未熟故、言葉が足らず。未熟故、表現に不手際もあり。
時に、誤解を招く表現もあれど、本人に悪意はありませぬ。




店主:ten.の
日々雑感

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20071031
風邪の調子がいいです....ん?表現が違うな....。風邪で体の調子が悪いです、と書かなきゃならないのですねぇ。さらに仕事も忙しくなってきました。さらにさらに仕事関係の試験が11月第二週に二つも入ってしまいました。こりゃ、本当に早く風邪を治さなければとんでもないことになりそうです。と、言うわけで今夜も早々に就寝いたしまする。  (2007.10.31 61226)

20071030
風邪をひいてしまい、頭がぼぉ〜っとしています。そういいながらスキャナーと遊んでいます(遊ばれています)。ほとんどスキャンしたまんまの状態で色を調整するわけでもなくコントラストも調整するわけでもなく....。寝ぼけた頭で作業を進めても、いつの間にか素敵な画像が仕上がっています。これって凄いことなんじゃないかと感動中。では、寝ます。

20071029
ホームズ彗星、見ました。って、その話は昨夜の話です。今夜の「見ました」は、たった40mm15倍の「組立天体望遠鏡」で見た話です。帰宅直後の20:30に同望遠鏡と肉眼でホームズ彗星を確認。肉眼では恒星のように見えるホームズ彗星も小さな望遠鏡ならば広がりをもった天体だと一目で判ります。肉眼での極限等級は3.5等くらいの劣悪な条件の中でもしっかりと明るく見えているのですから、本当にこの彗星は驚きました。過去に見た肉眼彗星(数は少ないですけど)の中でも異質な輝き方です。「IRAS・荒木・オルコック彗星」も尾が無く(肉眼では)ボンヤリとした広がりを持っていましたが、輝きという点では空の良いところへ移動せざるを得ませんでした。百武第二彗星(C/1996 B2)は天を二分する長大な尾に目を奪われ、マイナス等級と言われたヘール・ボップ彗星は輝きよりもV字状に開いたダストテールとイオンテールに目を奪われました。ホームズ彗星は16等級から40万倍増光し、「輝き」という点で過去に見たことがない彗星です。今夜しっかりと我が目に焼きつけました。

20071028
ホームズ彗星を探そうかな、と思っていましたが、残念ながら今夜は曇ってしまいました。明日からまた仕事なのでおとなしくしておこうかと考えてしまいました。明日、もしも晴れれば仕事帰りに景色の良い場所でホームズ彗星を探してみようかな。双眼鏡なら車に載っているし。あ、後部座席には「10分で完成!組立天体望遠鏡」も転がっていたんだった。15倍でも面白そうです。追記21:25 ちょいと外へ出たら晴れていました。満月に負けず、肉眼で確認いたしました。パッと見、まるで恒星です。明日は是非、組立天体望遠鏡でボワッとした様子が見られるか頑張ってみたいと思います。

20071027
昨夜は帰宅し遅い夕食を摂り、次の瞬間に爆睡していました。次に起きたら真夜中でした。意識朦朧と布団に入るのが精一杯で、今、話題の「ホームズ彗星(17P/Holmes)」を探すことも無く終了した夜でした(笑)。さて本日のネタですが、掲示板に貼り付けたとおり「スキャナ」を導入いたしました。事の発端は10日ほど前、友人より「使こうてないスキャナがタダ同然で手に入るが、フィルムガイドが無い。そいつを入手するのに少々お金がかかるが使うか?使うなら送るぞ。ってか、既にここにあるのだが(笑)。」とのありがたいメールが来ました(友というのはありがたい!)。もちろん中古のスキャナで4年ほど前の2003年モデルです。スキャナーは一昨日にten.のところへ到着し、早速!数コマをスキャンしてみましたが、まあ、難しいものですね。画質はもちろんコンパクトデジカメスキャンと比較にはならないくらい詳細です。「ボケボケのコンデジスキャンよサヨウナラ!」....と言いたい所ですが、ten.の画像はボケボケが売りだっただけに、絵作りとしては「今までどおりの方が良かった」なんてご意見もありそうです。難しいなぁ〜(大笑)

