修学旅行

 修学旅行については、『ひがし40年』『風かがやいて─ひがし50年─』にその記述があるので、それを参考に大まかな変遷をたどってみましょう。

 関東・関西方面への修学旅行(昭和26年〜昭和41年)

◎昭和26年5月、(4回生)最初の修学旅行が実施された。その後春休みに実施されている。
◎昭和32年度からは実施の時期が夏休みとなる予定であったが、諫早水害のため昭和32年度の修学旅行は中止。翌、昭和33年度には、それまで春休みに実施されていた修学旅行が夏休みに実施されるようになった。その理由@春は列車が混雑して急行に乗れない。A旅館が満員で待遇が悪い。B学年末で職員が多忙である。
◎その後、年々参加者が減少し、特に、男子の参加者は次第に減少し、自然消滅した。このため昭和41年度は、(20回生)女子のみ88名の参加で実施されている。修学旅行のあり方を検討しなければならない時期にきていた。

 修学旅行にかわる九重登山(昭和41年〜昭和57年)

◎「誰でも参加できる」ように、学年別の九重登山が検討され、1年生・3年生は、昭和41年度から実施された。

 関西方面への修学旅行の復活(昭和58年〜平成7年)
◎高校時代は心身ともに飛躍的に成長する。この成長期に確固とした教育をしたいという目的で、修学旅行が復活。

 海外(中国)修学旅行(平成8年〜)



 資料館“轍”に保管されている『学校要覧』(昭和37、39〜平成7、平成10〜12年度)を基に、『ひがし』、『東高新聞』『ひがし40年』『風かがやいて─ひがし50年─』を参考にしながら、まとめてみました。
 
赤い数字は○回生を表わしています。
年度 1年生 2年生 3年生 備考
昭和23       11月1日東高創立
昭和24        
昭和25        
昭和26



 

昭和27年春休み
修学旅行 
5月・五泊六日
修学旅行


最初の修学旅行



昭和27   昭和28年春休み
修学旅行
   
昭和28   昭和29年3月(春休み)
修学旅行(関西〜東京)
   
昭和29       未確認
昭和30       未確認
昭和31       未確認
昭和32   7月30、31日〜六泊七日
11修学旅行は
 諫早水害のため中止
  この年から夏休みに実施
予定だったが、
7月25日諫早水害のため
中止
昭和33    8月
12修学旅行(関西〜関東)
8月
11修学旅行
前年水害のため行けなか
った11回生も一部参加。
昭和34   7月27日〜8月1日
13修学旅行(関西〜東京)
  参加者60%に達せず
昭和35       未確認
昭和36   7月29日〜8月4日
15修学旅行(関西〜東京)
   
昭和37   7月22日〜7月29日
16修学旅行
  参加者200名
昭和38    
17修学旅行
 
参加者163名
昭和39   7月29日〜8月4日
18修学旅行(関西〜東京)
   
昭和40   7月
19修学旅行 
   
昭和41 6月7、8日
21九重登山
7月22日〜28日
20修学旅行
9月21、22日
19九重登山
修学旅行には女子のみ
88名参加
修学旅行にかわって
学年別九重登山を実施
昭和42 6月23、24日
22九重登山
日帰り
21多良岳登山
7月・二泊三日
20九重旅行
 
昭和43 6月
23九重登山
7月・日帰り
22雲仙登山
7月
21霧島旅行
 
昭和44 6月
24瀬の本旅行
6月
23阿蘇一泊旅行
5月
22九重旅行
 
昭和45 6月
25九重旅行
10月
24九重旅行
一泊
23登山旅行
 
昭和46 4月
26一泊旅行


4月
遠足
10月
25一泊旅行
4月
24学級登山


 
昭和47 4月
27一泊旅行


4月
遠足
8月
26夏休み雲仙研修旅行
4月
25学級登山


 
昭和48 4月
28一泊旅行


4月
遠足
7月
27夏休み雲仙研修旅行
4月
26学級登山


 
昭和49 4月
29一泊旅行


4月
遠足
8月
28夏休み雲仙研修旅行
4月
27学級登山


 
昭和50 4月
30九重一泊旅行


4月
遠足
8月
29夏休み雲仙研修旅行
4月
28学級登山


 
昭和51 4月
31九重一泊旅行
4月
30阿蘇一泊旅行
4月
29学級登山
 
昭和52 4月
32九重一泊旅行

4月
31バス旅行

4月
30バス旅行
(雲仙田代原)
 
