未熟故、言葉が足らず。未熟故、表現に不手際もあり。
時に、誤解を招く表現もあれど、本人に悪意はありませぬ。




店主:ten.の
日々雑感

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20170331
あと三週間後にはスターパーティーin白木峰「春の大観望会2017」です。その準備の第一弾として、今夜は接眼レンズ清拭を行いました。BOX−DOB1580や短焦点屈折に使用するメインの接眼レンズ(LE、Or、PL、Er)のクモリ(汚れ・カビ)をチェック。全ての接眼レンズをレンズクリーナーで清拭して、接眼レンズBOXの埃を払い、整理しました。その接眼レンズBOXの中から面白そうな接眼レンズを発掘しました。2群2枚で、みかけ視界は40度ほどの24.5mmサイズのMH25mm(ミッテンゼーハイゲン)です。これが珍しいのは25mmという焦点距離ですね。12.5mmは普及品として良く見かけますが25mmってのはちょっとレアっぽいです。久し振りに試してみたいなぁと思いました。


20170330
桜の開花の便りが届きました。ここ長崎でも本日開花宣言が出され、一週間後〜10日後には満開になるということで、今年は長崎では珍しく、「入学式と満開の桜」となりそうです。以前はこの時期になると「白木峰の菜の花とサクラ」を題材に星景写真を撮影しておりましたが、ここ数年の気持ちの余裕の無さで撮影自体も出来ていません。ただ、これからten.自身の状況が少し変わるかもしれません。更に忙しくなるのか、忙しい中に気持ちの余裕が出来てくるようになるかは分かりませんが、「白木峰の菜の花とサクラ」を撮影に行きたいなぁ....。(と、思うだけで10日後は平日ですねぇ....。しかも今年は月が大きい....。苦笑)


20170329
昨夜は職場の飲み会(歓送迎会)となり日々雑感をお休みしました。あ、ちゃんと日付が変わる前に帰宅しましたよ?(笑)この時期、どうしても飲み会が多くなりますけど、アルコールが入った状態での日々雑感の更新は控えるようにしています。さて、今夜の日々雑感も「接眼レンズトレイ」のネタです。デザインのイメージはほぼ固まってきましたが、具体的な寸法を詰めて製図するのが必要です。また、限られた大きさの材料から効率よく部材を切り出すための順序も考えつつ....あー、頭がスポンジになりそう....。(汗


20170327
なんとなーく、接眼レンズトレイのデザインがイメージできました。ようやく本体のイメージを損なわない雰囲気になりそうです。トレイには接眼レンズを置くという役割以外にも、収納時には接眼レンズの代わりに6×30ファインダーを保持(保管)する場所にするつもりです。デザインがイメージできた次は、接眼レンズの採寸です。販売メーカーのHPにある程度の寸法が記載されていますが、具体的な寸法も必要なので次の機会に接眼レンズを採寸します。まだまだ工作着手には時間が掛かりそうですねぇ....。(汗)


20170326
日々雑感20170305において「あの部品とあの部品を入手すれば....」と言っていた部品の注文を済ませ、お忙しい中にも昨日SHOPよりお電話がありました。「ten.さん、お店に在庫がありましたので、お急ぎであれば早急に対処できます。商品代金は計算しましたら●●●●円となりました。」あー、早速の対処ありがたやありがたや。その上に、若干の値引きもいただきありがとうございます。その2つの部品のお陰でヘリコイドSが装着できます。現在使用している「直進ヘリコイドS」ですが、cube1350標準接眼レンズ(フォトンED25mm・8mm)は問題なく使用できるのですけど、BOX−DOB1580など他の鏡筒に使用している接眼レンズ(LE、Or、PL、Er)だと、接眼部の繰り出しを最短にしてもピントが合わずに苦労していたのであります。2つの部品を装着するとおそらく全ての接眼レンズが使用できると思われます(未確認ですが)。部品が到着したら確認したいと思います。