20071025
今夜の話題は、なんと言っても「ホームズ彗星(17P/Holmes)の大増光」です。2007年10月23日までは約17等で観測されていた同彗星が約2.9等星へ大増光したというのです。ペルセウス座に位置し、地球からは既に遠ざかりつつあるホームズ彗星ですが、国立天文台のHPによると過去(1892年)にも4等星まで大増光をした歴史を持つそうです。尾は見えず、彗星らしくない黄色っぽい色で見えているとのことですが、残念なことに、ten.は今夜見に行くことができません。明るいままで何日観測されるのでしょうか?月が大きい時期なのでかなり気になります。

20071024
20時40分、宅配便で、「ある物」が到着しました。さっそく梱包を解いて試運転。そして感想。「むむむ。。。。????」只今、その中身と格闘中。使いこなすまで時間がかかりそうなので、今夜はこの辺で。(をいっ!)

20071023
撮影したフィルムを旅立たせる準備は済んだものの、依然として出発していません。なんだか悩んでいるのか、それとも旅立つ踏ん切りがつかないのか判りませんが、今回のコマはなんだかピンときません。そうこうしているうちにネタが古くなりそうなので投稿しないかもしれません。これでいいのかなぁ....。

20071022
結局、オリオン座流星群は出たのか?という疑問が付きまとっているのですが、出現数ははっきりしていませんが、「例年よりも多く、昨年の突発出現より少ない」雰囲気の出現があったようです。ところで色々なブログの「キーワードランキング」において「オリオン座流星群」の語句が上位にランキングされ、日常に星空を眺めることは少ない人たちが流れ星を見た・見たい・興味があるという雰囲気があるようです。これは8月中旬のペルセウス座流星群の時にも同様の傾向が見られ、しし座流星雨以降に星空や流れ星に興味を抱き、そして流星群はしし座流星群だけではないことが世間一般に広がっていることを意味すると感じています。ここで着目したいのはブログキーワードのランキングが上位だからといってその記事を記載したブロガーさんたちが流星群の知識があるということではなく、単に「興味を示している」という事。しかし、「なんだそれだけか」と悲観することはありません。世の中のブロガー世代(?)と言われる若い人たちが星空に興味を抱き、空を眺めに行こうとすることは大変良い事ですから、我々のような星空を眺めたりある程度の機材を所持している星空趣味人が観望場所で出会った興味を示した人たちに、より面白い楽しみ方を提供できるように現地で話しかけてみるのも一つの方法だと思います。偶々、白木峰で場所を一緒にしたカップルさんらに(お邪魔だったかもしれませんが....苦笑)「流れ星を見に来たのですか?」と話しかけ、その場で星空解説や流星群の楽しみ方を話すことが出来たのも、以後、星空を楽しむ人たちを少しでも増やす良いきっかけになればと感じて実行してみました。結果、(社交辞令かもしれませんが、)二人が帰る間際におっしゃった「凄く楽しかったです、また見に来まーす!」と言っていただけたので、話しかけたのもちょっとは良かったかな?と思うことが出来ました。

20071021
白木峰に到着したのは21時40分。ちぎれ雲もあったけど空はヌケています。気温は10℃ほどで、半月前までの日中の気温が30℃超えだったことを考えると夏から一気に冬となり「秋は無かったのか?」と言いたくなる気温。それにしても北西の風が強い。今夜の目的は月明かりに映えるコスモスと星空を撮影しようと思って白木峰に来たのですが、機材を組み上げて赤道儀+カメラを担いでコスモス畑に行ってみると「コスモス....結構、終わっているかも。(苦笑)」落胆もそこそこに諫早湾を眺めながら空を写します。今夜の相棒は「H型赤道儀」。その名のとおり「ハンディー」で、カメラ三脚の上に取り付けた大きめの雲台のような感覚でカメラと赤道儀を三脚に取り付けたままの移動が苦になりません。今夜はヌケがいいので北極星野(極軸望遠鏡視野)の「とんがりコーンの8等星」が楽に見えますから、移動の度の極軸合わせもほんの数分で終わります。夜半を過ぎると強かった風が穏やかになっていました。気温は7.5℃。風が無いので寒さも気になりません。月が沈んだので空はどんどんと良くなり、秋の天の川はもちろん、冬の天の川も見えています。ほんの数分づつの露出を繰り返し、白木峰での撮影は04時30分まで行いました。それにしても素晴らしかったのは透明度の良い星空だけではなく、なんといっても「オリオン座流星群」でしょう!数分毎に飛ぶ流れ星。朝方には見た方向、視線を向けた方向に流れてくれます。こりゃ昨年に続き突発出現ですかな(二年連続だと突発とは言わないかもね)。

