未熟故、言葉が足らず。未熟故、表現に不手際もあり。
時に、誤解を招く表現もあれど、本人に悪意はありませぬ。




店主:ten.の
日々雑感

喫茶『ten.』HOMEに戻る  BACK   前回までの「日々雑感」




20090731
日食一辺倒の7月も今日でオシマイ。日食機材編はネタ切れしたので、今夜は上海で気付いた事を書きます。食事の時に使う箸が長くて先も太く、使いにくかった事は先日紹介しました。逆に使い易かったのが「爪楊枝」です。あちらの爪楊枝は両方とも削っていました。歯間の掃除をしている途中で毛羽立ってしまっても、もう片方が使えます。ところが、日本の爪楊枝と違ってほぼ片方で用が済んでしまいます。先端が日本のものと比べても若干細くて使い易かったのと、材質が柳ではなく竹を使っていたので細くても腰があって力が入れやすいのです。爪楊枝には感心しました。その他、驚いたのが上海の交通事情です。上海では車優先で、横断歩道の信号が青でも情け容赦なくクラクションを鳴らしながら車が通ります。しかも、スピードもほとんど緩めません。横断歩道の信号が青でもエキサイティングでスリリングなのです。車(バスも)は、いきなり車線変更をしますし、斜め後ろから追い抜きざまに車線変更されます。当然、クラクションを鳴らしますが、もしもクラクションを鳴らさないと自分たちが危ないのです。また、当然のように幹線道路のあちこちで交通事故が起きていましたが、3車線道路のど真ん中で運転手同士が言い合いをしていました。初めて見た時には驚きましたが、どの事故も車線のど真ん中で喧嘩腰の言い合いをしていました。ガイドさんに聞いてみると「上海では事故が起きた時に少額であれば(31000元以下らしい)警察を呼ばずともその場で示談できる。事故が多いので警察を待っていると大渋滞になるのでなるべく早く車をどけるために示談している。もちろん、警察を呼んでの事故処理をするのが基本ですが。」との事。示談のための言い合いなら熱もこもるでしょうね(笑)。いやいや、上海はホントにエキサイティングな街でした。ちなみにツアーで連れて行かれたお土産屋さんは、物価と比較してとんでもなく高値で、購入する気が起きませんでした。チョコレートの箱詰め100元(1500円くらい?)とか、上海人だと5000円以上の価値がありそうなのです。んなもん買わんぞ。ちなみに皆既日食ツアーに参加して本当に楽しめて、生きている間に一度で良いから皆既日食を見たくなりました。つまりten.は「日食病」または「食中毒」(笑)に罹患した気がするのですが、帰国直前にとんでもないお土産をもらってきました。胃がキリキリ痛み、下痢に腹痛。帰国後、数日我慢していたのですが、今週初めに痛みが我慢できなくなって病院に行きました。診察結果はどうも細菌性の胃炎と腸炎を併発していたようです。もう、ずいぶん治まってきたので大丈夫ですが、もらったお土産は本物の「食中毒」でした。(苦笑) (2009.07.31 97584)

20090730
日食機材編、その4....こちらは携行品編です。以前に記載したように「とにかく見る!写真は片手間で、日食の記憶を呼び醒ますだけの簡単な物でよい」と思っていました。美しい写真を撮影するよりも、「あの時はこうだった、そうだよね。」と思い出させてくれる物があれば良いと決めていました。持参したメインのカメラは機械式フィルムカメラ+ポジフィルムでしたが、その他にもコンパクトデジカメや携帯電話デジカメも活用しました。そして、中でも強烈に記憶を呼び起こしてくれる物として活躍した物は録音も出来る「MP3プレーヤー」でした。もちろん、ビデオカメラならば映像と音声が同時に録画されるので、それを使うのにこしたことはありません。あくまでも手持ちの携行品として、メインの機材ではないけれど、余計な操作をせずに勝手に録音してくれる「てきとー」なten.にうってつけの携行品でした。24日に帰国してからと言うもの、幾度と無く再生していますが、未だに涙しそうになるのは内緒にしておきたい事です。もちろん、録音したファイルはあまりの恥ずかしさに門外不出・公開不可の代物となっております。(笑)