20170325
cube1350本体と現物合わせをしながら厚紙に寸法やアウトラインを書き込んでみました。こうすることで全体の大きさや寸法の不具合を見つけ出すことができます。接眼レンズトレイですから接眼レンズの大きさも考慮しないとならず、思っていたよりも広めの物になりそうです。まあ、今回の接眼レンズトレイは鏡筒に取り付けるものではないので、バランス問題や重量問題も生じません。持ち運びに負担にならないように軽めに作ればよいだけと思っています。


20170324
昨日、仕事帰りに材料を見つけるためにホームセンターに立ち寄りました。職場近くの店舗で、初めて訪れたので何がどこにあるやら全く分からず....うろうろしていると....「むむっ!?これはまさに丁度良いサイズと厚みではないか?」と思えた材料を発見しました。サイズの確認をすると横幅と厚みが考えていた物と同寸だったので、そのまま一気にレジへと向かって購入しました。これで材料の80%はGETできました。あとは端材を確認しながら、厚紙などで模型を作って現物合わせをしながら詳細な寸法を決めていこうと思います。あー、良かった。


20170323
69歳になるのですね....。最近は長崎の店舗改装後の諸々で忙しそう。....バイタリティー溢れるお髭の人、おそらくここを見る確率は低いと思われますが、ここ日々雑感でお祝いをしています。お誕生日おめでとうございます。(礼)


20170322
6×30ファインダーAssyの採寸が済みました。もっと小さいファインダーと思っていました。「おそらく長さは160mmくらいだろう」と思っていましたが、採寸してみると177mmでして、ten.が思っていたよりも20mm近く長かったです。逆に、ファインダーAssyの高さは予想(144mm)よりも低く、124mmでした。これは工作した部品の寸法の記憶違いです(自分が作ったのに寸法違いとは....汗)。これでcube1350本体とのマッチングを考えながらのデザイン(ラフスケッチ)が出来るのですが、材料の厚さを考慮したり入手したり工作したり、更にはニス塗装も考えなければならない訳で....ボチボチやります。(苦笑)


20170321
●●●●●●を取り付けるのに必要な部材の大まかな寸法が出ました。「うーん....これなら実家のどこからか端材を見つけて加工するのが良いかもね....」と言えるほどの小さな材料が必要なようです。具体的な寸法は「幅20mm、長さ80mm」ほどの木材です。ねっ?これなら買う必要もないでしょ?実家のどっかに転がっているかなぁ....。あ、でも接眼レンズトレーの材料はどちらにせよ購入しなきゃならないので、やはりホームセンターに行かなきゃですわ。(汗)


20170320
今日は春分の日です。2月4日の立春を過ぎていますので暦の上では既に春になっていますが、ここのところずいぶんと暖かい日が多くなり寒さも和らいで過ごしやすくなりました。今日は午後からある程度の時間が取れたのでcube1350本体を部屋へ持ち込んで各部の微調整をいたしました。具体的には部品に穴空けを二箇所、それから新たな部品を作るためのcube1350本体の各部を採寸してメモを取りました。今日出来なかったのは6×30ファインダーの採寸です。大まかな寸法(高さ・幅)は分かっているので採寸はファインダー本体の長さだけですから次の機会でよかろうと。簡単な接眼レンズトレイを作るにも本体とのマッチングが必要ですから、今日の採寸は必要事項なんですよねぇ。次はラフスケッチをたくさん描かなきゃですね。


20170319
彼とはずいぶん長い付き合いになっておりますが、ここ10年ほどはお互いに忙しいのか会う機会も年に2度ほどあれば多いほう。それは運動会だったり新年耐寒なべ会だったりといろいろですが、そんな彼が昨年の晩秋に長崎界隈の写真コンテストでグランプリを取り、長崎の写真関係においてちょっとした有名人になりました。2月に個展を開催し、現在はコスモス花宇宙館において巡回展を開催中との事で、今日はコスモス花宇宙館での写真展示を見に行ってきました。全紙全倍のクリスタルプリントは迫力満点で本当に綺麗でした。


