未熟故、言葉が足らず。未熟故、表現に不手際もあり。
時に、誤解を招く表現もあれど、本人に悪意はありませぬ。




店主:ten.の
日々雑感

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20111130
今日の話題は2つです。「はやぶさ」関連と「ポラリエ」関連であります。12月1日(木)〜12月4日(日)の四日間、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルが長崎総合科学大学本学シーサイドキャンパスで展示される事になったのです。お隣の佐賀県や熊本県で展示の話を聞く度に羨ましいと感じていたカプセル展示がついに長崎で実現する機会を得た事は嬉しいですし、教育機関としての長崎総合科学大学には敬意を表したいと思います。そして次の話題はビクセンの「星空雲台ポラリエ」が本日11月30日、ついに発売されました。アストロアーツやカメラ量販店のウェブショップは軒並み売り切れとなっており、ほとんどの場合、次の入荷は12月末となっているほどの人気商品となりました。天文関係の機材が発売直後から全国的なヒットになるという事は「10分で完成!組立天体望遠鏡」以来、ten.の記憶にはなく、本当に今後もコンスタントに良く売れる人気商品になるであろうと感じています。実際に実機を触った感想を友人が述べてくれました。「恒星時・太陽・月・1/2追尾(星景モード)のモータードライブを内蔵してダイヤル選択も直感的にセットできる。また、極軸望遠鏡も質感があって良くできている。これだけの装備があってこの値段アリだと思った。」との事。星空を身近にしてくれる機材の発売は大歓迎であります。 (2011.11.30 134110)

20111129
帰宅前、新月から4日目の月が綺麗でした。車が来ない工場地帯の道路に止め、ちょっとの間だけフィールドスコープを使っての観望をしました。久しぶりに見る月のクレーターと地球照です。携帯電話のカメラ機能を使って撮像を試みましたが輝度差が大きい上にカメラの設定が無くて結果は無惨なものでした。このあたりは携帯電話のカメラ機能を使うよりもコンデジの方が無難な気がします。次の機会にはリベンジしたいですねぇ。

20111128
ten.的には必要充分と考えてはいるものの、口径35mmは小さいと感じる人もいらっしゃると思います。将来使う予定のファインダーなので色々な問題点があったり、今後も仕様変更があるかもしれません。また、途中で検証することもあるかと思っています。今日は帰宅前にいろいろと考えを巡らせまして、他の部品の事を考えていました。今日のネタは「接眼レンズホルダー」です。皆さんは、観望中に使用する接眼レンズは何処に置いていますか?普通なら三脚の三角板やドブソニアンなら経緯台部分に接眼レンズホルダーが付いているものもありますよね。「あれ」って三角板や経緯台部分以外に取り付けてもいいのではないかと思っていたりするんですよ。ten.的には鏡筒に取り付けてもいいのではないかと考えているのですけど、どう思います?

20111127
将来、使う予定のファインダーの自作に入りました。例によって例のごとくいつ完成するのかは未定です(汗)。ただし、ファインダーのスペックは既に決まっています。名付けて「ten.的、必要充分で変なファインダー」でありまして、口径35mm、倍率8.5倍、実視界6.1度、ひとみ径4.1mmであります。ten.は比較的明るい場所で使う事が多いのと、系外銀河が苦手で散開星団中心の観望にちょうど良いかも?と考えているスペックであります。ただ、今回の場合はヌケといいましょうか迷光に弱い構造になりそうなのでファインダーとしては役不足になる可能性はありますが、「見えているものを主光学系の視野中心に導くために特化した」という役割については必要充分な構造になっていると考えてのスペックでもあります。今は仕事帰りのちょっとした時間にラフスケッチ(作図)をやっていますが、これがまたいつになったら出来上がるやら?と思うような奴なのであります....。(涙)