20071020
現在時刻、17時31分。低空に雲が在るけど空気は透明度が良くてヌケています。どうしようかな。行こうかなぁ。今夜、もしも行くなら白木峰。いつもの公園でも良いのですが、北風が強いので公園は寒そうですし、どうせ夜半過ぎまで上弦の月明かりがあるのなら景色を照らしてくれるだろうから秋桜(コスモス)が咲いている白木峰が良いなぁ....と考えているところです。ただ、体調が良くないのと準備不足で機材とフィルムが足らないのでこれからの3〜4時間、悩んでみます。(笑)

20071019
朝から昼過ぎまで曇りだったのに夕方近くになって晴れてきました。天気サイトを見て回ると、曇らないけど快晴ではありません。東シナ海にあるのは筋状の雲みたいです。月没時間が夜半前だったので後で出撃しようと思っていましたが、体調がおもわしくないので休むことにしました。え?体調ですか?お医者さん曰く「ばっちり健康体!」だそうです。あぁ、それにしても「お試し」出撃したかったなぁ....。月回りからすると次回の出撃は来月かぁ。スタパーも出撃しなきゃならないから、それ以外の夜に「お試し」出撃は難しそうですねぇ。一般撮影でお茶を濁すかな。(笑)

20071018
先日の撮影したコマを切り離し、ちょっとした旅に出そうと準備中。お察しのとおり雑誌への投稿ですが、このコマは掲示板にもTOPの画像にも置いていない未公開のコマです。何の加工も処理もせず、そのままの生ポジ投稿です。とりあえずチャレンジです。

20071017
そろそろ月が大きくなってきています。ここ一週間の撮影ネタは、たった一晩の撮影の考察で引っ張りに引っ張った話題です。その間に朝に出ていた月が新月を通り過ぎて五日月になりました。今月はTSA80で遊び、蛇腹カメラで遊んだし、この時期に撮影したかった景色が撮影できたので今月はかなり満足です。次の撮影はいつになるのかが判りませんが、実は次の課題が待っています。さて、どういったネタになるのか乞うご期待といったところですが、さしづめ、次のネタは広角レンズ系です。そのネタを何時に書くかはまだ決めていませんし、お試しできる時期がいつになるのやらten.自身も判っていません(爆)。


20071016
昨日までの4日間、安価な短焦点屈折望遠鏡の直焦点撮影について、1.周辺像 2.ピント 3.P−2Zによるノータッチガイド 4.「.jpg」画像化の4項目を掘り下げて解説しましたが、これらの画像は雑誌のフォトコンテスト応募用の高いレベルの撮影ではなく、HPや掲示板、そしてここ日々雑感で紹介するための個人的な楽しみのための撮影と言えましょう。HPにアップする際にオリジナルサイズ1840×1232ピクセルの画像は長辺300〜600サイズへリサイズされて使用されることになるのですが、4.「.jpg画像化」時の色補正以外の1〜3までの項目はリサイズによって気にならなくなります。つまり、このHPで使用する限り、上手く撮影した事になりますが、フォトコンテストのレベルはとんでもなく高いと言えます。要は自分の撮影はどのようにして楽しむのか?ということで、フォトコンテストに応募し入選することを目的とするのか、自分だけで楽しむのか?といった目的をしっかりと決めておくということだと考えます。今回の考察は、直焦点撮影の入門機「A80SS+レデューサ+35mm判フォーマット」の簡単な撮影でこれだけのことができるのだよ、といった楽しみ方の紹介をした形になります。鏡筒+付加光学系の定価が\36,750円+\17,800円=\54,550円となりますが、A80SSの実売価格は3万円を切るくらいなのでレデューサーを加えたとしても、もう少し安くなります(ten.は格安で入手しました。ありがとう!>N草野氏)。他にはもう少し安価な「miniBORG」という選択肢もあり、デジタル一眼レフのAPS−Cフォーマットであればナカナカ優秀な写真鏡となるようです。いずれにせよ、天体写真には「高価な機材が必要」だという雰囲気を払拭するためには、「安価な鏡筒にも実力はチャンとあるのだ」という撮影を誰かが行わなければ、天体写真を始めたばかりの方も高価な鏡筒を勧められてしまう(又は、WEB上で調べてしまう)ような気がしてなりません。目的次第ではアクロマートなどの楽しくて安価な鏡筒も味わい深い画像を得られる素晴らしい鏡筒かもしれませんよ。(微笑)


