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教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準
12月
「不便」の価値を見つめ直す
[書く]根拠を明確にして,意見をまとめよう.。
4時間(読③書①)
原因と結果,意見と根拠など情報と情報との関係について理解することができる。(知・技(2)ア)
比較や分類,関係づけなどの情報の整理のしかた,引用のしかたや出典の示し方について理解を深め,それらを使うことができる。(知・技(2)イ)
目的に応じて必要な情報に着目して要約し,内容を解釈することができる。(思・判・表C(1)ウ)
文章を読んで理解したことに基づいて,自分の考えを確かなものにすることができる。(思・判・表C(1)オ)
根拠を明確にしながら,自分の考えが伝わる文章になるように工夫することができる。(思・判・表B(1)ウ)
言葉がもつ価値に気づくとともに,進んで読書をし,我が国の言語文化を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
説明の文章を読み,理解したことや考えたことを報告したり文章にまとめたりする。(思・判・表C(2)ア)
本や資料から文章や図表などを引用して説明したり記録したりするなど,事実やそれを基に考えたことを書く。(思・判・表B(2)ア)
 
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「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。
1 本文を通読し,内容を捉える。
注意する語句新出漢字を調べる。
筆者の定義する「不便益」を確かめる。(学習①-1)
「不便のよい面」「便利の悪い面」について整理する。(学習①-2)
P178「図1②」に,筆者の事例を書き込ませるなどして,整理させるとよい。
P185言葉
2 筆者の考えを要約する。
読んだことがない人に説明するつもりで,筆者の考えを200字程度で要約する。(学習②-1)
P184「目的に応じて要約する」
P266「説明的な文章を読むために」
文章の要点や核(キーワードや大切な段落,まとまりの中心となる文)を抜き出させるとよい。
まとめの言葉(つまり,このように)を手がかりとして探す方法を示してもよい。
最初から200字程度にするのではなく,400字から200字に絞り込ませたり,マーカーで事例と意見に分けさせたりといった手順を踏むとよい。
友達どうしで要約を読み合い,助言し合う。(学習②-2)
3 根拠を明確にして,意見をまとめる。(学習③)
教科書の条件に沿って自分の考えを書く。
筆者の川上浩司さんがどんな思いでこの文章を書いたか紹介してもよい。
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4 4 学習を振り返る。
「不便の価値」のように,固定観念にとらわれずに考えたとき,価値が見いだせるものを挙げる。
日常生活や他教科の学習の中で,要約が役立てられる場面を考えてみる。
他教科や「総合的な学習の時間」では,テーマに沿った調査活動をすることが多い。調査結果を発表する際,重要な部分や伝えたい部分を選択し,自分なりの要約をした経験がこれまでにもあることに気づかせたい。
【知技】 
原因と結果,意見と根拠など情報と情報との関係について理解している。((2)ア)
意見と根拠の関係に着目して,必要な情報を取り出し,整理している。
比較や分類,関係づけなどの情報の整理のしかた,引用のしかたや出典の示し方について理解を深め,それらを使っている。((2)イ)
要約するための情報の整理のしかたを理解し,自分の考えをまとめるときに要約や引用を明確に示している。
【思判表】 
「読むこと」において,目的に応じて必要な情報に着目して要約し,内容を解釈している。(C(1)ウ)
目的に沿って必要な情報を結び付け,要約している。
「読むこと」において,文章を読んで理解したことに基づいて,自分の考えを確かなものにしている。(C(1)オ)
賛成か反対か,立場を明確にして,筆者の主張に対する自分の考えをまとめている。  
「書くこと」において,根拠を明確にしながら,自分の考えが伝わる文章になるように工夫している。(B(1)ウ)
立場を明確にして,自分の考えの根拠となる事例を挙げながら,意見をまとめて書いている。
【態】 
積極的に必要な情報に着目して要約し,自分の考えを文章にまとめようとしている。
広がる読書  『不便益のススメ』川上浩司/岩波ジュニア新書   『中学生からの大学講義』ちくまプリマー新書