20111125
毎年の事ではありますが、年末が近づくと撮影はおろか星空を見上げる余裕すらなくなる悪い癖がありまする。しかし今は空気が澄んでいて、沈み往く夏の大三角を西空で見送りした後に、賑やかな冬の星座たちが見やすい時間帯に昇ってきます。なのに....見上げる余裕が無いのはあまりにも悲しい。なので....最近は仕事が終わって帰宅前になるべく見上げようとしています。今月中旬からは「水星を見つける」にハマりました。最近は仕事終了直後に東の空を見上げて、木星がどんどん高度を増していくのを楽しみにしています。「きつい時ほど上を見上げよう」、そう思うようにしています。見上げるって素晴らしいですよね。

20111124
昨日は某カメラ量販店へ立ち寄った後、少しだけドライブをしてきました。以前から考えていた場所のロケハンです。本当に撮影できるのか不安になりながらも場所だけは見ておきたいと考えていた場所です。実際に現地を赴いてみると不安的中....といいましょうか自分の勉強不足といいましょうか、やっぱり思った通りにはいかないといいましょうか思った通りになるほうがおかしいといいましょうか。人生いつも勉強です....。でも、自分の拙い感覚を信じて....いつかは....と思っています。

20111123
仕事帰りに某カメラ量販店へ立ち寄った夕方。一瞬でten.の動きが固まりました。「何故?今、ここにある?」私の手にはビクセンの「星空雲台ポラリエ(11月30日発売予定)」です。いや、正確に言うとポラリエのモックアップなんですけどね。今回の発売に関してビクセンさんは「軽量&コンパクト」を謳い文句にしています。モックアップですから実際に動く事はありませんが、大きさ・質量・高度計・方位磁針などの装備については本物と同じです。手にとって分かったのは塗装には質感があり、高度計やポーラーホールなどの使い勝手は非常に良さそうであります。アストロアーツのオンラインショップは予約完売だそうで、早めの入手を考えている方は是非こちらにも問い合わせてみてください。いやあーポラリエさんってば、発売前から人気よねー。(微笑)

20111122
接眼レンズを清拭したのは一昨日の話。接眼レンズを保管している木箱のあちらこちらにヒビが入っているのを見つけてしまったので、新たな接眼レンズ保管用木箱の接眼レンズ配置図を書いてみました。暗闇で扱うだけに配置を大きく変えると訳が分からなくなりますから、きちんと理由のある配置を決めておかなきゃねぇ。基本的には今までの配置を踏襲しながらも、ここんとこ増えてしまった接眼レンズのために少し大きめの箱を作るつもりです。まあ、そう言いながらも今の接眼レンズ用木箱もまだまだ大丈夫そうですし、次の木箱の外寸がわからない(大きさ未定)ので、今はまだゆっくりしています。そういえば木箱を作る「木工細工」なんて久しぶりだねぇ。紙ヤスリ、木工用ボンド、ラッカーニス、少しずつそろえておかなきゃ。(汗)

20111121
「半年後の今日、日本中は日食の日になります」....ご存じの通り、半年後には九州南部−紀伊半島−関東を結ぶ地域で金環日食が見られます。今朝のTFM系列のラジオ放送でも金環日食が話題になっていました。お話をしていたのは国立天文台の渡部潤一教授です。いつ、どこで見られるのか、どのようにして見たら良いかを僅か数分の時間で簡潔に述べていらっしゃいました。当然のように「太陽を見る時には、太陽観測専用のフィルターを必ず使用してください。」と最後に述べていました。あと半年後と迫った金環日食ですが、安全な観望の方法やフィルターの入手について周りの人にも広めていかなきゃですね。特に、フィルタが入手出来なかった時の観望方法は私たちも知っておかなきゃですねぇ。

20111120
「よしっ!やろう!」と思い切って接眼レンズの清拭をいたしました。実際に現物を見てみるとさほど汚れていませんでしたが、「Or5mm」や「おにゅーの接眼レンズ6mm」はアイレンズが小さい分、ちょっとしたマツゲの脂で像の周りに光芒がまとわりつくように見える状態だったので念入りに清拭しました。今回の接眼レンズ清拭でひさしぶりに接眼レンズのラインナップをしげしげと眺めましたが、びんぼー、びんぼーと言いつつも「まぁーいつの間にか集まってしまったものだ」と感心。しかーし、またも気になる点が見つかってしまいました。接眼レンズを保管している木箱のあちらこちらにヒビが....見つかりましてー、もしかしてそろそろ接眼レンズケースを新調しなきゃならないかもしれませんねぇ。うー、どうしよう....。(苦笑)