20090729
日食機材編、その3....ネタ切れかな。いやいや、機材とは言えませんが部品編です。異国の地、しかも北極星が見えない昼間に赤道儀をセッティングするには、極軸の高度と方角を「使用光学系の焦点距離に応じた精度(←これがキモです。)」でセットする事が必要です。詳しい計算はten.は苦手だし、太陽相手に長時間露出はしないので高度・方位を1°の範囲でセットする事を目標にしました。方位磁針と偏角DATAがあれば方角はなんとかなると思っていましたが、問題は高度です。クリノメーターと呼ばれる傾斜計を購入しようとすると1万円超えの出費を伴うので「分度器と下げ振り」を利用した治具を作ろうか?とも思っていたのですが、ここでten.の方位磁針(オイルコンパス)をよく観察すると1ヶの小さな気泡が入っていました。「あぁ、雑誌(BE-PAL)の付録だから、気泡が入るのは仕方ないよね。安いものだし....」ここでten.は起死回生・一発逆転のビジョンが見えました!この気泡がクリノメーターの代わりになる!自宅での機材仮組みでも充分に使える事を確認し、コンパス1つでセットすることにしたのでした。実際に現地で使用してみましたが、撮影の間、太陽が大きくずれる事はなく、充分実用になったのを報告しておきます。おそらくみなさん的には「分度器と下げ振り」を使った自作品を見たかったのでしょうけど、残念でした。フォフォフォッ!(高笑い)

20090728
日蝕機材編、その2は双眼鏡です。....と、その前に大事な事は眼視用・撮影用の機材には全てバーダープラネタリウム社製の「アストロソーラーフィルター」を使いました。極薄の薄膜フィルタで光を1/100000(D5相当)にし、有害である赤外線も高いレベルで遮断し、しかもA4サイズで2800円と、多数の機材に使用するには安価で極めて優れものです。思えば、太陽フィルターは日蝕関係の機材の筆頭にあげるべき事かもしれません。ten.が今回持っていった双眼鏡は6×30IFと7×35CFの2台。6×30IFには厚紙工作でアストロソーラーフィルターを装着し、部分食専用としました。7×35双眼鏡には何も取り付けず、皆既中のコロナやプロミネンスの観望専用としました。荷物制限がある中で、双眼鏡を2台にしたのはフィルタの取り外しによる手間を省き、部分食の終了〜皆既中への機材移行がスムーズになるようにと思っての事。実際には薄雲を通しての観望だったので、雲が薄い時にはフィルター付き双眼鏡で、雲が厚くて見づらい時には(安全を確認しながら....短時間で)フィルターのない双眼鏡でとの使い分けが出来ました。何より、自分が大好きな双眼鏡2台で観望できたのですから、これはもう嬉しくて嬉しくて....。ん?俺って何かおかしいですか?(笑)

20090727
先日も少し書きましたが、今回の日蝕ツアーに持参したten.の機材を紹介しておきます。本日は、赤道儀です。生産中止になってかなりの年月が経っていますが、使用した赤道儀は「高橋製作所H型」と呼ばれる物です。元々は40mm屈折(ガイド鏡)の鏡筒バンドが直付けされているのですが、赤緯上端を改造していただいて1/4wカメラネジで自由雲台を取り付けました。三脚は純正のFC−S木製三脚で、今回はH型純正ではなくP−2Z赤道儀用を使用、さらにウエイトシャフトもH型より少し長いP−2Z赤道儀のものを使用しました。カメラ一台だとバランスウエイトも軽い物で済みますね。今回のウエイトはモータードライブ「HD−2」の乾電池ボックス(単一×4本)を使って丁度良かったです。長めのウエイトシャフト先端の重さも効いたのでしょうか?電池ボックスはシャフトの根っこでバランスが合いました(くるりと一巻きしてビニールテープで固定)。小型軽量に加えて、普段から使用している機材はいざという時に「痒いところに手が届く」使いやすさでした。画像は7月25日の掲示板に貼り付けていますから、雰囲気はすぐに判ると思います。今回の機材でこだわったのは、持ってこれなかったP−2Z赤道儀のパーツ(ウエイトシャフト・FC−S木製三脚)を使った事です。出来れば相棒(P−2Z)を使いたかったten.の気持ちの表れです。