20170317
「穴を空けるべきかそのままにしておくか。」というのはcube1350本体に数箇所の穴が必要か?という悩みであります。まず、「接眼レンズトレイ」を作ろうか?と思ってはいるものの、そのトレイを本体へ取り付ける際にネジ穴が必要で、2箇所ほどヘリサートを埋め込もうかと検討中。さらに、使用後(収納時)には別な場所へ取り付け直してファインダーの収納場所にしようとかしないとか。その部分にも穴空け+ヘリサートを埋め込むとなると....めんどうだなぁ....。どうしよう?


20170316
昨日、遠方の友人と電話で長話ししました。その中で、cube1350のバランス問題の話になり、「おーい、また何か取り付けてバランスを崩すかもしれないって、何を取り付けるんだ?」と聞かれたので「●●●●●●を取り付けるつもりなんだよ。まあ、お笑いネタやな。」と彼にはネタばらしをしました。「まぁー、相変わらずアナログな人間よのぉ....。にしてもそれは必要だし子供には分かりやすいかもな。」と一定の理解を得ました。ただ、最後に一言だけしっかりと釘を刺されまして....「これだけ苦労して取り付けて便利になったんですけど、バランスが崩れて使い物にならないんですーというお笑いネタを期待しとるぞ。」....うん、お笑いは大切よねー。(苦笑)


20170315
「双眼鏡でも分かる。15倍のクローズアップレンズ流用塩ビパイプ望遠鏡ならクッキリと三日月状に見える!」そう、本日夕方に双眼鏡と15倍の望遠鏡で金星を見ることが出来ました。いやいや大きい(と言っても低倍率です。)ですよ。7倍の双眼鏡では手ブレに注意しないと三日月状に見るのは難しいですが、固定すると楽に分かります。また、15倍だとクッキリと見えるので....残念ながらcube1350を組み上げる場所も時間も無かった事が悔やまれます。日没後の西空低く、晴れていれば明るい金星は直ぐに分かりますのでこれからの数日間もレッツチャレンジですよー。


20170314
「あと2週間、いや、実質あと1週間がラストチャンスだなぁ....。」と日々雑感に記載したのは一昨日の事。今日は仕事を一休みしていた18時40分ころに職場の外へ出て西空の金星を探してみました。「いない....つい先日まで(あの辺りに)見えていたのに....。」探せど探せど金星の姿は無く、仕事が終わってからスマートフォンアプリで金星の位置を確認してみました。「むう....19時の時点で高度10度かぁ....かなり厳しいなぁ」つい先日まで高々と輝いていた金星も、3月25日の内合に向けて急速に高度を下げているようで、見るなら日没直後に西空が海まで見渡せる場所に行かなきゃならないようであります。みなさーん、金星を見るなら出来るだけ早いうちですよー。


20170313
工作では部材に直角な線などを引く時に三角定規を使わず、差し金やスコヤを使います。差し金は実家にあるので、ずいぶん前にスコヤを購入しました。ただ、スコヤを使うような工作が済んだらなかなか使う機会は無く、一昨年からのcube1350製作になってスコヤが見当たらないのに気付きました。「スコヤ....どこに行ったんだ?どこに置いたっけ?」と悩めども探せどもなかなか見つかりません。実は先月末、机の周りを整理した時に(ヘリコイドSと一緒に)スコヤが見つかりました。あー、これで作業が少し楽になります。良かったわぁ。(見つからなかったらまた新たに購入するところでした。汗)