20111119
10年前の今日。私は放心状態で前日の出来事を思い出し、世紀の大流星雨をみんなで共有できた事の嬉しさをかみしめていました。私たちは県民の森のとある公園で、そして諫早の皆さんは飯盛のとある場所で、遠征組は熊本の井無田高原のとある場所で....それぞれの場所で同じ宙(そら)を仰ぎ、驚きと感動とを共有しました。先日、この10年前の事を友人と話していました。「もうあれから10年かぁ....そしたらあと20年ちょっとしたらまた見られるのよねー。」と言うと友人曰く「20年ちょっとなら俺たちも何とかもう一度くらいは見られそうだな!」....うん、そうだねぇー。この言葉が現実になるように健康でいて生活も安定している事を願うばかりよね。

20111118
「あなたは10年前の今日、どこで何をしていましたか?」普段なら「ん〜....そんな昔の事なんて覚えていらんねーよー!」って言いたくなるんですけど、10年前の今日だけは違います。2001年11月18日、あなたは何をしていましたか?私は19時には県民の森の麓にあるコンビニの前で仮眠、友人らと21時に待ち合わせをしていました。そしてそれから....県民の森へ移動。たくさんの友人らと大切な時間を共有しました。皆が同じ宙(そら)を仰いだあの夜。あれから10年。

20111117
ちょいちょいとラフスケッチを描いている物があります。ちょっとした部品をつくるのにホームセンターでアルミLアングルを購入し定規を使って材料に寸法取りしました。穴をあける予定の場所は10ヶ所、別な部品には6ヶ所、まだ購入していませんが別なアルミ板(厚さ5.0mm)の部品には3ヶ所の穴あけ予定です。ところが実際には穴をあけた部分以外の部分は不要な部分でありまして、強度を落とさずに軽量化するためにはたくさんの穴をあけるのが一番の早道であるとも認識しています。ちなみに寸法取りしたアルミLアングルの厚みは3.0mm。切れないカナノコで切断するにはちょっと厚めで苦労しそうです。あー、めんどいなぁ....。(笑)

20111116
ドブソニアンを使う上で大事なのは「ファインダー」だと思っている事は以前から感じている事でありますが、どのような物を使うかどのような物が必要なのかは人それぞれでありましてー、使う場所の明るさ(光害)や倍率/実視界の好み、主光学系の口径などによって左右されるのではないかと考えます。ちなみにten.が使っているBOX−DOB1580のファインダーは等倍サイトファインダー(QUIKFINDER)のみであります。本当は6×30クラスでも良いから光学ファインダーが欲しいのですけどTOPリング周りの重量が重くなるとバランスが悪くなるので我慢しています。もしも、ten.が次にドブソニアンを作る事があれば、きっと光学ファインダー+等倍サイトファインダーを取り付けると思います。逆に、ドブソニアンを作る際にはまずTOPリングの重量がキチンと決まってから本体全体を作るべきなんだろうなぁー、と勢いで作ったBOX−DOB1580の事例を反省している今日この頃であります。(苦笑)

20111115
昨日、11月14日に西空で水星が東方最大離隔を迎えて非常に見やすくなっています。もともと水星は太陽から大きく離れることが少なく今回も西空に低いです。ましてや空気の透明度が悪いとてきめんに見えづらいのですけど....皆さん、今回はチャンスです!ほんの直ぐ近くに金星が輝いています。その金星の2°下に水星がポツッ!と輝いているんです。ten.は昨日と本日の夕方に双眼鏡で見ました。最近、乱視が進んでいるten.の肉眼では見えませんで、双眼鏡を使うとハッキリと見る事が出来ました。7倍の双眼鏡の視野に金星を捕らえると一発で分かります。あの偉大な天文学者「コペルニクス」でも生涯見る事が出来なかったと言われている水星です。日没直後のトワイライトタイムに水星チャレンジしてみませんか?

