大人になれなかった弟たちに……(4時間)

指導目標 読書が、知識や情報を得たり、自分の考えを広げたりすることに役立つことを理解することができる。(知・技(3)オ)
場面の展開や登場人物の相互関係、心情の変化などについて、描写を基に捉えることができる。(思・判・表C(1)イ)
言葉がもつ価値に気づくとともに、進んで読書をし、我が国の言語文化を大切にして、思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力、人間性等)
物語を読み、考えたことなどを記録したり伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し、学習の見通しをもつ。
学習活動 1
作品を通読する。
注意する語句新出漢字を調べる。
二次元コード「漢字の練習」
2
描写に着目して登場人物の心情を捉える。
「母」が食べ物をあまり食べなかったり、「僕」が「ヒロユキ」のミルクを盗み飲みしてしまったりした理由を確かめる。(課題1-①)
提示された部分から「僕」や「母」の気持ちを考える。(課題1-②)
P105カギ「描写に着目する」
P276「『学びのカギ』一覧」(文学)
二次元コード「学びの地図」
提示された部分以外にも、登場人物の心情がわかる描写に線を引かせ、心情を考えさせる。
3
題名のもつ意味について考える。(課題2)
出典の絵本や、戦争に関する本や資料を併せて読み、作品の時代背景を踏まえて、題名のもつ意味について話し合う。
P103広がる読書
4
表記に込められた、作者の意図を考える。
「ヒロユキ」や「ヒロシマ」「ナガサキ」が片仮名表記であることの意味や効果について考える。
P105言の葉
二次元コード「作者インタビュー」
5
思いを伝える朗読会をする。(課題3)
場面の様子や登場人物の心情がより伝わるように、心に残った場面を朗読し、感想を伝え合う。
6
学習を振り返る。
関連する本や資料を読むことは、作品の理解にどう役立ったかまとめる。
登場人物のどんな心情が伝わるように朗読したか、自分の言葉でまとめる。
話し合いや朗読会の中で、自分の考えを広げるのに役立った友達の意見を挙げる。
評価規準

読書が、知識や情報を得たり、自分の考えを広げたりすることに役立つことを理解している。((3)オ)
戦時中という時代背景や、その中で暮らす人々の生活苦を理解している。




「読むこと」において、場面の展開や登場人物の相互関係、心情の変化などについて、描写を基に捉えている。(C(1)イ)
描写に着目して、登場人物の行動の理由や心情の変化を捉えている。
登場人物の心情の変化などについて、描写を基に積極的に捉え、学習したことを生かして朗読しようとしている。
大人になれなかった弟たちに… 少年H     絵で読む 広島の原爆