「長崎県九条の会」のよびかけ
日本国憲法はいま、イラクへの自衛隊派兵などによってふみにじられているだけでなく、九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてなく強くそして具体的にくわだてられつつあります。
そうしたなか、憲法を守り発展させようと、著名な文化人九氏が2004年6月、「九条の会」を発足させ、アピールを発表しました(アピール全文と九氏のリストは右欄参照)。
アピールの趣旨は、憲法がヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる第二次世界大戦の教訓にたって制定されたことを強調し、日本と世界の平和な未来のために、九条を持つ日本国憲法を自分のものとして選び直すという一点で手をつなぎ、一人ひとりができるあらゆる努力をいますぐ始めることを訴えています。
被爆地長崎県に暮らす私たちは、この教訓を改めて高く掲げずにはいられません。いかなる新たな口実によってであれ、この教訓にたつ憲法の平和の誓いを捨て去ろうとするくわだては拒否します。
その証として私たちは、「九条の会」アピールに賛同し、憲法九条をまもるために、「長崎県九条の会」をたちあげ、三つのことをよびかけます。
(1)各地域・分野で九氏のよびかけた「アピール」に賛同する組織をつくろう。
(2)ビデオやポスターなどを活用し、全国津々浦々に「九条の会」のメッセージを広げよう。
(3)大小さまざまな集会、学習会を開こう。
長崎県内の各地域・分野のみなさん。憲法九条を守るために、私たちとともに「九条の会」アピールに賛同していただき、一人ひとりができる努力を始めようではありませんか。
2004年10月21日
呼びかけ人(50音順)
越中哲也(郷土史家) 下平作江(長崎原爆遺族会会長)
土山秀夫(元長崎大学長) 朝長万左男(長崎大学教授)以上が代表
東幹夫(長崎大学名誉教授) 井田洋子(長崎大学助教授)
上田喜志子(長崎県地域婦人団体連絡協議会会長) 大串嗜乗(浄土真宗本願寺派円成寺住職)
大矢正人(長崎総合科学大学・平和文化研究所長) 大平正孝(日本山妙法寺長崎道場)
葛西よう子(女性史研究家) 鎌田信子(長崎平和研究所)
川原紀美雄(長崎平和研究所長・長崎県立大学教授) 鮫島千秋(全国保険医団体連合会顧問)
高橋眞司(長崎大学教授) 高見三明(カトリック長崎大司教)
哲翁昭邦(長崎県保険医協会会長) 戸田 清(長崎大学助教授)
中村尚達(元長崎県弁護士会長) 葉山利行(長崎原爆被災者協議会会長)
原和人(日本キリスト教団長崎銀屋町教会牧師) 前原清隆(長崎総合科学大学教授)
山北眞由美(長崎県子ども劇場連絡会・表理事) 山田拓民(長崎原爆被災者協議会事務局長)
横山宏章(長崎シーボルト大学教授)