20111114
一週間前に「仕事帰りにお気楽観望をしたいなぁー」と言っていましたが、本日やっとといいましょうか意を決してと言いましょうか帰宅途中にお気楽(お試し)観望をいたしました。目的はもちろん「おにゅーの接眼レンズ6mm」でのセカンドライト(ファーストライトはスタパーでした!)です。スッキリと晴れた夕方、仕事も早めに終わりまして職場近くの閑散とした工場地帯で店開き(観望体勢)です。10分で短焦点屈折を経緯台に載せ、ファインダーを合わせたら観望開始です。まず最初は木星です。「おにゅーの接眼レンズ6mm」と「タカハシHI−LE3.6mm」を比較。さすがに6mmはスッキリ見えますがHI−LE3.6mmも負けていません。「おっと、バロー併用での比較をしなきゃ相手にならん」と思い出しました。x2バロー+6mmの組み合わせでは....ふーん....。3.6mmに戻すと....ほほうー....。結局のところシーイングが落ち着いていないので何とも言いようがありません。次の対象は二重星です。アンドロメダ座のアルマクに向けます。アルマクは7.5mm、6mm、5mmもHI−LE3.6mmも全く問題なく分離します。ほんと色が綺麗ですねー。あ、ジフラクションリングも見えています。倍率が一様ではないので比較はできませんが、結果としてHI−LE3.6mm>x2バロー併用おにゅーの接眼レンズ6mmって感じだなぁ。x2バローを入れると、どうしてもスッキリ感がスポイルされているように感じるのよねー。HI−LE3.6mmも”スマイスレンズ+アッベオルソ”の組み合わせなんだけど、スッキリ感はしっかり残ってるって感じ。まあ、おにゅーの接眼レンズ6mm単体で見る分にはスッキリ見えるんでイイかーとは思うんだけど、購入動機の半分が「x2バロー併用」を前提に購入したんで(....ちょっと半分失敗したか?....)と思わない訳ではない(苦笑)。と言うわけで次の興味は「BOX−DOB1580」+「おにゅーの接眼レンズ6mm単体」での使用感に気持ちが行く訳ですがー....これはまた難しい話題よね。だってBOX−DOB1580って作った本人ですらナカナカ見られないレアな望遠鏡なんですよ、これがまた(苦笑)。今夜の日々雑感はten.の独り言モードでした。

20111113
望遠鏡を購入すると次に欲しくなる物は人それぞれ。先日、子どものために10cm屈折赤道儀を購入したというご家族にお会いしました。まだ幼さが残る小学校一年生の少年は目を輝かせてたくさんの星の名前を話してくれました。興味が強いと言っても彼に10cm屈折赤道儀の組み立ては荷が重い事がご両親の言葉から伝わってきます。キャンプなどのアウトドアにも良く行くとおっしゃっていたご両親ですが、おそらく望遠鏡一式をキャンプ道具と一緒に積み込むのも一苦労があると予想しました。そのような中、ビクセン社のポルタ経緯台や双眼鏡+カメラ三脚も一つの選択肢だと思いました。一番難しいのは、そのご家族がどのようなスタイルで星空を楽しんでいるか?が具体的に見えなかった(子どもさんがまだ小さいからねぇ....)ので明言を避けていたのですけど、「使っていた小さな双眼鏡が壊れて、新しい双眼鏡が欲しいんです。星空を見るのにも必要だし。」とご夫婦で言葉を発した瞬間にten.の目が光りました(笑)。その後はten.が所有する双眼鏡を見比べてもらって....あとはご想像にお任せします。(汗

20111112
諫早市白木峰にある「コスモス花宇宙館」では「第一回白木峰高原写真展」と銘打って白木峰高原の自然を紹介できる写真を一般公募し、11月11日より展示しています。実はten.の作品も2点ほど展示していただいています。本日、現地へ赴きまして写真展を見てまいりました。色とりどりのコスモスや菜の花、白木峰から眺めた有明海や雲仙など白木峰の魅力がいっぱいの写真展であります。会期は11月20日までとなっています。綺麗な写真が多数展示されています。興味がある方は是非どうぞ。

