未熟故、言葉が足らず。未熟故、表現に不手際もあり。
時に、誤解を招く表現もあれど、本人に悪意はありませぬ。




店主:ten.の
日々雑感

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20080331
1月は「行く月」、2月は「逃げる月」、3月は「去る月」とはよく言ったもので、あっという間に三ヶ月が終わってしまいました。この間、星見に出かけたのは2回。それでも「満足な画像」を得た出撃だったと考えています。また、ten.的に画期的な出来事といえばギャラリー喫茶「Photo & Cafe DEAR HIKOMA」において、作品ひとつを掲出していただいた事です。スナップや風景の一般撮影に混じって「天体写真」が人目につく場所へ置かれ、沢山の人達に見ていただく機会を得たことは貴重な体験でした。天体写真と言っても、決して難しいな撮影ではなく「固定撮影」という一番単純な撮影ですから、説明するのも(比較的に)楽でしたし、何より「興味をもっていただけた」のが嬉しかったです。もうこんな機会ってないんだろうなぁ。  (2008.03.31 70324)

20080330
「baby”Q”」の口径を微妙に考えてみました。まず、「baby”Q”」という機種がSKY90の代替機として仮定します。そうなるとパイプ径がφ95mmのものを使う事になります。そこからセルの肉厚を減算しますが、光軸調整装置を廃したSKY90と違って「baby”Q”」には106EDと同様に前群2枚のレンズ間隔を調整するネジを備えるはずです。そのネジ径が3mmとすれば合計6mm分は小さな口径になります。つまりSKY90と同様の作り方をすれば最低でも6mm(もしくは4mmくらい)は前玉レンズを小さくせざるを得ません。ten.的にはセルの構造上、口径84mmから86mmのFSQなのではないかと想像いたします。次に考えたいのは主焦点距離ですね。さきほどの値、84〜86mmの間を取って85mmの口径だとして兄貴分106EDがF5ですから425mm前後、そしてエクステンダー使用時はSKY90もFSQ106EDも「×1.6」ですから約680mm(F8)あたりでしょうか?あと一番予想したいのは撮影に使用する「レデューサー」です。106EDを踏襲するのか、それとも口径が小さくなった分だけもっと短くして明るくするのか。ってか、元々鏡筒が短くて野太いドロチューブなので更にバランスも取りにくくなるしで予想するのは難しいですね。これ以上、予想するのはよそう

20080329
昨夜は飲み会だったので日々雑感をお休みいたしました。随分と遅くに帰宅したので本日昼過ぎまで布団の中でウダウダしていました(笑)。昼ごはんを食べた後、何気なく「月刊天文ガイド」を見ていると、高橋製作所広告欄の隅っこに目立たない文字があります。。。。。「Coming in Spring... the”baby Q”」....何ぃ〜?!これって一体....。昨年、FSQ106EDを発表したときも広告欄の隅っこに「Coming in spring 2007 ...the new ”Q”」として春の発表を匂わせました。そして今回も同じパターン。では「Baby Q」とはどんな望遠鏡なのでしょうか?最小サイズのFSQだとは薄々理解できます。最小サイズのフォトビジュアル鏡筒としては広告ページに「FS60C」の3群4枚構成専用レデューサーの発表がなされたばかりですから可能性があるとすればフローライトレンズを使用したSKY90をEDレンズを使用してのFSQ化かもしれません。もしもFSQ90ED(仮称)となるのであれば、もしも106EDと同じ雰囲気の構成であれば、90mm F5(焦点距離450mm)、レデューサー使用時f3.6(焦点距離324mm)、エクステンダー使用時f8.0(焦点距離640mm)あたりになるのでしょうか?それにしてもFSQ106EDの対物レンズセル構造であれだけ苦労しているのにさらに小さな「baby”Q”」を作ろうというのですから高橋製作所の底力とは恐ろしいものです。ちなみに、ten.が口径90mm前後と予想したのは対物レンズの間隔を最適化する対物セルの構造と既存の引き抜きパイプ鏡筒径(SKY90は95mm径)、接眼部分ドロチューブの構成と鏡筒の長さ(鏡筒前後バランスのアンバランス)からなのですが、鏡筒パイプ(95mm径)と対物セルの構造(チョット複雑なんです)次第ではもう少し小口径の85mmあたりになるかもしれませんね(そうなれば、諸収差の補正設計も少し頑張っていただいて一気にf3.3前後まで明るくするとか....無いかな。笑)。babyと言っても限度がありますからねぇ。さて、ten.の予想がどこまで当たっているか暫く楽しみにすることにしましょう。注意するべき点としては上記の構成はあくまでもten.の戯言ですから、高橋製作所の正式アナウンスを待つしかありませんのであしからず。