20090726
日蝕ツアーに行った間に日々雑感が滞っていたのでまとめて書いてしまいましたが、あとで見てみると....改行無し+テキストオンリーっつーのは読みにくいねぇ〜(苦笑)。基本的に、ここ日々雑感は、かなり根性がある人が読むらしく、「あ....、文字が小さくて読みたくない」人はたくさんいるはず(事実、ten.は確信犯ですが....笑)。今日から数日の間はせっかく上海に行ったのだし、天気も悪いことだし、そのあたりのネタで繋ごうかと思っています。今回の上海旅行に持っていって良かったモノは「マイ箸」と「アルコール除菌ウェットティッシュ(99.99%除菌)」です。ten.は「snow peak」社の「和武器」(市販価格¥3200円)という分割式の箸を所持しているのですが、ただ、現地の箸は思ったよりも箸が長くて先が太いまま。かなり食べにくい状態でした。箸を上手に使う人ならば大きな問題ではないと思いましたが、ten.的にストレスを感じたままで料理を食べるのなら、スッパリとマイ箸を使った方が良いと思って、以後、積極的に使いました。食事が済んだらマイ箸をウェットティッシュで拭いて、お食事終了。軽量・コンパクトなマイ箸は食事の度に活躍しました。今回の旅行では同じ「箸文化」の中国に行くのだから、さほど必要性がないのだろうと思っていましたが、ツアーで同行した皆さん方の嘱望の眼差しが多かったのも事実です。