20071015
銀塩フィルムで撮影されたものを「.jpgファイル」に画像化するにあたり、このホームページ上ではフィルムをコンパクトデジカメで撮像しています。元々アナログであるフィルムをデジタルへ変換するのは極めて非効率で、デジタルであるPC上での画像なら最初からデジタルカメラ(一眼レフなど)で撮影するのが効率的ですし、現在のミニラボでもフィルムで撮影したものであってもフィルムからプリントする経過で一旦デジタルファイル化してデジタルプリントを行っているようです(その名もデジタルプリントなんだから当たり前か。笑)。ten.自身もこのHPで紹介する画像のうち、昼間や機材紹介、ネタ紹介するときにはデジカメや携帯電話デジカメで撮像したものがほとんどになっています。フィルムで撮影したものを「.jpg画像化」するにあたり、特に35mm判のものはミニラボによるフォトCD(フジカラーFDi)を使用し、ブローニー判を使用したときにはこれまでどおりコンパクトデジカメによる画像化を行っています。ここで問題にするのは一旦撮影した画像をデジタル化する際に起きる画像の劣化・色の変化です。もちろん得られた.jpgファイルはデジタル画像ですからPC上である程度の色補正を行うことが出来ますが、最初の画像は結構見られたものではありません。その画像を本日は紹介いたします。まずはフォトCD(FDi)による画像化ですが、問題になるのは焼付けを行うラボの人の色補正です。ラボ仕上げのままではかなり厳しい色になっていますのでHPへアップする前にちょっとだけ色補正をしています(かなりてきとーですが。笑)。そしてブローニー判のポジは露出適正のポジとアンダーのポジではコンパクトデジカメのノイズやレンズ性能(アンダーのコマだと露出時間もかかるし絞りが開くことでレンズの収差がひどくなる)によってボケボケのザラザラ画像になります。あ、下の画像だとリサイズされてよく判らなさそう(汗)....これって、明日の話題になる予定の「リサイズ効果」ですね。(謎

  
ミニラボから仕上がったままの元画像(左)と、グリーンを引いてちょっとだけ色補正をした画像(右)

  
露出が不足(2分露出)だとコンデジのノイズとレンズの収差でボケ気味になります(左)が、光量が豊富なポジ(8分露出)なら比較的にシャープ(右)です。


20071014
ten.の短焦点屈折による直焦点撮影は、ガイドの成功・不成功の事は考えずに躊躇せずノータッチガイドを敢行します。これはten.の「てきとー」さを良く表しているスタイルで、小型なP−2Z自らが持つ追尾精度に任せることにしています。つまりP−2Zの持つ動きの滑らかさとギヤの精度を信用し、足枷となる重量増(ガイド鏡+マルチプレート+微動ガイドマウント)から解放してあげようと言う考え方です。もちろん、追尾に失敗しても文句は言わないし、その分撮影中は星空を眺める事ができます。今回の撮影で、偶然にも(強調しておこう。笑)極軸がずれているのに気づかず撮影したコマにギヤ精度を確認できるピリオディックモーションが写っていたので紹介します。これはピリオディックモーションを撮影しようと「拡大撮影を行った」のではなく、本番である直焦点撮影の焦点距離での画像なのでギヤ精度が完璧ならば一直線のズレとなるはずです。1番目(2番目)の画像撮影はウォームネジが一周する10分を超えた12分露出です(確認するには十分な時間という事です)。僅かではありますがモーションを認める事ができますね。ところがこれを救済してくれるのがフィルムの「イラジュエーション」です。これは、明るい星の光がフィルム粒子の周りも感光させ、星像が大きく写る現象です。もしかすると僅かなガイドミスを起こしている精度なのに星像が滲んでくれて結果的にガイド成功となっている様子が分かります。それからもうひとつ、「慌てるナントカは貰いが少ない」という言葉がありますが、こういった小型の機材の場合、撮影対象に鏡筒を向けて直ぐに撮影しない方が良い様に思います。たわみやしなり、ギヤの噛み合わせの隙間(バックラッシュ)がありますので構図を決めた後、馴染むまで3〜5分そのままにしておいて「そっと」撮影に入るというのが良いようです。ノータッチガイドという機材任せのスタイルは、その機材の特徴とを把握し、作品作りに対し「成功させるのだ」といった過度な気負いを持たずに「お任せしたんだから失敗してもいいジャン」といった開き直るというゆとりを持つ事が精神衛生上よいのではないかと考えます。