20111111
今日は「1」が六つ並んだ日。世間的には「ポッキーの日」とか「きりたんぽの日」とか「箸の日」などたくさんの記念日になっているようです。ten.的に一番イメージが近いのは「電池の日」、乾電池の+−を「十一(じゅういち)」に見立てて「電池についての正しい知識と理解を広め、常に正しく使ってもらおう」という記念日だそうです。そう、ten.的に電池って「常に正しく」使うのが難しいんです。必要な時に電圧が下がっていて、モータドライブでのガイド撮影が出来なかったり吸引チューブを口にくわえたり....(汗)。まあ、私のお笑いネタの原点にもなっている日かもしれませんねー。話は変わって、もう一つの話題。「〜〜の宙」というと私にとっては馴染みのあるネーミングなのですけど、今回は美味しそうな「〜〜の宙」が発表されました。その名も「四季の宙」だそうです。実はこれ、光学機メーカー「ビクセン」が発売を予定している金平糖(お菓子)だそうで、値段や商品内容などの詳細はまだ未定であります。カメラメーカーの雄、「Nikon」には有名な「ニコン羊羹」がありますが、ビクセンは金平糖を星に見立てて発売したのでしょうか?なんだかホンワカとした話題ですね。

20111110
天体機材の関連で、「BORGのパーツは無限(?)の組み合わせがあって、泥沼の世界へズブズブと....」と言われていますが、まさにその通りでありまして....。望遠鏡の自作関連でネックになるのが接眼部分のドロチューブ(合焦機構)なんですが、BORGのパーツを使えば案外と色々作れるんですよ。で、BOX−DOB1580もご多分に漏れず接眼部にはBORGの直進ヘリコイドSを使用しています。一方、仮想のBOX−DOBってのもありまして、もちろんそれにもBORGのパーツを使用する前提でいろいろと妄想しています。って、こんな事をここで書くと「あー、ten.さんまた面白い物を作っているんですか?で?何を?」って言われそうなんですけど....はい、あくまでも妄想です。2004年以来、ずーっと続いている妄想なんです。最近は夢にまで出てくるようになってきました。いかんなー。(笑)

20111109
仕事帰りに「月と木星の接近」を見ようとしても....小雨でした(泣)。ここんところ、見たいと思えば思うほど天気に阻まれて見られません。逆に空が晴れている時には自分に気持ちの余裕がなくて見ていません(これは自分の責任....)。さて、次に楽しみにしているのは12月10日の「皆既月食」な訳ですが、これがまた土曜日夜半前から夜中にかけての絶好な曜日に起こる現象であります。ここ日々雑感を眺めにいらっしゃる方ならば12月に皆既月食がある事はご存じなのだろうと思いますけど、皆既月食が開始から終了までの全経過が真夜中を中心にして起こった月食は何年ぶりなのだろうか?と思えるほど絶好な条件であります。12月はちょっと寒いけど、折しも「ふたご座流星群」の活動時期とも重なっていますので、皆既中の絶好の条件での流れ星観望も「乙な物」だと思います。冬の大六角形の中で赤銅色(しゃくどうしょく)に光る月も綺麗だろうなぁ。

20111108
今夜は仕事帰りに「おにゅーの接眼レンズ6mm」を使ったお気軽観望を画策していたのですけど....曇りました。で、結局のところ見られないのなら....と、意を決して車載していた機材を下ろしました。BOX−DOB1580と赤道儀、木炭が入った段ボール、一脚+自由雲台です。スクランブル発進に備えて小さな赤道儀(H型)と七輪、カメラ三脚は車載したままです。帰宅途中に眺めた長崎港はマンマンの満潮を迎えていました。そろそろ満月に近くなってきましたねぇ。そうそう、満月に近いと言えば「木星」も月に近づいているんですよ。明日の夜(11月9日)は月と木星が4°強まで近づいています。双眼鏡だと同じ視野に入るほどです。晴れると良いなぁ。