20170312
「あと2週間、いや、実質あと1週間がラストチャンスだなぁ....。」というのは3月25日の金星の内合であります。夕方、日没直後の西空に見えている金星も(太陽に近くなって)ずいぶんと低くなってきました。内合直前直後には、地球に接近していますので金星の視直径も大きくなります。内合する金星の視直径のイメージとしては2004年と2012年に見られた「金星日面通過」の大きさより少し小さめになるかと思います。月のクレーターが分かる程度の倍率で見ると三日月状に見えるのは経験済みです。小さな望遠鏡でも三日月状に金星が見えるこの時期は貴重ですから、是非望遠鏡で見たいものです。


20170311
「必要最小限の道具」には望遠鏡・双眼鏡・カメラ三脚・接眼レンズの天文関係機材と、防寒具(ダウンジャケット・オーバーパンツ・帽子)の装備、飲茶セット(火気類・ケトル・カップ・テーブル・イス)などの時間を過ごすための装備があります。これらを車載すると案外相当な荷物になっているんですけど、それぞれが軽量・コンパクトなものを選ぶことで荷物の重量増を抑えています。ただ、この他のコザコザした部品類があり、それらをどうやって一纏めにしようかと考えていると....昨夜は眠れませんでした。シエラカップ、スプーン、フォーク、ナイフ、箸、ライター、ペグ、ロープ....どれとどれを纏めるか別にするかとそれらの形状を考えると....頭が混乱してしまって....。ちなみに、現在車載の道具類で一番場所を取っていないものは「望遠鏡」です。つまり、現在は天文関係以外の物が増えているという体たらくであります。(笑)


20170310
「取り付けてどうなるの?またバランスが崩れるし....。でも面白そうなんだけど....操作に邪魔になるかなぁ....。」自問自答しながら取り付け方法と材料の選定を考えています。材料についてはある程度の絞込みが出来ているんですけど、課題はそのデザインと加工後の仕上げについてです。本体デザインとの違和感を少しでも無くすためにはどのようにすれば良いか....また、どれほど軽量に仕上げる事ができるか、まだまだ課題山積です。


20170309
cube1350の「思っていたよりも狭い」所を見ただけで、実際にその寸法を測っていませんでした。幅は21mmでした。このスペースにと考えると....むぅ....材料は20mm幅かぁ....。次に考えるのは部品の厚みです。コンパネと同じ12mmにするか、薄手の材料にするか、それともアルミ材にするか....。ミラーBOXに取り付けるということは、またもバランス問題が生じるということであります。出来るだけ軽くするのが良さそうではありますが、取り付けた時のデザイン上の違和感が無いようにもしたくてですねぇ。(毎日のようにcube1350ネタですみません。汗)


20170308
「思っていたよりも狭いなぁ....」と現物を見て思った事です。現物とは、もちろんcube1350であります。より使いやすくするために....(ひょっとすると笑いを取るために?)またもちょっとした部品を取り付けようとして、そのスペースを見つけようと収納状態のcube1350をマジマジと見ていたのですけど、うーむ、このスペースに取り付けるにはかなり厳しい状態です。でも、どうにかして取り付けるつもりでいます。限られたスペースを活用すべく、無い頭を捻っています。ん?何を取り付けるのかって?....うーん、まだ内緒です。(そんな大したものではありません。汗)


20170307
そうそう、月面Xを見るために久し振りにLE7.5mmを使ってみましたが、BOX−DOB1580や短焦点屈折に使用する接眼レンズ(LE、Or、エレフレ)は専用の木箱に保管しています。倍率変更のために木箱を開けてLE7.5mmを使った訳ですが、仕舞うときに他の接眼レンズを確認してみると....LE30mmにうっすらとカビの兆候が....見えてしまいました。やばい....そろそろ全ての接眼レンズをチェックして清拭しなければ。(汗)