 
極軸合わせ不良のため、結果的に撮影されたP−2Z赤道儀のピリオディックモーション

 ←上画像の拡大 ←ノータッチガイド成功?


20071013
次のネタは「ピント」です。TSA80での撮影は、ピント合わせに製作した「ten.的、安価なピントチェッカー」を使用します。これはいわゆる昔からある「ナイフエッジ」によるピント合わせを行うための治具なのですが、収差が良好に補正されたアポクロマートなどの高級鏡筒に使用した場合は星像はピント位置が分かりやすく、光束をエッジで切ると「ふっ。」っと一瞬で星の光が消えますが、色収差が残るアクロマート鏡筒の光束を切ると補正されていない光が視野に残り、それ以外の波長の光が消えます。アポクロマート鏡筒に慣れた人ならば一種独特の見え方をするので戸惑うだろうと思いますが、赤−青までの波長の焦点位置が0.4mm前後ありピント位置に余裕(表現がおかしいけど。笑)があることと、原理をじっくり考えるとピントに対して厳しく考えなくても良いと理解できます。つまりエッジで切られた光束の補正されていない光が視野に見えた色が星の周りに纏わりつく「滲み」として表現されると考えれば簡単なことなのです。

 ピントチェッカーでの見え方(雰囲気)

 ←青色滲み ←赤色滲み


20071012
昨日のネタ、「周辺像」について少し掘り下げてみます。作例は掲示板に貼り付けた「二重星団」の画像を用いて比較します。最初の画像は全体像を示しています。掲示板へは800×536ピクセルで投稿しました(下の画像は600×402ピクセルです)。フォトCD(FDi)で.jpg画像化された元画像は1840×1232ピクセルでした。撮影に使用した鏡筒「80mmF4短焦点屈折」直焦点(レデューサーコレクタ「AV-1」の未使用)の画像がありませんのでここでの比較はしませんが、もしも35mm判フルサイズで撮影すると画像周辺の像は放射状に流れます。AV-1を使用すると、周辺像が、いわゆる「劇的に」改善される訳ですが、昨日記載したとおり「>強烈な像面湾曲を完全に抑えることはできず....」収差を無くすことはできないのです。二番目(下段左)の画像が実際にAV-1を使用して周辺像が改善された様子です(この画像は35mm判ピクセル等倍の左下の画像です)。次に気になるのは、デジタル一眼レフの主流である「APS−Cサイズ(23.4mm×16.7mm)での周辺像ですね。三番目(下段右)の画像がAPS−Cサイズ周辺に相当する場所のピクセル等倍の画像です。こちらはかなり見られる画像になっています。画像を拡大してみると周辺像の様子が良く分かりますね。明日はピントについて掘り下げてみます。

