ができます。もちろん、デジタル一眼レフならば感度ISO800設定で2分程度の露出でOKです。広角レンズで撮影していると思いきや、撮影レンズはいつの間にか135mmやら200mmなんてレンズが出てきています。さながらten.11の限界点を探る撮影か?という雰囲気です(笑)。200mmレンズと言えば35mm換算で320mmレンズですから、ガイド撮影が成功するかどうかといえばまず無理!です(苦笑)。お使いいただいた方はガイドが成功するかどうかではなく純粋に撮影を楽しんでいただけたようで、私はその横で苦笑いしていました。(存分に楽しみましたが)24時を回って雲量が多くなってきたので第三駐車場はそこで解散。ペルセウス座流星群特別観望会が開催されている「コスモス・花・宇宙館」へ場所を変えます。賑やかなのがいいしね。コスモス・花・宇宙館では十数名のお客さんが大賑わい。スタパーとはちょっと違う雰囲気ですが、やはり楽しいです。宇宙館での収穫は「天王星・海王星」を見つけることが出来たこと。太陽系の惑星を全部見ようキャンペーンの8惑星のうち、合に近い(っつーか、ほぼ合)「土星・水星」を残すのみとなりました。ゴールド認定証へちょっとだけ近くなりました。初めて見た天王星と海王星は宇宙館の40cmカセグレン反射で確認し、自分自身の7×35双眼鏡で自力導入・観察しました。天王星・海王星って小さな双眼鏡でもハッキリ見えますよ。

20070810
今年のペルセウス座流星群の極大予想は8月13日午前2時となっているそうです(星ナビ2007.9)。つまり12日の夜から13日の朝にかけての夜です。たくさんの流れ星が見られるのも楽しみなのですが、明け方の薄明までのたくさんの流れ星を見たあと、白々としてきた東の空にペルセウス座流星群の一晩の終わりを告げるがごとく東の空に昇るオリオン座を見るのが楽しみの一つです。夏の季節に冬の星座を見るのは違和感があるようですが、山の中で一晩中眺めて、冷え切ってなってしまった体とリンクするように冬のオリオン座がマッチするのが好きです。「うぅっ!寒ぅ....そういえばオリオン座が見えている。もうそんな季節か。」と妙に納得してしまう自分がいて、周りの人も妙に納得しているのがおかしいです。ペルセウス群の極大日ではありませんが、明日11日夜の「スタパーリベンジin白木峰」で未明のオリオン座に是非会いたいと思っています。

20070809
いつも身に着けている光学機器、それは「肉眼」ですが、その肉眼で楽しめる天文現象の代表格は「ペルセウス座流星群」でしょう。今年の月回り(月齢)は最高ともいえる新月期で、土日や盆休みの時期とも重なって条件が良いといえます。8月12日を挟んで前後一週間程度の間に見える流れ星はペルセ群に所属する流れ星がほとんどで、出現数がピークとなる極大日には一時間当たり50〜100個程度の流れ星を見ることができます。なにより、このペルセ群は盆休みで帰省している友人らと夕涼みがてら眺めることもでき、思い出深い流星群とおっしゃる方も多いでしょう。眺める方角はどこでもOK!夜半過ぎから流れ星の数が増え、未明の薄明時まで続きます。今度の8月11日(土)(〜12日(日))には白木峰第三駐車場にて「スタパーリベンジ!」と題してペルセウス座流星群観望スタパーが開催されるようです。お時間のある方、どうぞお越しください....とのことです。

