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教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準
1
随筆二編
  2時間
事象や行為,心情を表す語句の量を増すとともに,語句の辞書的な意味と文脈上の意味との関係に注意して話や文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすることができる。(知・技(1)ウ)
場面と場面,場面と描写などを結び付けて,内容を解釈することができる。(思・判・表C(1)ウ)
言葉がもつ価値に気づくとともに,進んで読書をし,我が国の言語文化を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
随筆を読み,考えたことなどを記録したり伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。
1 作品を通読する。
注意する語句新出漢字を調べる。
2 語句や表現の工夫に着目する。(学習①)
印象に残った語句や表現を挙げる。
情感のある表現に着目させ,語感を磨き語彙を豊かにしていきたい。
「印象に残った語句や表現」で伝わりにくい場合には,「情感のある表現」と指示することも考えられる。「空はどのように描写されているだろう」「父親とのやり取りで,しみじみとしたよさを感じる部分はどこだろう」などの指示に置き換えると,さらにわかりやすくなる。
P196「季節のしおり 冬 雪にまつわる言葉」
P81「言葉を集めよう 紹介文の例」
P99「大人になれなかった弟たちに……」(母への思いの描写)
3 筆者の考えや思いについて話し合う。(学習②)
筆者が「風花」ではなく「空」という題名を付けたのはなぜかを考える。(学習②-1)
「えんぽう」という言葉は,幼い「私」にとってどのような意味をもっていたと筆者は考えているか,話し合う。(学習②-2)
「空」は自然の美を感じた経験,「えんぽう」は言葉についての古い記憶について述べている点を押さえたい。
4 自分の体験を振り返って伝え合う。(学習③)
自分自身の体験を振り返り,忘れられない「自然の美しさ」や「言葉」について伝え合う。
P219窓「随筆を味わう」
P264資「文学的な文章を読むために」
P220「構成や描写を工夫して書こう」の前段階の学習であることを踏まえて指導するとよい。
5 学習を振り返る。
印象に残った語句や表現について話し合う。
筆者の思いや考えについて共感するところなど,随筆を読むことで生まれた感想を交流する。
【知・技】
事象や行為,心情を表す語句の量を増すとともに,語句の辞書的な意味と文脈上の意味との関係に注意して話や文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにしている。((1)ウ)
→「空の描写」や「父親とのやりとり」がどのように表現されているかを理解している。
【思・判・表】
「読むこと」において,場面と場面,場面と描写などを結び付けて,内容を解釈している。(C(1)ウ)
→場面の展開や描写に着目しながら,筆者の「空」についての思いや「父親」への思いを捉えている。
【態】
進んで場面と場面,場面と描写などを結び付けて,内容を解釈し,今までの学習を生かして考えたことを伝え合おうとしている。
広がる読書  ライオンのしっぽ』工藤直子/大日本図書 象のブランコ』工藤直子/理論社