 元画像

 ←35mm判左下 ←APS−Cサイズ左下


20071011
口径80mm短焦点屈折「TSA80SS(Ten's Standard Achromart)」にレデューサコレクタ「AV-1」を組み合わせると周辺像の改善と芯のある滲みを伴った星像となります。そして焦点距離367mm(口径比4.7)の直焦点撮影用光学系となり、小型な高橋製作所P−2Z赤道儀との組み合わせでノータッチガイドを行う事ができます。。。。。。と、書けば良い所ばかりを連ねることになるのですが、小さなところに目くじらを立てると色んな粗があります。1.周辺像 2.ピント 3.P−2Zによるノータッチガイド 4.「.jpg」画像化 の、4項目です。周辺像については、「AV-1」により劇的に改善されていますが、強烈な像面湾曲を完全に抑えることはできず、像面湾曲+非点収差による星像肥大が残っています。ピントについては、星像の周りに青の滲みが残っていますし、青色でピントを合わせると赤系の色が合いません。球面収差図を見るとc線(赤)−g線(青)間が0.4mmも違います。つまり「あちらで合わせればこちらが合わず」の状態です(まぁ、それが滲みを作ると言えますが。笑)。P−2Zによるノータッチガイドも10分の露出(ウォームネジ一回転分)は、いくら精度が良いといっても同赤道儀にとっては微妙な精度です。成功することもあればガイドミスを起こしている事もあり、ガイド鏡を搭載しないスタイルでは五分五分と言った程度です。そして最後の画像化については35mm判ネガフィルムであれば(問題は多いけど)フォトCDにより.jpg化ができますが、円形写野アストロカメラについてはフィルムスキャナを持たないのでコンパクトデジカメによる画像化で、ノイズなどで像が荒れてしまいます。「この機材で何ができるのか?」「どこまでやれるのか?」の見極めをキチンと行うことができれば「まあまあ」の画像を得られるというのもこの趣味の楽しみと言えましょう。明日は上記の4項目をもう少し掘り下げて解説します。

20071010
フォトCDが出来上がったので、ちょっとだけ色調整をさわって掲示板に画像をアップしました。今回撮影に使用したネガフィルムは、どこのコンビニにもある普通のフィルムなので赤の散光星雲(Hα輝線)は写りません。その代わりと言ってはナンですが、大口径の双眼鏡で見る画像に極めて近いのではないかと考えています。例えば、オリオン座の大星雲M42などはその典型的な例で、大口径のドブソニアンで見ても、モワモワっと流れるようなガスが青白く見えるだけで、眼視ではとても「真っ赤には見えない」のです(ガスが流れるように見えるだけでもスゴイ事なのですが。笑)。露出時間も最長で10分。これ以上の露出時間を行うと、とても双眼鏡や低倍率望遠鏡で見たようにはなりません。そう!写りすぎなのです。程よい露出不足感と肉眼に近い分光感度で「実際に望遠鏡で見たような気持ちになる画像にしたいなぁ〜」と、言うのがten.的、天体写真のテーマです。

  ※写りすぎて「ボツ」にしたオリオン大星雲(M42)とスバル(M45)。実際に眼視で見るよりもガスが写り過ぎです(笑)

   


20071009
昨日は接客意識が少ないミニラボへの怒りをぶちまけたのですが、結局仕上がったプリントに文句を言ってフォトCDへの焼付けを延期したことによってCD焼付けの時間を失ってしまい、その出来上がりは翌日以降となっています。このことで迷惑を被ったのが、ここ喫茶ten.のTOP画像です。予定していたのは「散開星団M35に接近した火星」の画像で、火星は既に同星団から遠ざかりつつあるので、「まさに今が旬!」の画像です。キレイに撮影できたからといって季節感のない画像をTOPには置きたくないし、ましてやキレイに撮影したためしがない私の画像です。「散開星団M35に接近した火星」の旬の画像、今しばらくお待ちください。(季節感のない画像をTOPに置きたくないと言いながら、同じ画像を数ヶ月間にわたり置いたこともある事は内緒です。微笑)