20080327
掲示板へ「今年第一級の黄砂がやってくる」との書き込みに、貼られたリンク先の動画を見てみると、一気に巻き上がる黄砂の様子がわかります。さて、この黄砂、九州まで下ってくるのか要注目ですね。問題は風向きなんですよね....。

20080326
春の嵐か、日中は風が強くて黄砂もひどい毎日を過ごしています。先週から胃が重くて体調が思わしくなく、日々雑感も以前に書いていたネタを「切り取り・貼り付け(&チョット編集)」していました。4月のスタパーに向け、体調とスケジュールの予定を調整しなければいけませんね。

20080325
ここ2日間のニュートン式反射望遠鏡ネタは、ドロチューブ部分の光軸直行度や主・斜鏡のマーキング、斜鏡のシフトなどの適正な位置決めなど、基本的な下準備をせずに「レーザーコリメーターがあれば万全」といった事が一人歩きしていることを言いたかったのです。もちろん、こんな場末(苦笑)のHPを読みにいらっしゃっている方は判っていると思いますが、最近の世論(?)が「光軸修正はレーザーコリメーターで行うのが効率良い」という事から「レーザーコリメーターの方が性能が良い・レーザーコリメーターでないとダメ」と一人歩きしだしているというような気がしているんですよねぇ。「光軸修正用アイピース」や「センタリングアイピース」などの、安価でありながら自分の眼で光軸を追い込む方式の性能って実際に素晴らしいですし、代用しようとすれば超安価な自作光軸修正アイピースも充分に実用範囲に入っているのを伝えたい気持ちでいっぱいです。まだコンテンツ化していませんが、いつか「ten.的、安価な自作光軸修正アイピース」をアップしようと思っています。

20080324
ニュートン式反射望遠鏡の光軸修正ネタを続けます。今夜はセンターマークの無い主鏡へのマーキングを行う方法です。え?もう主鏡にはマークされてるんですか?あぁ、最近のニュートン式反射望遠鏡ってちゃんとマークされているんですねぇ。昔の(?)主鏡にはマークされていないものが案外と多いんです。では、どのように行えば正確なマーキングができるかというと、口径30cmくらいまでならば薄い紙にコンパスで円を描き、中心を求めた後に「そぉ〜っと」主鏡に被せて上からマークします。中心点に点を打った後に1cm大ほどの◎のシールを貼っておくと接眼部分から見ても判りやすいですね。中心点を求めるその他の方法として、ten.は「紙テープとミシン糸」を使います。鏡周に一周ぐるりと紙テープを巻いて、一周したところで印しを付け(円周分の長さを実寸するため)、その紙テープを一旦外して四つ折にします(鏡周の四分割)。もう一度、鏡周に巻きつけて鏡のコバ(鏡の縁)に鉛筆で印をつけます。次に、糸を鉛筆の印に重ねながら張り、鏡を糸を使って十字に四分割します。もちろん十字の交点が鏡の中心部分ですね。あ、一応、ノギスなどで交点から鏡周までの距離が等しいかを確認してた後にセンターマークの「◎」シールを糸の交点の下に滑り込ませるように貼り付けます。如何でしょう?マークの無い主鏡をお持ちの方、一度チャレンジしてみませんか?(って、シールは何度も貼り付けることはありませんしね。笑)それと「もっとでかい主鏡だとどうするんだ?」って?んと、主鏡を轆轤(ロクロ)に載せて、ぐるぐる回して偏りを正したあとにマジックで一筆書きですかねぇ。