20111107
気が付けばずいぶんと月が大きくなっていますね。今夜は月齢11過ぎということで明るい月が南東の空に高く昇っています。このところマジマジと月を眺めていないのはみなさんご存じのとおりでして、ここいらでお気軽観望をやってみたいなぁとも思っています....思っています....だって「おにゅーの接眼レンズ6mm」でちゃんと晴れた状態で早く見たいんだもーん....。明日は晴れるかなぁー(汗

20111106
楽しいスタパーも夜半を過ぎた頃、一本の電話が。「ten.さーん、晴れますかねー」いや、おそらく無理よ。「あ、でもまだスタパーの会場にはいらっしゃるのでしょ?これから出てきます、待ってて下さい」そんな会話がありまして、電話の主が到着したのは午前2時40分頃であります。そして次に出てきたのは、所有者が生まれる前に製造されていたと思われる「TS−130」です。え?知らないって?この望遠鏡も古いですからねー。ten.は雑誌でしか見た事がない、ある意味憧れの望遠鏡であります。TS−130は、口径130mm/口径比7.7と思われるニュートン式反射望遠鏡、赤道儀は「黒いシステム90」と言えば....やっぱ憧れでしょ?(微笑)。この望遠鏡、夏頃から赤道儀を綺麗にしたりミラーを洗浄したり主鏡にセンターマークを入れたりとコツコツとレストアをしている望遠鏡であります。今回はスタパー会場で斜鏡にセンターマークを入れて光軸をキチンと合わせるのが目的でいらした訳ですがー、結局のところ主斜鏡の光軸はほとんどいじる事もなく微調整だけでOKでした。そしてTS−130の2番目の目的は、望遠鏡設置−セッティング−バランス調整−観望までの「組み上げ」の手順をチェックする事だそうで、小柄なオーナーさんは一生懸命に組み上げて一生懸命に覚えていました。某ほうき星さんによると「ten.による組み立て特訓」に見えたようですが、決してそのような事はありません(汗)。あれは本人が自分の力で組み上げて使えるようになるための優しい助言なのですわ。その証拠に翌日の夜に到着した携帯メールに嬉しい記載があったのです。「もちろん!今、家で見ています!木星の縞がくっきりです。20cm屈折にも負けていません!」おー!自力で組み上げた望遠鏡は素晴らしい景色を見せてくれたようで....少しですがお手伝いできて良かったです。

20111105
曇ったスタパーで、結果的にメインイベントになったのは望遠鏡で見た木星ではなくビクセン社の「イカロス60L」という一台の小さな望遠鏡のレストアでした。イカロス60Lは、口径60mm/焦点距離800mm、対物セルとドロチューブはプラスティックですが経緯台は金属製で、対物レンズは鈴箔分離式の真面目な望遠鏡であります。この望遠鏡がどうしたのか?というと中古業者から格安で購入したのですけど見え味がなんだか....と言う事だったのであります。そうなると俄然燃える人が若干名いるのがスタパーであります。まずは対物レンズの清拭です。対物セルから外した後、「誰か拭く物持っている人いる?」の声に反応したのはten.であります。「あー、今夜のテーマは清拭だと思っていたのでこれでよければ使って!」と富士フイルム社のレンズクリーナーを提供です。アクロマート対物レンズを丁寧に一枚一枚拭きあげたり組み上げながらの光軸調整をするのは某星見人さん。某かずはんさんは作業の手際や小さなビスの脱落紛失に対して周囲の状況への目配りが良く、「ん。これは先にこうしておこう。でないとここが....」私が気づかないところを先に気づいてお知らせしてくれるのが助かります。ドロチューブの光軸もきちんと取り付けながら調整し、ひとまず夜景を使っての像チェックへと移動です。「おー、綺麗に見えるねぇ。」「あ、でも、焦点内外像の違いが....」「どうも光源のまわりにまとわりつくように見える光芒が気になるのよねぇ。」「んじゃ、もう一回バラしちゃいましょう。」結局のところ、アクロマートレンズの間隔調整のための鈴箔がキーポイントになりまして、イカロス60Lは無事に綺麗な像を見せてくれる望遠鏡へと変貌したのでありました。どのくらい綺麗な像か?っていうと、遠方の光源をOr5mmで見て「綺麗な2重のジフラクションリングを纏って見えた」と言えばお分かりでしょうか?この望遠鏡のオーナーさんも大変喜んでいた様子でした。望遠鏡のレストアをした星見人さん、お疲れ様でした。ちなみに私は横から口を出すだけでしたー(苦笑)。