20071008
こんなことを言っても「そんなことに目くじら立てるなよぉ。」と言われそうだが、腹が立っているので書いてしまいます(苦笑)。先日の撮影でメインにした35mm判フィルムの現像に行きました。もちろんデジタル画像への変換を楽にするため「フォトCD」も注文し、「もしも出来上がりの画像の色や濃度に気になる部分があれば焼き直していただけますか?」と質問すると、「何度も焼き直しするのはちょっと....。」と濁したので、「いや、あなた方が選択した濃度と色が悪かったときにはそのままCDに焼かれるのでしょ?色が悪かった時にはそのまま何もしないのですか?」と問うと、「機械が選択した色・濃度に私たちが調整することもありますが....。」(あのね、人間の手が介在するから聞いているのよね....。)「だから、その色の選択が好みに合わなかったときにどうするのかを聞いているのですが。」「私たちもプロではありませんから、そういわれると困るので上司に相談します。」と、電話をかける始末。あのね、お金をもらう時点でプロなんですよ!少なくともFUJ●の看板を掲げているんだから、ちゃんとした色でなかったときにどうするか決まっていないの?しかも、出来上がっていろいろとやりとりしているとバックの色は緑に偏っているし、それも僅かなレベルではなくてパッと見てハッキリ分かるレベル。「これ、色が違うでしょ?どう見えますか?」と聞くと「緑っぽいですよね....」(ちゃんとわかっとるやないかぇ?)「これって色の補正できないんですか?」「いや、機械が....」と言うから写真を裏返して、「この”1NA”補正って機械がするところですか?イエローをマイナスするのは人間なんでしょ?」「はぁ。そうです。お客さん、厳密な写真なら次から写真館などを利用してください。」(はぁ?逆切れかよっ!てめぇ!それで客商売やってんか?)コスト意識が高すぎるのか、銀塩は全く利益があがらないのか、それにしても「焼付け(プリント)を行う人がこれではFUJ●も終わりかも?」なんて思いたくないのに思ってしまう。あまりにもレベルが低い話なので次に利用するときには、今回の●●さん以外の人をわざと指名してプロ意識を高めてもらおうかとも考えてしまうten.でした。(あぁ、サゲ気分....)

20071007
長崎の今日は「おくんち」。屋台が出て人通りも多くて賑やかです。わたあめやらリンゴ飴、風船やら箸巻きやら焼肉(串焼き)を歩きながらほおばっても怒られません。それが当たり前の風景なんです(笑)。大波止に御神体が下ってきた「お旅所」ではお賽銭を投げて手を合わせます(私も手を合わせてきました)。「これから行くお店に○○がありますように....。」肩から下げたバッグには普段から考えられない大枚が入っています。「それ」は一週間前に発見し、次回在ったら即購入する予定で本日に至りました。何を買ったかはそのうち出てきますから、今ここではネタばらしは致しません。おくんちのお旅所で手を合わせた結果が吉と出るか凶と出るかなんて考えなくても買って後悔はしていませんので大丈夫です。ふふふ。(微笑)

20071006
昨夜は天気も月齢も良かったので県民の森のいつもの公園へ出撃しました。現地へ到着したのは23時でした。相変わらず長崎市内方面は光害が多いけど、久々の降るような星空で天の川も濃淡がはっきりしています。早速、相棒の赤道儀「P−2Z」を組み上げ、80mm短焦点屈折(直焦点撮影仕様)を搭載します。まずはひのさわカメラを取り付けてナイフエッジを使ってピント位置を出し、ピントチェッカーへ交換してピント位置の確認をします(ここまでは前回の宿題)。今回のP−2Zでの追尾撮影は「35mm判カメラ+ネガフィルム」での直焦点撮影です。並行して「円形写野アストロカメラ+20mm広角レンズ」の組み合わせで固定撮影を行います。あ、そうそう!コマ数は稼がなくてもいいから蛇腹カメラ「BARON−SIX」で撮影しておかなきゃ。ちょうど東の空からオリオン座が昇ってきています。でもちょっとヌケが悪いのでひとコマだけの撮影にしました。なぜなら、直焦点撮影用の一眼レフ「FM2」に使うレリーズが一本しかなかったから(ネタづくり1)。ま、これは仕方なし。今夜の主役はFM2です。だって35mm判ネガだとFDiでの画像デジタル化が楽なんです。鏡筒はレデューサーコレクタ使用でF4.7。露出時間は平均10分で撮ります。ネガフィルムはISO400の物(コンビニフィルム)を使っていますので、露出は不足していますが、それは小口径低倍率で見た雰囲気で撮影したいという好み「極めて露出不足」の撮影を敢行します。一方、円形写野アストロカメラには20mmレンズが装着され、感度ISO400のポジフィルムでの撮影をします。前回とほぼ同じような状況を作っている訳ですが、ファインダーが付いていない円形写野+20mmレンズのフレーミングの感覚を養うためにドンドンと撮影します。現像後に撮影されたコマをじっくりと眺めるのが楽しみです。そうすることでフレーミングの感覚がつくのだと考えます。今回の円形写野アストロカメラの「勝負コマ」は26時撮影予定の「大村湾から昇る冬の星座たち2007」です。今年は月も一緒に写野に収まります。いや、写野の端っこギリギリです。さてこのコマがどのように仕上がるのかが楽しみです(ネタづくり2)。ある程度の撮影をこなした25時過ぎのこと、直焦点撮影を行っていたP−2Z赤道儀の確認のため、再度、極軸望遠鏡を覗いて見てビックリ!水平にズレています。あぁ....これまで撮影した7コマは多分ガイドミスを起こしています(ネタづくり3)。直焦点鏡筒でのメインにしていた対象は「散開星団M35に接近する火星」です。失敗した30分前の撮影よりも更に高い位置に昇っているので条件は良くなっています。これは是非もう一度撮り直します。コートハンガー星団(Cr399)やNGC7293などの西空へ沈んでしまった天体はもう撮影できないのが残念です。26時を過ぎて予定していた東の空を撮影が終わった頃、月が上ってきたのでヌケが悪くなってきたのかなぁ?と思っていたら先ほどまで17℃だった気温が19℃になっています。また風が湿度を含んでいます。ある程度撮影したので星雲・星団を観望しながらマッタリと過ごしました。とてもゆっくりとした良い夜でした。(今夜の日々雑感は二日分ですね。)