20080323
今夜はちょっとマニヤ向け(?)の話題です。ニュートン式反射望遠鏡の光軸修正についてお悩みの方がいれば、「まずは主鏡・斜鏡にセンターマークを打ちましょう」と言う事にしています。これは優れた光軸修正ツールがあっても目印がなければ時間が掛かるし、センターマークを打って目印が明確であるほど安価なツールで正確に光軸修正が出来ることを示しています。ニュートン式反射望遠鏡のセンタリング作業で難関な部分といえば「斜鏡」のセンターマークの位置です。スパイダーや光軸修正部分(センターハブ)が光軸に対してシフトされているのか、それとも斜鏡そのものをシフトした状態で斜鏡セルに収めているのかを確認した後にマーキングをすることになるのですが、問題はそのシフト量です。具体的には主鏡のF値と斜鏡の短径でシフト量は決まるのですが、元々が平面鏡なのでシフト量が少々間違っていても影響は少ない事も頭が混乱する原因です。具体的なシフト(オフセット)量は作図すればすぐに判るのですが、光軸に対する斜鏡オフセット量は「斜鏡短径÷(4×F)」で求められます。ですから、斜鏡へマークするときには先ほどのオフセット量にルート2を乗じた分を斜鏡中心部より接眼筒側へ印せばよい訳です。BOX-DOB1580のように口径比8(F8)で斜鏡短径が31mmの小斜鏡の場合、斜鏡面でのシフト量は1.369mmとなりほとんど無視しても良い値です(一応、BD1580もシフトしています)。撮影などに使うF値の小さな主鏡と周辺光量を加味した大き目の斜鏡を使用した鏡筒であれば光量の偏りを防ぐため斜鏡のシフトは必須ともいえる作業となりそうです。おっと、センターマークの話から脱線していますね(苦笑)。これらシフトされた斜鏡を接眼筒から見てキチンとした位置に調整することも難しいんですよねぇ。逆に接眼筒から見た斜鏡の位置をちゃんと調整することが出来ればニュートン式反射望遠鏡の光軸修正の作業はほとんど乗り越えられると思います。安易に高価なレーザーコリメーターを入手するよりも、接眼部の直行度調整やセンターマーク記入を行えば安価な光軸修正治具でも充分な光軸修正が可能ですし、原理が判らないうちに調整するよりは目で見て判断できる方がより近道だろうと考えるからなのですが、いかがですかねぇ....。(って、誰に言っているのやら。笑)

20080322
相変わらず、ポータブル赤道儀ネタですみませんが、星空撮影架台「ten.11」に使用しているモータードライブのトルクが足らずに途中で止まってしまう不具合に悩まされています。同仕様のモーターで製作されたN草野氏の「簡易赤道儀」では止まってしまうことが無いということなので、これはもう単純に「ten.11」稼動部分の摩擦が大きいということです。さて、トルクアップするにはギヤードモータにするしかありませんかねぇ?ten.は電気関係に弱いんでサッパリはてな?です。何かいい方法ってないですかね。DCギヤードモータって使えますか?なんて独り言をボソボソと言っています。(笑)

20080321
今日はBIGなゲストさんが長崎にいらっしゃいました。埼玉からリンク先の「くの一」を運営されているHOPPERさんです。今回はご家族の旅行で来崎されました。HOPPERさんの来崎を連絡しておいたN草野氏と一緒に「Photo & Cafe DEAR HIKOMA」でお茶しました。普段、ネットでお付き合いしている方がオフラインでお会いできるっていうのは非常に不思議です。何と言っても長崎からは遠方の方ですから、もしかすると一生お会いすることも無いまま過ごしてしまうかもしれないと言っても過言ではありません。人の縁(えにし)とは誠に不思議なものです。

20080320
春分の日の今日、何をやるわけでもなく何をしなければならないというわけでもなく、いつの間にか一日を過ごしてしまいました。先程、久し振りにプリンタの電源を入れてポストカード大のフォト紙へ出力してみました。これは「Photo & Cafe DEAR HIKOMA」(長崎市銅座町6番25号中尾ビル2F TEL:095-820-0030)で開催されている「HIKOMAを愛する人たちの写真展」へ出品した作品が納得いかなかったので「自分でプリントしてみた」というわけです。先日の日々雑感にも記載しましたが、この「Photo & Cafe DEAR HIKOMA」という喫茶店はいよいよ3月いっぱいで(一旦)閉店するということで、この写真展の開催期間も3月末までということです。また近いうちに「HIKOMA」の名前で別な場所での営業を再開されるとの事なのでここに集う皆さんやマスターにはまたお会いできるのですが、「Photo & Cafe DEAR HIKOMA」という空間ではラストという事なので良い思い出にしたいと思っています。私の作品もちゃんと飾っていただいているらしいので明日にでも訪れたいと思っています。