20111104
ほとんど曇りだったスタパーですが、僅かに木星が見えた時間帯がありました。今回のスタパーの主たる目的は「おにゅーの接眼レンズ6mm」のファーストライトです。そのために曇り空の早い時間帯から屈折の鏡筒を赤道儀に組み上げて、ちょっとでも晴れたら一気に見るつもりでした。「いったいどんな雰囲気で見えるのか?そして覗き易いのか?」かなり楽しみで....そしてこの接眼レンズの選択が正解だったのかドキドキ。薄雲を通してのファーストライトだったために残念ながらすべての確認は出来ませんでした。そんな中でも確認できたのはアイレリーフです。少し狭いながらも裸眼では全視野を見渡せましたし、眼鏡使用時だと全視野見えず中心部のみです。それでも視野の木星はいろんな事を教えてくれました。木星本体の端は光量が落ちて球体のように見える事、本体の端はスッキリとしていた事....そして眼鏡を使用しても木星がきちんと見える事。裸眼で見ると自分のマツゲの脂でアイレンズを汚してしまいがちですが、単に中心部を見るだけなら(惑星等)眼鏡で見ても観望には支障が無くてアイレンズを汚す事もない。まあ、これはきちんと晴れた時に再度検証が必要なんですけどね。木星が見えていたのは短い時間帯でしたが、これが「おにゅーの接眼レンズ6mm」のファーストライト顛末であります。こうなると、元々購入を検討していた「タカハシHI−LE3.6mm」と比較をしたいところなのですけど....このあたりの話題は「またいつか」としておきましょう。スタパーの話題は....とべこんちぬーど....?です。(← To be continued )

20111103
楽しい楽しいスタパーが終了しました。今回は99%晴れませんでしたが、逆にいつもにも増して面白いスタパーでした。ten.の今回の目的はおニューの接眼レンズのファーストライトです。ten.は少し早めに会場入りしまして、小雨の中、野菜コンソメスープの仕込みをしてゆったりモードへ突入です。そして、常連の皆さん達も続々と会場へ到着しています。こんな夜でも遠方からいらっしゃるんだなぁと頭の下がる思いです。しかしそこは曇天のスタパー、夜半前までは機材も出さずにまったりモードが続きます。今回のスタパーは一言で言うと「美味しいスタパー」でした。かずはんさんのおでんで小腹を満たし、お菓子の差し入れやら竹崎がにの差し入れやらで舌鼓を打ちましたが、超旨!だったのが中村ですさんの甘味噌タレを付けて食べる行橋風おでんがマジ絶品でありました。ほんと、お腹一杯で幸せなスタパーでありました。....ん?お腹一杯で....あー、野菜コンソメスープはコトコト煮込んで調理しておりましたが....0時を回ってもお腹一杯で後回しです。(笑)

20111101
明日はいよいよスタパーです。相変わらず気になるのは天候ですね。今のところ雨の心配はなさそうですが晴れ間はどうか分かりませんけど極端な寒さはなさそうな気がいたします。といってもこの時期の白木峰ですからいつものように防寒だけは確実にしておきましょう(って、ここを見ていらっしゃる人は心配していませんけどね。笑)。晴れになるか分かりませんが月齢6.3の「月」と強力な輝きを持つ「木星」が見えていますからちょっとの晴れ間があればいろいろと楽しめそうであります。とにかく明日は楽しむぞー!




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