20070808
では、この趣味の入り口に入ろうとする人たちに必要な機材は何なのでしょう?ten.個人が考える必要機材(?)とは1.「良好な夜空」と2.空を眺める「時間」、(3.「星座早見盤」で星座を覚えて、)4.星図を使って小口径低倍率の「双眼鏡や望遠鏡」で星雲星団を探す....の順番をこなすことだと思っています。3.を( )で括ったのは4.の星雲星団を探す行為を行う際、星座は必然的に覚えざるを得ないからです。つまり必要最小限の機材としては「星座早見盤・星図・小口径低倍率光学系(+固定するための三脚)」です。何故か?と言われれば眼視観望にしろ天体撮影にしてもその天体の場所をイメージできなければ自動導入機であっても大口径ドブソニアンであっても導入された天体が自らが見ようとしている方向に向いているかどうかが理解できませんし、天体を撮影するにしてもどのような天体を写そうとしているのか分からないからで、海外旅行をしたいと言っている人に最新の航空機や翻訳機を与えても旅行先のイメージが湧かないのと同じだと考えます。趣味の入り口に立つ人がどのようなことをしようとしていても星座と星雲星団の場所、方角・方向はしっかりとイメージしておかなければ長続きしません。もしかすると一番必要なのは一緒に空を眺めてくれる同行者なのかもしれません。もし同行者が同趣同好の仲間ならば天体や機材に関する知識もあるでしょうし他の機材を所持していれば機材の取り扱い方法やノウハウを吸収できます。この趣味を長く楽しんでいこうとする人であれば、機材を勧めるよりも土台となる知識を勧めたほうがよいと考えます。星座早見盤・星図で星座と星雲星団の位置を覚えることは遠回りなようで近道となるはずです。再度、申し上げておきますが、これらの考えはあくまでもten.個人の意見です。本当は機材よりも知識よりも1番〜4番の中で一番難しいのは「1.良好な星空」なのですがねぇ....。(苦笑)

20070807
昨日の雑感を自ら否定するようですが、機材に慣れ、人様の機材を覗く機会が増えるとどうしても高価な機材に目が向きます。たくさんの機材を覗けば覗くほど、たくさんの撮影をすればするほど自らが所有する機材と他の人が所有する機材の差が目に付くのです。それは自分の機材を使いこなしたからこそ判る「差」であり、小さいことを気にしなければ良いことであったり、どうしても気になるのならその時点がその機材を卒業する時期なのだと思います。光学機材は高額機材ですから卒業したと言っても入学する(新機材を入手)のには気持ちの整理と金額の葛藤とそれによる性能の妥協が伴います。機材の大型化・高性能化・高性能な機材は価格の上昇を伴いますし、さらに機材運搬能力も考慮しなければなりません。ここまで書くとお分かりかと思いますが、高価・高級・高性能な機材の入手は「この趣味にのめりこんでしまった人」が悩むことであって、昨日の雑感巻頭の「天文に興味を持ち、星空を見ようとする人」達への勧めとしては機材よりも何よりも「まず見る・とりあえず撮ってみる」ことに他ならないし、頭だけで考えても何もしていない事と同じだと思います。「こういった世界があるのだよ」と入り口を見せる私たち趣味人と関わる人たちや、この趣味の入り口に今、まさに入ろうとしている人たちへの入り口の敷居は限りなく低いものでなければならないと考えます。今年の夏休みは、条件最良といわれるペルセウス座流星群(2007.8.12を挟む一週間)や皆既月食(2007.8.28)がありますし、興味を抱くきっかけとなる現象にはうってつけです。肉眼と星座早見盤と「ゆったりとできるイス」があれば最高です。星を見てやろうとする挑戦心と疑問を解き明かそうとする探究心と、とことん楽しもうとする遊び心があれば「高級な機材はそのあとでよい」と思う所以です。あ、もちろん、それなりの機材があるとかなり楽しめますよ!(....支離滅裂ですが、付け加えておこう。笑)

20070806
天文に興味を持ち、星空を見ようとして高価な天体望遠鏡なり双眼鏡が必要なのでしょうか?この「喫茶『ten.』」という変なHPには「高級な機材が必要です」という記載はしていません。天体観測・天体観望・天体写真に必要なものは高級な機材ではなく星空を楽しもう、星空を写し取ろうという遊び心・挑戦心・探究心が必要だと考えます。観望に必要なのは「肉眼と光学機器」、撮影に必要なのは単なる「カメラ」です。高級であろうが安価であろうが遊び心・挑戦心・探究心を楽しむ(?)ことに変わりはないはずです。例えば観望会では小学生らに望遠鏡を実際に動かしてもらい地球が動いている「自転」を実感して望遠鏡を「動かした」という楽しさを経験してもらうことが多いです。経緯台であれば特に動かしてもらいます。また内緒の話ですが(笑)某・県民の森天文台では「気の利いた少年ら」には実際にモータードライブのコントロールボックスを操作させて月面の好きなところを見てもらう事をすることがあります。今、私たち趣味人がやらなければならないこと。たくさんの子供に宇宙への興味を抱いてもらうようなきっかけを作ることだと考えています。もちろんこの時には「10分で完成!組立天体望遠鏡」のコマーシャルは欠かしません。「たった1580円で毎晩、きれいな月が楽しめます」とお勧めいたします(笑)。今年の夏はそういった観望会に何度行けるかなぁ。。。。(苦笑)