20080319
このところ、仕事に神経を使っているのか胃が重くて昨夜は帰宅してから寝込んでしまいました。最近どうも体調が優れません。体調を万全にしなければならないニュースが入ってきました。はい、スターパーティーin白木峰「春の大観望会」の開催が決定しました。2008年4月12日(土)夕刻〜翌日朝まで、場所は諫早市白木峰第三駐車場です。さぁ、今度のスタパーでは何を見ましょうかね。

20080317
星空を眺めることを趣味としている人にとっては当たり前に使われている言葉「光害」があります。元々は1960年代、夜間にサーチライトで夜空を照らしているのを目の当たりにして「これは光害という公害です」という意味の言葉がそのまま使われるようになったとの事です。当時は「光害(こうがい)」と「公害」の読み方を引っ掛けてそう呼んだらしいのですが、平成10年に環境省(当時は環境庁)が策定したあたりから正式に「光害:ひかりがい」と読むようになったようです。ten.的には以前と比較して光害対策を施された街路灯が増えてきたと感じますが、それ以上に眩しい・明るすぎる施設が増えているのも事実です。さらにこの光害という言葉すら知らない人が多く、ちょっと説明すると「街灯がないのは困る。エネルギーの無駄遣いというのはわかるけどね。」と返答があります。光害というのは街灯を減らすのではなく、効率の良い形状の照明を使うことや眩しさを抑えた(上方光束を抑えた)照明を使うことにあると思います。眩しさを抑えることによって暗い所がより見えるようになりますし、運転手から見る歩行者が視認し易くなり交通安全にも寄与できます。今、宇宙ステーションにいる土井宇宙飛行士が「宇宙から見た夜の日本は、光のエネルギーを宇宙に放出しています。他の国と違いエネルギーの無駄遣いをしているように見えます」なんて発言があったらいいのになぁ〜と考えてしまうten.は過激なんでしょうか?(いえいえ、土井宇宙飛行士はこんな発言はしていませんので誤解なさらぬように。)

20080316
昨日は天候も良く、空の透明度も素晴らしい夜でした。出来れば白木峰あたりに出撃したかったのですが、タイミングを逃してしまい涙を飲んでしまいました。月齢は半月すぎていましたが、外に出てパッと見てシーイングも良さそうでたまには月を高倍率で眺めるのも良さそうだったのに残念なことをしました。ten.の所有機材の中で月を眺めるのに向いた望遠鏡といえばBD1580とFL70Sですね。どちらも実家に置いているので出撃には車載機材の積み直しが必要なのですが、春はシーイングが良い季節なのを逃してしまったのが重ねて残念です。

20080315
フィルムの現像と写真の大伸ばしが仕上がりました。現像したフィルムの方は予想どおりの雰囲気だったのですが、写真展用のプリントが納得いきません。写真館の方は、目的のコマのフィルムをデジタルスキャンし、画像処理を施してプリントアウトしているらしいのですが、ラチチュード(露光の寛容度の意味)が狭いようで、画像のメインである月の回りの景色がメッチャ大きく白飛びしていて愕然としました。ギャラリー喫茶のマスターも生ポジと比較して「こりゃ、酷いねぇ....生ポジも一緒に飾っておこうか?(笑)」と笑顔で同情してくれました。これならもしかすると自分のPCを使ってプリンタで印刷したほうが良い結果が出るかもしれません。現在、スキャンのし直しをしています。(でも、出品しないと思います)

20080314
明日、先週出したフィルムの現像と写真展用の写真が仕上がります。夜空の月は既に半月になっています。新月期を過ぎて来月までお預けですね。もちろんチャンスがあれば出撃したいのですが、仕事も年度末の仕上げ+年度初めの準備で忙しくなっています。次の出撃は来月になるのですかねぇ。そうそう!そういえば「スターパーティーin白木峰、春の大観望会」の開催日はどうなったんだろう?