20170306
昨日夕方、かずはんさんの情報を読んで19時30分ころから月面Xが見られると知りました。丁度日没したばかりで外は明るかったのですが、日中は雲が多かったため「天気は厳しいのでは?」と思っていました。でも、確認のために窓を開けて空を見ると晴れて既に月が見えていました。「あらら....何も準備していないわ....。」と思いつつも、「久し振りに見たいなぁ。せっかくだからちょっと見てみよう。」と、自家用車のある駐車場まで行き、クローズアップレンズ流用の塩ビパイプ望遠鏡(15倍)をカメラ三脚に取り付けて暫しの観望を楽しみました。月面Xは15倍でも楽に確認できました。途中、接眼レンズをLE7.5mm(44倍)へ交換し、より分かりやすく月面Xを見たり、スマートフォンでの撮像をしてみました。撮影についてはブレブレのモヤモヤした月面X画像となり、とても皆さんに分かっていただけるレベルではありません。つくづく自分の撮影技術の無さを痛感いたしました。


20170305
2月末にten.の机周りの整理をしていた時の事。「ををっ!?これは!....」机横においている木箱から見つかったのはBORGのヘリコイドSです。回転ヘリコイドですが直進ヘリコイドSよりも小型軽量で軽い力でピント合わせが出来るのでドブソニアンに使うにはもってこいの部品です。せっかくですから、急遽cube1350を組み上げて直進ヘリコイドSと入れ替えてみました。ピント合わせは快適で接眼レンズの交換もスムーズです。なのでcube1350の標準接眼部として使用することにしました....が、ひとつ問題がありまして、繰り出し量が10mmほど不足していました。現在のところ、接眼レンズを引き出して固定する方法で対処しようと考えていますが、あの部品とあの部品を入手すれば問題が解決するだろうと考えておりまして....お小遣いを貯めなきゃ!(汗


20170304
昨日の話ですが、いつもより仕事が早く終わり(と言っても定時は過ぎていましたが....)、職場の外へ出ると金星と月が綺麗に見えていました。久し振りに帰宅前のアウトドア珈琲をするために職場から10分ほどの海が見える場所へ訪れました。アルコールストーブでお湯を沸かし、ミルで珈琲豆を挽いてドリップ。海と月と金星を眺めながら珈琲をいただきました。月と金星が綺麗に見えているので「せっかくだから....」とクローズアップレンズ流用の塩ビパイプ望遠鏡(15倍)をカメラ三脚に取り付けて眺めてみました。こんな低倍率でも金星は三日月状に見えました。金星と月の他にスバルやM41、M42をササッと見たところでタイムアップ!帰宅前の少しの時間でしたが、久し振りに癒しの時間となりました。


20170303
タカハシから発売予定の2枚玉アポクロマート鏡筒FOA−60の話題を続けます。ten.的に「この鏡筒は間違っても撮影を中心に考えてはならない」と思っています。だってメーカーのタカハシさんが「FOA−60は天体望遠鏡でもっとも重要である眼視性能に徹底的にこだわった製品です。」と謳っているからです。でも、世の中には撮影に使用したい人も多いはずで、さすがはタカハシ!....オプションでフラットナーとエクステンダーを準備しているそうで、フラットナーを使用した場合、495mm(f8.2)と若干暗いものの、フルサイズ周辺のSPOT径は10ミクロン以内とのことで、これはFSQ−85ED(30ミクロン)よりも良い星像のようです。さらにFOA−60の真骨頂はエクステンダーを使用した時のようで、メーカー自ら「FOA−60Qはタカハシの全光学系の中でも最高の光学性能を持っています。」とメーカーHPにも記載しています。フルサイズのイメージサークルで周辺減光がほとんど無い等、聞いたことが無い性能のようです。眼視には周辺減光は関係ないんですけど、ストレールレシオは99%とか、今のところ判断材料は設計値を見るしかありませんが、タカハシが眼視性能に徹底的にこだわった製品と言うだけの数値があります。何よりFSQ−85EDと大きく違うのが焦点距離で、エクステンダー使用時にFSQ−85EDは焦点距離680mmですが、FOA−60Qは焦点距離900mmです。こうなると単純にHI−LE3.6mmを挿すだけでFSQの188倍なのかFOAの250倍なのかの違いがあり、同じ接眼レンズでも高倍率レンジの取り出し易さが違います。また接眼レンズのアイレリーフを考えると少し長めの接眼レンズでも楽に倍率を上げて見られるのではないかと思ってしまいます。もちろん、分解能は口径なりだとは思いますが「ミニTOAと呼ぶにふさわしい」とメーカー自らが謳う像質ってシンプルに「見てみたい!」と思ってしまいます。本日は、メーカーHPに記載されているFOA−60について駆け足で考えてみたので何だか舌足らずの文章となってしまいましたが、何より軽量で架台を選ばなさそうなFOA−60はハイアマチュアベテランのサブスコープや「初めてのタカハシ鏡筒」として売れそうな予感がしています。これからのファーストタカハシはFOAが入り口になるのでしょうか?(汗)