昭和53 4月
遠足
8月
33九重登山
4月
32バス遠足


4月
31バス遠足


 
昭和54 5月
遠足(唐八景)
8月
34九重登山
5月
33バス遠足
(大村野岳湖)

5月
32バス遠足
(雲仙田代原)

 
昭和55 5月
遠足
8月
35九重登山
5月
34バス遠足


5月
33バス遠足


 
昭和56 4月
遠足(小甑岩)
8月
36九重登山
4月
35バス遠足
(大村野岳湖)

4月
34バス遠足
(雲仙田代原)

 
昭和57 4月
合宿研修
(白木峰)
4月
36バス遠足

4月
35バス遠足

7月23日長崎大水害
「8月」に記載なし
昭和58 4月
合宿研修
(白木峰)

7月31日〜8月4日
37修学旅行
(永平寺・京都)
4月
36バス遠足
17年ぶりに
「修学旅行」復活

参加率96%
昭和59 4月
合宿研修
(白木峰)

7月31日〜8月4日
38修学旅行
(永平寺・京都)
4月
37バス遠足

 
昭和60   7月30日〜8月3日
39修学旅行(永平寺・京都)
  この年以降は「修学旅行」
のみを記載します
昭和61   7月31日〜8月4日
40修学旅行
(永平寺・京都)
   
昭和62   四泊五日
41修学旅行(永平寺ほか)
   
昭和63   8月
42修学旅行
   
平成元   8月1日〜5日
43修学旅行(関西)
  この年から「永平寺」を
取り止め 
平成2   8月2日〜6日
44修学旅行(京都ほか)
   
平成3   7月26日〜30日
45修学旅行(京都ほか)
   
平成4   7月26日〜30日
46修学旅行
   
平成5   7月26日〜30日
47修学旅行(京都ほか)
   
平成6   7月6日間
48修学旅行(京都・アルペンルート)
   
平成7   12月2日〜7日
49修学旅行(京都・スペースワールド)
   
平成8   11月19日〜22日
50修学旅行(中国)
  この年から
中国へ修学旅行
平成9   11月17日〜21日
51修学旅行(中国)
   
平成10   11月4泊5日
52修学旅行(中国)
   
平成11   11月25日〜29日
53修学旅行(中国)
   
平成12   11月24日〜28日
54修学旅行(中国)
   

◎最初の修学旅行は、東高創立から3年目の昭和26年5月に実施されました。
   第一班(女子105名):5月17日〜22日
   第二班(女子104名):5月18日〜23日
   第三班(男子145名):5月19日〜24日

   女子は286名中209名(72%)参加。
   男子は244名中145名(59%)参加。
   旅行費用は3200円で、新聞部のアンケートでは、お小遣いは1500円〜3000円でした。
◎昭和32年、この年から(春休みに実施されていた)修学旅行を夏休みに実施の予定であったが、7月25日の諫早水害のため中止。
◎翌年昭和33年、水害のため行けなかった11回生も一部参加して実施されました。記念写真には、11回生と12回生が仲良く写っているそうです。
◎昭和41年、女子のみ88名の修学旅行実施。翌年から修学旅行が中止されることになりました。その件について『東高新聞』に「論説」が書かれてありますので、お読みください。
◎昭和61年、永平寺で修学旅行生に案内をされた、当時修行僧だった方にお話を伺いました。
◎“轍”の展示ケースの中には、平成9年度中国修学旅行の、北京第4中学との交流試合の記念ボールが飾られています。
◎『風かがやいて─ひがし50年─』によると、1年生を対象とした白木峰合宿研修は、昭和57年(第一回)から平成2年(第九回)まで実施された。
 その後は、平成9年まで、ヤタローにての学習合宿に替わった。
 平成10年から再び「東志行」として、合宿研修が行われるようになった。

 

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