20080313
今週に入り、春を思わせる、いや春本番の天候になってきたと実感します。気温は上昇し、黄砂で視界が霞んでいます。ところで「三寒四温」という言葉がありますが、日本ではこの時期、移動性高気圧と前線を伴った低気圧が交互に規則的にやってきて寒さが三日続いた後に暖かい日が四日ある、春特有の天候を表します。実際には、この「三寒四温」という言葉は本来、中国・朝鮮半島で使われていた冬の言葉だそうで、真冬のシベリア高気圧の強弱を示す「冬の季語」らしい。以前もここ日々雑感で「小春日和は冬の言葉」とか「五月晴れは梅雨時期の言葉」などといった話題を書きましたが、三寒四温は(元々は)冬の言葉だなんてten.自身も知りませんでした。しかしながら「中国では」冬の言葉ということなので、ここ日本であれば春の言葉として使用してもいいのだろうなぁと今でも思っていますが。(笑)

20080312
昨日掲載した「カメラ三脚の伸縮部分の固定方法」について説明を補足します。あくまでも私個人的な意見ですが、ten.が好みなのはレバーを倒して固定するタイプ(ワンタッチ式)ではなく「締め付け式」と書きました。これは昔使用した三脚の伸縮留めレバーの部分がプラスティックになっていたため、使用する期間が長くなってくるとレバーが磨耗して固定できなくなったり、レバーが割れたため固定できなくなった事を経験したためです(三脚自体も安価すぎたのかもしれませんが)。締め付け式についても「ねじ山の磨耗」や締め付けネジのノブが破損する事が考えられるのですが、昔に経験した苦い思い出を繰り返したくないだけで締め付け式を選択しています。私が考えすぎなだけなんですかね。(苦笑)

20080311
双眼鏡やカメラを固定するために使用するカメラ三脚。私の場合、H型赤道儀を取り付けたり、その他、稀に周囲を照らすためのランタンを取り付けたりと色んな使い方をするものです(え?普通じゃないのか?)。今夜は、「ten.的、カメラ三脚の選択基準」を掲載します。ten.の場合、三脚の伸縮部分が「ワンタッチ(ノブを倒して固定するタイプ)」ではないもの、つまりネジなどの「締め付けタイプ」を選ぶようにしています。次に一番伸ばした時の雲台部分の高さがなるべく「目の高さ以上になるもの(またはそれに近い高さ)となる物が望ましいです。これは双眼鏡やちょっとした軽量の望遠鏡(自作望遠鏡や組立天体望遠鏡など)を取り付けて空を見る時にしゃがみこむ必要があるので少しでも高さを稼いでおきたいためですね。そして一番重要なのが三脚全体の「強度」です。最大に伸ばした状態で捻る力を加えてもゆれない物を選びたいです。カメラ三脚は一度購入すると、そうそう買い替えをするようなものではありませんから、自分の予算の範囲内でじっくりと選択したいものです。あ、もちろんten.が選択するのは上記3点に加えて「比較的に安価であること」です。(笑)

20080310
ten.はカメラ三脚を2本所持しています。出撃したときに撮影用と観望用に使えます。2本とも観望用にしている時もあります。その組み合わせは、77mm双眼鏡と7×50双眼鏡だったり、双眼鏡と組立天体望遠鏡だったり、双眼鏡観望とH型赤道儀での撮影だったり。カメラ三脚って案外と使っているものなのですね。ところが去年の10月、撮影中にカメラ三脚雲台のクランプネジのノブがもげて取れてしまいました。以来、水平固定のクランプが効かない雲台となってしまい、撮影には使用できなくなってしまいました。困るのは撮影用の三脚が足らなくなったこと。早く雲台を修理しなきゃと思っています。観望にしても撮影にしても、カメラ三脚って良く使うんですよねぇ。そう思うとカメラ三脚「最初の一本」ってホントに重要なのかもしれません。そうそう、双眼鏡ってカメラ三脚に固定すると小さいものでも本当に良く見えるんですよ。