20071004
「おぉ〜!こ、これはっ!」と、目を見張るようなポータブル赤道儀が発売間近のようです。その名も「TOAST」。追尾誤差を生むタンジェントスクリュー式ではなく、大径ウォームホイール(240歯、ピリオディックモーション5″以下)+駆動選択式ステッピングモーター+コンパクト+極軸望遠鏡内臓。その大きさといい追尾精度といい、デジタル一眼レフ時代に則したポータブル赤道儀の決定版になりそうな気配がプンプン匂います。このTOAST、2007年冬の発売ということなのでちょっと楽しみにしておきましょう。アイベルさんの「CD−1」の大型(?)バージョン(それでもコンパクト)で高精度、とてもワクワクしますが折角なら値段は抑えて欲しいなぁ。(苦笑)

20071003
スターパーティーin白木峰「秋の大観望会」の日程が11月10日(土)に決定しました。思えば4月14日の「春の大観望会」も7月21日の「2007夏、スターパーティーin白木峰」も雨こそ降りませんでしたが残念ながら晴れませんでした。毎回のように参加している人たちはフラストレーションが溜まっているはず....と思ってみたものの、思い返せば曇りだった春・夏の参加者の顔を思い浮かべるとそうでもなかった記憶が蘇ります。記憶の中の参加者の顔は晴れても曇っても楽しそう。もちろん晴れることに越したことは無いのですが、同趣同好の集いであれば本来の目的である夜空が見えなくてもそれなりに楽しいのだとスタパーでは再確認させられるのです。「晴れても曇っても」機材の話や撮影の話、食べ物の話やその他ネタは満載なスタパー。約一ヵ月後に「たった一晩」の楽しい時間が始まります。万難を排して参加しようと思っています。

20071002
すっかり忘れていました!「すばる食」。しかもその現象は宵の好適な時間帯でした。その時間帯は晴れていたはず。嗚呼!なんてこったい!現象が起きた時間帯って、俺、何していたっけ?21時〜23時の時間帯....う〜ん、確か、仕事から帰宅して、夕食して、その後....あ。この日々雑感を書いていた....(あちゃ〜汗)

20071001
「天高く、馬肥ゆる秋」と申しますが、先ほど外に出て夜空を眺めてみると、自分の予想を遥かに超えた高いところに「ペガスス座」がいました。世の中のカレンダーはもう10月になっていますが、まだまだ日中の気温も高く30度に近い気温です。そうそう、今日のニュースで言っていましたが「9月の長崎の平均気温は観測史上最高を記録」したそうで、秋というよりはまだまだ夏という感覚は間違っていないようです。自分の体の感覚を超えて天の高い所にいたペガスス座は「天高く、馬超ゆる秋」と当て字をしたくなりました。(超えるという字を当てるのは苦しいかも....。)





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