20090725
子供の頃、2009年7月22日に日本の近くで皆既日食が見えることを図鑑で知っていた。以来、ten.は「いつか見たい天文現象」の筆頭に挙げている。そして約18年前、ハワイ日食に仲間がツアーで行ったのだが、ten.は行きたいけど全くお金が無かったので指をくわえて仲間を送り出した。そのハワイ日食は「皆既中に曇られた」と聞いたが、帰国した仲間の顔はみんな笑顔で輝いていた。天文を趣味にしていない人にその話をすると「自分が行けなくて、曇ったのを聞いたらザマアミロって思わない?」と言われた事もある。ten.は人間が出来ていないので1%ほどはその気持ちがあるけど、正直なところ、行ける所に行けるのは羨ましかった。ましてや単独ではなくて仲間と一緒に行けただけでもいい。「見られなかったよ!アハハ!」と笑顔で帰国した姿を見た時に、次にそういう機会があれば「曇っても良いからあの笑顔になりたい」と思っていた。あれから18年、今回のten.の皆既日食は去年の10月から始まっている。上海日食ツアーの概要が決まり一通の封筒が自宅に配達された。約二ヵ月後に事前申し込み締め切りがある。ten.は休みが確定していない状態で参加表明を出来ないまま締め切りを迎えた。「また、今回も涙を飲むのか....。」時は過ぎ行き3月。旧友から「おまえはどこで見るのか?」と聞かれるが、全く決めていなかった。ただ、あるとすれば鹿児島の最南端で99%に近い部分日食を見る事をベストとし、あとは天気図を見ながら九州の範囲でどこへでも移動し、晴れそうな場所で確実に見たいという決心だけは出来ていた。上海日食ツアーに行けば決められた場所で観望するために天候不順の場合には見ることすら出来ないはず。それなら確実に見る方が良いと、この時点では判断していた。そして4月。自分の休暇を申請し、事前移動と帰宅のための移動を含んで7月20日〜23日までの三日間の休暇を得た。「これでどこへでも行けるし、九州の範囲なら24日の仕事に間に合うように帰宅できる」。上海へのツアーは締め切っているし満杯だと聞いているので自分の中では最大限の努力をしたつもりだった。ところが状況は5月の半ばに急転回する。満杯だった上海日食ツアーにキャンセルが出て席が空いたという。「どうする?天候的に保証されていない見えるかどうか分からない上海皆既日食ツアーと、自らが移動し確実に見る鹿児島食分99%(長崎は食分92%)の部分日食の双方を、もう一度「天秤に架ける」機会が生まれたのだ。「どうする?(上海に)行くか?どこか(九州内)行くか?」今回の日食については前回泣きを見た「費用」については何とかなる。そして現在は休暇も取れてツアーに必要な日数(福岡発A組)なら確保できている。あとは自分の気持ちだけだと。随分と悩みました。えぇ、悩みましたとも!結果、18年前に見た仲間の笑顔の中に居たい。雨でも雲っても良いから皆既日食帯にこの身を置きたい。今、自分が出来る最大限の努力をしたと後で言えるようにしたい。そう思って5月下旬にツアーへ申し込んだ。旧友には「すまない。一緒に見れれば良かったけども、見れなくてもいいから現地に行くことに決めた。本当に申し訳ない。」と電話を入れた。旧友は「お前は行くべきだ。これまでの熱意と情熱を長い間維持しているんだ、一人で行くと言ってもお前なら誰も文句は言わんさ!とにかく行けない俺たちの分も楽しんでくれ。」と後押ししてくれた。悩んだ末に決めたことだけに本当に有り難い言葉だった。以来、日食までのカウントダウンが始まり、雨の場合でも曇りの場合でも、もちろん晴れたときにも後悔しないように色んな気持ちを整理しました。「とにかく見る!自分の脳裏に焼き付ける」「ソーラーフィルターを付けた双眼鏡と付けていない双眼鏡を二台準備し、第二接触〜第三接触のダイヤモンドリングをフィルタの取り外しによる失敗を防ぐ」「写真は片手間で。これは自分の記憶を呼び醒ますだけの簡単なもので良い。但し、自分で撮影しないと記憶に残らないはず。」「撮影は皆既の最大時刻まで。あとはとにかく見るべし!ダイヤモンドリングは手にレリーズを持ち、双眼鏡で見ながらシャッターを押す。失敗してもくよくよしない。見るんだから!」「曇ったり、雨が降ったらとにかく周りの空気を感じよう!雲が在ればコロナの光すら地上には到達しないはずだから、相当な暗さになるはずだ。99%の部分食と違うとすれば地上の明るさを観察することだ。コンパクトデジカメで撮像、色々と設定しなくてもいいからシャッターを押そう!」「MP3プレーヤーで録音もしておこう」....さてさて、これだけのことを決めても頭の中からすっ飛んでしまうのも皆既日食なのかもしれないし、そりゃ仕方ないさ!「とにかく楽しむんだ!」と心に決めた。もう自分の心は揺らがない。そうして向かえた7月20日出発の日。福岡発のメンバーに顔見知りの人は少なく、でも全く知らない人たちばかりでもない。日食当日は長崎の仲間とも一緒の場所で時間を共有できるのだから、当日までに他県の人たちと顔見知りになればもっと楽しくなるではないか。そう思って積極的に名刺を渡したり、顔を覚えたり話したりした人を増やしていった(迷惑に思われた人もいるかもしれないけど。苦笑)。21日前日深夜23時、天候が悪いと言っていた予報どおりに土砂降りになる。雷が鳴る。でも不思議と落胆せず、楽しもうという気持ちは揺らがない。むしろ100%難しい状況が今ならば、これよりも悪くなることは無く、これからは好転するだけなのだ。22日朝、集合時間になっても雨が降っている。予め観測場所に決まっていた「ジョウシ中学校」での観測は中止となり、ツアー企画者や旅行社の懸命の交渉でホテルの一角での観望許可が下りた。もうこの時点で機材を組み上げていた人もおり、機材を組むか否か?の選択を迫られたが、ten.の心は決まっている。「機材を組み上げて撮影・観望の準備をする!昔から沢山のお笑いネタを作ってきたけど、基本的に不戦敗は嫌だ!」そういう気持ちが後押しをする。機材を組み上げている途中で薄曇りとなり、天候は好転しつつある。そう、100%駄目な状況ではないのだ。どんどん楽しくなってくる。どんどんワクワクしてくる。第一接触(部分食開始)の時点で太陽の輪郭が見える。ソーラーフィルターが必要なほどに輝きを増してきた。フィルター付きの双眼鏡でもバッチリ見える!機材のセッティングも順調にこなし、方位磁針と高度計だけでセッティングした赤道儀(撮影用の架台)の極軸もキチンと合っているようだ。食分も進んでいく。興奮も高まっていく。ただ、この雲の厚みだと、恐らく皆既中のコロナは見えないと確信したが、それはそれでいいじゃないか。自分は戦わずして不戦敗ではないのだから。むしろこの雲の厚みがどのくらいの暗闇をもたらすのかが楽しみになってきた。いや、そりゃコロナは見たいけどガックリと落胆はしたくないから。首から下げているMP3プレーヤーは順調に自分の声を録音しているようだ。ten.の撮影機材は機械式のフィルムカメラ。自分と苦労を共にしてきた戦友であり絶大な信頼をしている。MP3プレーヤーは、絞り/シャッタースピード/撮影時刻など、機械式カメラの記録が残せない部分を時刻と共に録音し、自分の声やできれば周りの雰囲気を録音するために使った。最初は独りでボソボソと撮影の記録を呟いていたが、「ただ今、食分90%を超えました」のアナウンスが響いたあたりから、正々堂々とMP3プレーヤーに向かって実況をする。辺りはまだ明るいが、日中の眩しさはない。食分が95%を超えたあたりで鳥が飛び立っている。風がずいぶん涼しくなっている。ただ、食分が進んだのか雲が厚くなったのか判らないが極細の太陽の光が弱々しくなってきた。食分も99%を超えた。この時点で九州の本土で見える部分日蝕の食分は超えた事になる。これで海外に来た価値ができた。ここから先は自分が皆既食帯に身を置いた経験ができることになる。太陽の両側がずいぶん短くなってきた。撮影時刻や露出データを記録するための自分の声は落ち着いているように聞こえる。「あと30秒で皆既です〜!」のアナウンスが聞こえたあたりから太陽の光が雲に遮られていく。「あぁ〜!!!消える!消える!あぁ〜!雲に入った!いや、少し見えた!あぁ〜消えたぁ〜」その瞬間から「あっ!急に暗くなった!暗い!暗い!周りが暗くなっていくぅ〜!あぁ〜真っ暗!夜だ!夜だ!何も見えない!あぁ〜!!!ぁあぁ〜〜〜!!!」自分は落ち着いていたはずなのに絶叫し我を忘れている。「....凄い....夜だよ、夜っ!あぁ〜!周りで花火が上がっている!もう、笑うしかないっ!すげぇ!こんなに暗くなるとは思わなかった!....涙が出てきたよ。」.....「凄い....来てよかった....俺、来て良かったよ....うぅぅぅ...(号泣)」自分は落ち着いていたはずなのに、皆既は曇ったのに涙が溢れてくる。声が震えている。「ここでもこれだけ凄いのに、空の上、雲の上では何が起こっているんだろう?....」来て良かった、来て良かったよね。みんな、誰彼かまわず握手をしているし、そしてその握る力が強くて....みんな笑顔で....。18年前と違って、自分も仲間と一緒に笑顔になれた。そして、来ることができなかった自分の仲間に伝えたい。「俺は存分に楽しんだよ!笑顔で帰ってくるから。