20080309
先日の撮影では、いつもの相棒「P−2Z赤道儀」を使用しました。搭載したのは直焦点用のTSA80SS(80mmアクロマート屈折)です。ところが、別な視点で撮影しようと広角レンズでの撮影を行おうとすると、鏡筒を外しバランスウェイトを交換し、マッチプレートを付けて....結構煩わしいのです。よって、先日の撮影では、広角レンズでの撮影は全て固定撮影だったのですが、改めて考えてみるとH型程度の小型軽量な赤道儀って本当に魅力的です。今はただ、いつの間にか撮影しているだけで深いところまで考えていませんから、機会があったらH型赤道儀の使いこなしについてじっくりと考えたいものです。具体的には、赤道儀を極軸合わせ用の微動雲台を介してカメラ三脚に搭載し、撮影場所を移動しながらも極軸合わせに時間を掛けず、レボルビングできる雲台で水平を保ちながら広角レンズで短時間ガイド撮影をできればいいのです。そう、あとは「アイスラッガー」の製作を解決しなくては。(いつになったら出来上がるのだろう....泣)

20080308
「HIKOMA」の作品展に出品する「ひとコマ」を選択して、いつもの写真館へプリントを依頼してきました。プリントの大きさは「四つ切」です。普通ならばかなり大き目のサイズなのですが、円形写野のプリントですから四つ切といっても画像の範囲は凄く小さくなるのです。写真展はそこに集う人の作品ですから、展示される予定の作品ほとんどは一般的な写真です。HIKOMAの常連さんたちからみても天体写真って凄く特殊な撮影に思われるらしく、一般の人が見た時にどのような反応をされるのかが楽しみなんです。んで、プリントを依頼したひとコマなのですが、ここ日々雑感を読まれているあなたはご存知だと思います。去年10月に撮影した「大村湾から昇る冬の星座たち2007」です。自分が撮影したポジをプリントするのって何年ぶりでしょう?私ten.は撮影はするけどプリントはしない人なんです。(爆)

20080307
長崎市内中心部に「Photo & cafe DEAR HIKOMA」というギャラリー喫茶があります。そこに集う常連客は20代前半の非常に若い人が多く、特にフィルムを使う撮影をメインにしているようです。好きなように撮影し、型にはめず、自由奔放な画像は素晴らしい視点からのものばかり。もちろんcoffeeも美味しいです。そんな「HIKOMA」も3月いっぱいで(一旦)閉店するそうで、ギャラリーがあるお店として、そして最後の写真展として、お店に関わるお客さんらの作品を「一人一点展」の開催を企画しているようです。ten.は「へぇ、そうなんだ....。んじゃ、見に来ようっと。」と思っていたところ、マスター曰く「A4くらいの大きさで一点出してねっ♪」....ten.「へっ?」そんな、人に見せられる作品なんてないと一度は首を横に振ったものの、どうも許してもらえそうにありません。と、いうわけで出品するポジを広げて写真屋さんにプリントアウトしてもらおうと選択中。あと一週間で仕上げなきゃいけないのに間に合うのか?(苦笑)

20080306
今日は某大型商業施設にある本屋さんに行きました。目的は月初め毎月5日に発売される天文雑誌。長崎は田舎なので8日頃にならないと店頭に並ばないのですが一応行ってきましたがやっぱり並んでいませんでした(残念)。自宅に帰ってWEBを見ていたら、リンク先「みなみじゅうじ」のY-Daさんが月刊天文ガイドに初入選したとの事。こりゃしっかりとGETしなければなりませぬ。発売された今月の雑誌を手に取るのが楽しみです。

20080305
「仕事から帰宅して食事を摂った後、すごい睡魔に襲われて寝落ちしてしまいました」。昨日の日々雑感はオヤスミしたのはそういうことです(苦笑)。今日の天候は、黄砂も収まって遠くの景色まで見えるようになっていました。酷かった一昨日の黄砂の時は視界が2〜4kmほどだったので、その時からすれば今回の天候回復は早かったと言えるのではないでしょうか。撮影に出かけた土曜日には「ω(オメガ)星団」を見られなかった事に重ねて黄砂の飛来だったので、今期のω星団観望は半ば諦め状態だったのですが今日の大気の透明度を見る限りまだまだチャンスはありそうです。この冬を通して撮影の対象にしていたホームズ彗星も、随分と拡散して見えづらい状態になり高度も西空低くなって撮影に困難になりつつあります。そろそろ次のターゲットを「ω星団」狙いにしようかと考えています。

