170~183ページ

教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準
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君は「最後の晩餐」を知っているか
「最後の晩餐」の新しさ
4時間
意見と根拠,具体と抽象など情報と情報との関係について理解することができる。(知・技(2)ア)
情報と情報との関係のさまざまな表し方を理解し使うことができる。(知・技(2)イ)
目的に応じて複数の情報を整理しながら適切な情報を得て,内容を解釈することができる。(思・判・表C(1)イ)
観点を明確にして文章を比較するなどし,文章の構成や論理の展開,表現の効果について考えることができる。(思・判・表C(1)エ)
言葉がもつ価値を認識するとともに,読書を生活に役立て,我が国の言語文化を大切にして,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
報告や解説などの文章を読み,理解したことや考えたことを説明したり文章にまとめたりする。(思・判・表C(2)ア)
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「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。 
1 全文を通読する。
注意する語句新出漢字を調べる。
P183言葉
2 「君は『最後の晩餐』を知っているか」の内容を捉える。
「最後の晩餐」(P173,174)の図版と本文を結び付けて読み,「解剖学」「遠近法」「明暗法」が使われているところを理解する。(学習①-1)
筆者が「最後の晩餐」を「かっこいい」と思った理由について,文章中の言葉を使って簡潔にまとめる。(学習①-2)
3 文章を比較して,構成や表現の特徴を捉える。
観点を決めて「君は『最後の晩餐』を知っているか」と「『最後の晩餐』の新しさ」を比較し,それぞれの特徴や共通点相違点を確かめる。(学習②-1)
文章の構成や表現の特徴について,比較を通して発見したことを発表する。(学習②-2)
P182「観点を明確にして文章を比較する」
P262「説明的な文章を読むために」
4 4 考えたことを文章にまとめる。(学習③)
筆者がなぜこのような書き方を選んだのか,目的や意図と結び付けて考える。
文章の構成や表現が,文章全体にどのような印象を与えているかを考える。
5 5 学習を振り返る。
比較によって初めて気づいたことや理解が深まったことを踏まえて,文章を比較することの効果を友達に報告する。
二つの文章に使われていた構成や表現のいずれかを取り入れ,自分が好きな作品について論じる。
P183「言葉を広げる」で書き留めた「評価する時に使える言葉」を生かすこともできる。
【知・技】
・意見と根拠,具体と抽象など情報と情報との関係について理解している。((2)ア)
→筆者が,どのような例示(具体)を基に,「最後の晩餐」を「かっこいい。」(抽象)と述べているのかを理解している。
・情報と情報との関係のさまざまな表し方を理解し使っている。((2)イ)
→二つの文章を比較し,それぞれの特徴や共通点・相違点を表に整理している。
【思・判・表】
・「読むこと」において,目的に応じて複数の情報を整理しながら適切な情報を得て,内容を解釈している。(C(1)イ)
→二つの文章に書かれていることを比較したり,関係づけたりしながら,それぞれの文章が書かれた目的や意図を考えている。
・「読むこと」において,観点を明確にして文章を比較するなどし,文章の構成や論理の展開,表現の効果について考えている。(C(1)エ)
→文章の構成や表現の特徴について,二つの文章を比較して発見したことを発表している。
【態】
粘り強く観点を明確にして文章を比較し,今までの学習を生かして考えたことを文章にまとめようとしている。
広がる読書  『遠近法がわかれば絵画がわかる』布施英利
/光文社新書
『ダ・ビンチの最後の晩餐はなぜ傑作か』
高階秀彌/小学館