20090717
未だ、荷物がそのまんま。明日も仕事で、明後日には出発するというのに、かなりヤバイ状況ですので明日の更新も出来るかどうか判らない状態と思います。22日の天気が気になるところですが、その前にやるべき事を済ませてから気にしたいと思っています。明日から暫くの間、ここ日々雑感をオヤスミします。それではみなさん、Good Luck!

20090716
とりいそぎ、ちゃんと生きています。病気でもなんでもありません。日々雑感をつまらない理由で休むことはあります。大きな理由は旅行準備でてんやわんやしているという事です。そう、てんやわんやしているんですよ。トランクに赤道儀、カメラ三脚に双眼鏡、日用品の準備....それがこのPCの周りにあって荷物いっぱいでPCに近寄れなかったのが日々雑感を休んだ理由だったり....つまらない理由....(大笑)

20090713
こうなると、あとは九州北部の梅雨明けのタイミングだけですね。今日の時点で梅雨前線は蛇行しつつあり、予報で言われている16日(木)〜17日(金)の雨が終わった頃か、もしくはその前線が急激に消滅するのか、太平洋高気圧が頑張って張り出して梅雨前線を朝鮮半島まで押し上げた時点で梅雨明けか?といった雰囲気です。あ、正式な梅雨明けは気象庁がキチンと発表しますから、上記の事はten.の戯れ言という事にしておいてください。梅雨に入ってからひと月近くも星空に遠ざかっている訳ですが、それは次の新月を直接見るために我慢しているようなもの。とにかくあと一週間ちょっとで日食です。準備を急がねば。(焦)