20080303
昨日の日々雑感の続きです。沈み往く冬の星座を撮影した後、「次はホームズ彗星の撮影だ!」と意気込んだのもつかの間。ホームズ彗星のいる辺りの領域も既に西空低くなってしまっていました。ま、わかってはいたものの、先ほどまで同行していたN草野氏からも「カリフォルニア星雲の近くのにいるホームズ彗星は、やっぱ撮影しなきゃでしょ。」なんて柔らかいプレッシャーを掛けられていただけに「あ、またやっちまったか....」と苦笑いするばかり。事前の撮影準備を綿密に行っていれば済むだけの話なのですが、相変わらずのてきとーな撮影なので今回も撮影できませんでした。(ネタづくりその2)深夜も2時を回って、「この時間になるとスピカも随分上がってきたなぁ。」と思いながら、ふと見上げると上空には薄雲が見られるようになってきましたので固定撮影をしながら赤道儀を片付けます。撤収し、車のエンジンを掛けたのが午前4時。スピカも南中近くになりました。先日の日々雑感でも記載した「ω(オメガ)星団」の時刻になってきましたが、薄雲+カスミ+長崎市内の街灯りで全く見えません。折角、楽しみにしていたのですが、天候には勝てません。帰宅し就寝したのは午前5時。結果はどうあれ、久しぶりに撮影できたので良しとしましょう。あれから二日経った今日、超弩級の黄砂がやってきたようで、景色は見えないし車は茶色になるし、おまけになんだか煙いし。「春の風物詩」と称される黄砂も、これだけ酷けりゃ風物詩なんて言えないっすよ。土曜日に撮影に出かけたのが良かったのやら悪かったのやら。春の撮影は4月〜5月までお預けですかねぇ。あ、撮影してたフィルムは早めに現像に出さなきゃ。(って、まだ出していないのか?ネタづくりその3 笑)

20080302
昨夜は県民の森へ出撃してきました。いつもの公園へ行く前に「県民の森天文台」へ立ち寄ってみます。今日の担当さんはN草野氏だったような気がしたからです(出撃前に電話しても電波が届かなかったし)。県民の森天文台の駐車場に到着してドームに入ろうとしたら、中から「ドヤドヤ」とお客さんとN草野氏が出てきました。あぁ、ドームの中で望遠鏡で見せるだけではなくドーム外で星座の解説をするのね(ドームの中は寒くないけど星空はドームのスリットの範囲しか見れないため)。N草野氏曰く「おっ!?丁度ヨカところに来たね。解説ヨロシクっ♪」ん?なんだかお客さんらの雰囲気になんだか違和感がある....。暗くてよく判らなかったけど、日本の言葉を話していません。私も片言の単語が出てきません。ゆっくり日本語で話すと判っているよう....(後で聞いたら教師の方だったようで)。天文台の片付けを手伝って、いつもの公園へ赴く。久しぶりの空、気温は低めだけど風は穏やかで過ごしやすそう。イス・テーブルを出し、七輪に火を熾す。早く機材を組み上げなければ西空に低くなりつつあるホームズ彗星が撮影できなくなるのよね。狙うはここ数日、カリフォルニア星雲に接近しているホームズ彗星。西空が開けているこの場所で撮影しようとここを選んだのだから。ところがもうひとつ撮影したかったのが「沈む冬の星空たち」。だから赤道儀を組み上げる間の時間を使って固定撮影を行う。冬の星座たちが沈み往く姿を撮影しようと露出を始めて数分後....キラリと光が走ってきた。「車かよ....。」(←広角レンズで画角には地上風景が入るので車のライトはバッチリ露光される....。)もう一回やりなおし(ネタづくりその1)。しかも、オリオン座は既に沈む状態だ。多分、最後のコマになる。一方、赤道儀に搭載された鏡筒はバランスを取り、ファインダーを合わせたり、ピントチェッカーを使ってピントを出していく。固定撮影が終わったら一気にホームズ彗星へ向けるためだ。でもピント合わせをやっているが何だか目の調子が悪い。気温が低いからだろうか?(目と気温って関係あるのか?)直焦点用の鏡筒はそこそこにピントを合わせて固定撮影の終了時刻を待つ。次はホームズ彗星の撮影だ。西空を見ていてten.が気づいてしまった事が....(以下、明日以降へ続く。笑)

20080301
今夜は良く晴れています。よって、帰宅してすぐにチェックするのは気象画像です。低層の雲は北からの風、高層の風には雲が在りません。今夜はこれから県民の森へ出撃しまーす。(スタコラサッサ)







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