20170302
通常、屈折望遠鏡で2枚玉と言えばアクロマートレンズを思い浮かべてしまう世代のten.です。月の回りに青色の滲みがあるとか、ピントの山が掴めなかったりとか、それでもシングルレンズの色収差を見た経験があればアクロマートレンズって凄いと喜んでいました。そこへ1970年代後半に現れた高橋製作所のフローライトレンズを使用したFCシリーズ。「フローライトショック!」という言葉を生み出すほど色収差を抑えた像を結んでいました。シリーズ最小口径のFC−50であっても、まるで口径100mmの反射望遠鏡で見ているようなキレキレの月を見て驚愕した記憶があります。「いやぁー、フローライトアポクロマートレンズって凄いなぁ!」と。以降、高橋製作所のフローライトレンズを使用したFCシリーズはFSシリーズへ、そしてSKYシリーズを経て、現在は相玉にエコレンズを使用してデジタル対応となったFC−Dシリーズが販売されています。また、フローライトレンズではなく、スーパーEDレンズを使用したアポクロマート鏡筒(TOA、FSQ、TSAシリーズ)も良く見えるアポクロマート屈折望遠鏡であります。タカハシの屈折望遠鏡はオプションでレデューサーやフラットナーが準備されているため、どうしても「撮影に使用する」イメージが強いようですが、ten.的にはタカハシの鏡筒は眼視で使わなきゃ勿体無いとも思っています。「針でつついたようなキレキレの星像」で見る散開星団は本当に綺麗です。と....前置きがすごく長くなりましたが、そんなタカハシから、色収差がほとんど無いと言えるほどのTOA光学系の原理を利用してフローライトレンズの相玉にこれまで使用したことがない硝材を最適な間隔で配置してミニTOAと呼ぶにふさわしい新たな2枚玉アポクロマート鏡筒FOA−60の発売が発表されました。現在のタカハシの屈折望遠鏡の中では最小口径ではありますが、まぁ、タカハシらしいと言いましょうか、「ここまでやるか?タカハシ!」と言いましょうか....眼視観望も撮影光学系としても極めて魅力的な望遠鏡であります。長くなりましたので本日はここまでにしておいて、明日も引き続きFOA−60の話題を展開しましょうかね....。(微笑)


20170301
夕方、西の空にある金星が少しずつ位置を変えて低くなっています。3月25日には内合となります。現在の金星の形は五日月のような形ですが、これから内合直前までどんどん細くなりつつも視直径は大きくなります。ten.的に、内合直前の金星はすごく好きで、内合数日前の金星は望遠鏡のファインダーでも大きさや形が分かるようになります。つまり....双眼鏡でも形が分かりますし低倍率の望遠鏡ならハッキリとその形を楽しむ事ができます。問題は....これから内合数日前までにten.自身が実際に望遠鏡で金星を見ることができるか?であります。いやぁー、だって3月は年度末ですから。(笑)




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