20090712
本日、九州南部が梅雨明けしたそうです。太平洋高気圧も南から張り出してきていますし梅雨前線も随分と北上しています。前線の蛇行が収まって朝鮮半島あたりまで北上すると九州北部地方も梅雨明けになりそうですね。あと数日というところでしょうか?一週間後には日食がある訳ですが、昨日今日と機材の整備とアストロソーラーフィルターのセル作りに没頭していました。作ったのは双眼鏡用、望遠レンズ用、肉眼用です。別に凝った作りをした訳ではないのですが、自分なりの工夫や作ってみてしっくりいかなかったものは作り直したりしたので時間が掛かりました。昼間に少しだけ太陽が出たので双眼鏡にソーラーフィルタを取り付けて見てみましたが、案外と眩しく感じました。本番に晴れればもっと眩しいのだろうなぁ。つばの広いUVカットタイプの帽子も、日焼け止めクリームも購入してきました。あと足らないものはなんだろうなぁ。明日からの仕事も忙しくなるし、帰宅前にはちょこちょこと機材・旅行準備の買い物などの野暮用が増えそうです。

20090710
今日も話題は日食関連です。と言っても日食に関しての質問や問い合わせが増えているというだけ。ten.が普段から星好き、写真好きという事を知っている知人から「日食ってどうやってみたら良いの?」とか「どうやって撮影するの?」という質問の電話がきます。やはり、困るのが太陽観測用フィルタが品薄になってしまっている事です。「さらに困ったのが、本日の電話の主が私の大先輩と言うべき以前の上司でした(絶対に頭が上がらないです)。「んで?俺のためにその何とかフィルターとやらを入手してもらえるかなぁ?」と聞かれたので、ソーラーフィルタの切れっ端を差し上げるつもりで「使用するレンズによってフィルタの大きさが違います。どのレンズ・カメラを使いますか?」と質問返しすると....「カメラはフルサイズ一眼デジカメでな、レンズはサンニッパに2倍テレコン付けるけど、フィルタって入手できる?」....むむぅ〜。さすがにアストロソーラーフィルターの切れっ端では足らないみたい。やむなく「すんません、無いっすよ....。」と答えてしまいました。(苦笑)

20090709
「そろそろ作らなきゃ....。」と思ってはいるものの、なかなか作らないのがアストロソーラーフィルターのセル(フィルタの枠)です。双眼鏡用のフィルタの枠を未だに作っていないんですよ。もうそろそろヤバイかも。その他、望遠レンズ用のフィルタと観望用のフィルタもあるし....。時間だけがどんどん過ぎていきます。なのに....来週月曜日にはまたも仕事関係のテストがあるそうで、これからテキストを読まなきゃです。(って、日々雑感を書いている場合ぢゃないでしょ?って言われそう。)はい、頑張ります。(苦笑)

20090708
天文雑誌を入手して、しっかりと日食関連の記事に目を通します。危険な太陽を見るのですから、身を守るためのことはしておかなければと思っています。今月の雑誌の記述で気になったのは月刊天文ガイドの「読者の天体写真」のコメントです。コメントによるとこのところ、フィルムによる銀塩作品が増加傾向にあり、銀塩フィルム:デジタルの比率は1:3ほどで、多い月は1:2にもなるそう。これは非常に嬉しいことなのですが、銀塩フィルムを使うten.的には「競争倍率が上がってるよ」との神の啓示に聞こえました。また、ちょっと意地悪な言い方をすれば....少なくなるばかりの銀塩人口に対して1:3の比率とすれば....天体写真撮影者の人口って、何人くらいなのだろう?比率は記載されていますが応募全体の増減や数の記載はありません。ひょっとすると天体写真の撮影をする人って、減っているのでは?(汗)ちなみに私は下手の横好きの部類なので、いくら失敗写真ばかりを撮影していても天体写真を撮るのは辞めませんよ。(笑)

20090707
今夜は七夕です。町中の至る所に笹の葉に短冊の煌びやかな七夕飾りを見ることが出来ました。しかしながら今年の7月7日はちょうど満月なので晴れていたとしても天の川を見ることは困難だろうと思います。昨年の新暦・七夕は晴れたうえに新月に近いこともあって素晴らしい天の川を見ることが出来ました(昨年の九州北部地方の梅雨明けは7月6日だったのです)。今年の梅雨明けはもう少し後になりそうですが、例年は新暦・七夕に天の川を見られる事が少ないのは新暦のせいです。ちなみに今年の旧暦・七夕は8月26日となっています。これだと天候も良さそうですし、織り姫と彦星の間を流れる天の川の下流(西空)には舟となる月齢6の月が西空に沈もうとしています。この月も22時前には沈みますので、今年の七夕の登場人物(織り姫・彦星・鵲[かささぎ]・舟)が勢揃いしているのは完全に暗くなる21時から22時という事になりますね。今日の北部九州地方は残念な梅雨空です。こうなると一気に旧暦・七夕を楽しみにしたくなるten.でした。