20070805
昨夜、高校時代からのS先輩(?)が、遠方からの帰省で「土曜の夜は白木峰に立ち寄る」という情報を某所から得たten.が白木峰に到着したのは22時。急いで来たのですが、「コスモス・花・宇宙館」の閉館時間ギリギリになっての到着です。宇宙館ではすれ違い、ようやく駐車場で会えたS先輩。なんでも聞けば32cmのドブソニアンを注文したとの事。場所を第三駐車場へ移して「初めての反射望遠鏡」の調整方法やチューンナップについて色々な話に花を咲かせました。トラスパイプのドブソニアンは筒内気流が少ないこと、迷光を遮光することが肝要であること、ドブソニアンは上下・水平動の滑らかさが命であること、良質のファインダー(サイトファインダーを含む)が天体導入の肝であることなどを話のネタにしながら、曇りがちな空を眺めながら話に花を咲かせていました。ちょうど雲間が切れて「10分で完成!組立天体望遠鏡」を取り出して観望することに。S先輩はこの望遠鏡をご存知でなかったらしく、その像質とコンセプト、その価格(1580円)にしきりに感動していたよう。東の空に半月が上ってきたので導入し見ていただいたところ、「いやぁ〜こんなにシャープだなんてびっくりした!この感動は初めて6.5cmフローライト望遠鏡を覗いた時以来かもしれない。」と言っていた。フローライトレンズの望遠鏡を引き合いに出すのはちょっと言いすぎかもしれないけど、たった1580円で口径4cmの望遠鏡がこれだけ感動する見え味をするのだと言いたかったのだろうと思う。翌日(つまり今日)、S先輩は某ショップで「組立天体望遠鏡」を購入し帰省すると言っていた。「子供たちに作って欲しい・子供たちに宇宙を見せてあげたい」というコンセプトのこの望遠鏡はイイ歳した大人のための望遠鏡でもあり、昔にタイムスリップする見え味をしているのだろうと感じる今日この頃。あなたももう一本イットク?(微笑)

20070803
台風5号が猛威を奮いました。ten.がいる長崎市内では大した風もなく雨もひどくはなかったのですが、台風の中心に近いところでの被害は相当なもののようで、今年の自然災害(台風、地震、日照不足など)の被害額はかなりの多額になるのではないでしょうか?その台風5号が過ぎて、「長崎は一気に青空?」と思いきや、天気の回復はさほどでもなく一日中曇りで湿度が高く、まるで梅雨の時期に逆戻りしたような湿度でした。もしこんな夜に撮影に出かけたら夜露にやられて撮影どころではないのだろうなぁ....とも思います。テーブルの上の物がいつの間にか濡れてしまう夜露を防ぐには風を起こすかテーブルの下に七輪を入れて暖めるかだと短絡的に考えてしまいますが、この時期の七輪って暑いんですよねぇ。肉を焼いたり餅を焼いたり、食べ物を炙るのには気にならないのですがねぇ(苦笑)。星空を見ながらの焼き物(この場合、陶器・磁器ではなく食べ物)って美味しいんですよ。それに加えて好みの飲み物があれば最高です。ん?なんか忘れていますね。あぁ、食べてばかりではなくて望遠鏡を組み立てなきゃ。(大笑)

20070802
先般から図面のやり直しをおこなっています。実寸で設計図を描くと部分部分について何枚も描く事になるのですが部品の収まり具合を見るためには実寸作図が一番分かりやすいように思います。現在描いている図面は「接眼筒〜斜鏡〜トップリング周り」で、如何にシンプルに作れて部品点数と加工数が少なくなるように出来るか?をテーマにしています。パッと見た目に「大丈夫なのかな?」と思われるような見た目になるのかもしれませんが、これは出来上がってから駄目だったら作り直す事で解決できようし、実用の範囲内であればシンプル且つ少ない加工・部品点数となり自作するに効果的です。この日々雑感で何度も何度も言っていますが、「遅々として進まず」ではなく、蠢きながら進んでいると思っています。

20070801
夏です!8月です!毎日晴れています!でも、夜はスッキリしません....。湿度も高く、大気の透明度も悪いです。あと10日もすれば新月期と重なって「今年は条件が最良」と言われている夏の定番「ペルセウス座流星群」の時期です。何日に出撃するか決めていませんが、今年は是非見たいと思っています。おっと、その前に台風が接近中です。こちらの進路も見逃せません。要注意ですね。





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