20090706
日食グラス狂想曲....ついにten.の職場でも「日食に使うフィルターがあるお店を紹介してくれ。購入しに行ったらどこも売り切れで....」と聞かれた。え?もうどこにも無いのかなぁ。と思っていたが、大型書店にはガイドブック付き497円でありました(ここも恐らく数日で品切れか?)。まず、TVやラジオ、新聞などのメディアの情報では「何処のお店にどれだけの数がいつ頃まで在庫しているか」を言いません。部分日食観望には太陽観測フィルタを使うようにとは言っていますが、メディアが発信した情報としては「んじゃあ、CDやらロウソクの煤ガラスやら下敷きやら感光済みフィルムやらを使うなと言う割に、そのフィルタって何処に行けば売ってあるのよ?」と聞き返したくなるほど不十分な情報な訳です。特に見てもらいたいのは子供達な訳で、その子供達には危険な見方をさせないように努力をしているのですが、このままだと「見てはいけない」が強くてフィルタが無かったので「見られなかった」子供達が続出しそうです。

20090705
昨日は友人と一日中遊んでいた訳ですが、途中で立ち寄った天文SHOPで予約お取り置きしていただいていた日食観望用の「アストロソーラーフィルターA4サイズ」の料金を支払い、現物を入手しました。SHOPでお話を聞くと、もう既にアストロソーラーフィルターの現物は入荷困難になっているとの事で、聞けばお店のHP上ので購入ページも「大サイズ」の現物が無いのでリンクを切ったそうですが、それでも注文票をFAXで送りつけてくる人もいるそうで、「フィルターが欲しい狂想曲」がエンドレスで掛かっている状態です。そろそろと言いましょうかやっとと言いましょうか、TVでも日食関連の番組取材があって、品薄状態なのに放映直後からフィルターの問い合わせが激増したそうです。これからドンドンとフィルタや日食メガネが入手困難になってきます。もうあなたは入手しましたか?(まぁ、ここ日々雑感を読みにいらっしゃるヘビーリーダーの方は大丈夫だと思っています。笑)

20090704
今日一日、旧友と時間を共にしました。相変わらず話す内容と言えば、デジタルと銀塩の境、現在の表現方法、これからの楽しそうな星空撮影についてでした。それら話の中で、ten.がこれからやりたい事とその方向性が固まってきたのが実感できました。とりあえず、撮影に出掛けられる事が出来るかどうかは別として(笑)、出撃できる時に実践できればと願うばかりです。

20090703
梅雨本番ですから星空を見るのは難しい季節です。七夕の季節ですが梅雨本番ですから天の川を見るのは難しい季節です。とは言っても、我慢できる訳がないのも天文ファンなのですねぇ。豪雨の夜も、何かしら興味をそそる記事はないかとWEBをウロウロし、先月号の雑誌に何かしら面白そうな記事を見落としていないかと隅々で記事を読み直し....。こうして梅雨空の夜を過ごしているのも私を含んでここを見にいらっしゃるあなたも同じだろうと日々雑感を書くのです。(笑)

20090702
7月になり、世間の話題に「七夕」の話が上がるようになりました。こんなten.にも「あまのがわっていつ見えるんですか?」とか「今年の7月7日には天の川が見えますか?」と質問する人が増えるのもこの季節です。今年の新暦7月7日は満月となっていますから、よほどの事がない限り天の川を見ることはなさそうです。毎年、そういう話題に答えていると月齢の問題だけでなく、条件の良い夜に天の川が見えなくなってしまった現代の明るい夜を嘆き、光害の事を話せる機会を捉えたと思うようになりました。

20090701
梅雨本番になって、九州北部地方では大雨に関する警報や注意報が毎日のように発令されています。一昨日には長崎県内で地震があったりしましたので地盤の緩みからくる土砂災害への警戒も必要となっています。天気も梅雨まっただ中で気分が盛り上がらないのか、三週間後に控えた日食の準備も遅々として進んでいません。購入品や便利グッズのチェックリストを作らなければならないのに、かなりヤバイ状態です。せっかくの機会ですから忘れ物だけはしないようにと思っています。(忘れ物でネタづくりはしたくないです。笑)





喫茶『ten.』HOMEに戻る  BACK  前回までの「日々雑感」