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教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準

握手 
4時間
理解したり表現したりするために必要な語句の量を増し,話や文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにすることができる。(知・技(1)イ)
文章の種類を踏まえて,物語の展開のしかたなどを捉えることができる。(思・判・表C(1)ア)
文章を批判的に読みながら,文章に表れているものの見方や考え方について考えることができる。(思・判・表C(1)イ)
言葉がもつ価値を認識するとともに,読書を通して自己を向上させ,我が国の言語文化に関わり,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
小説などを読み,批評したり,考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
1 
2 
3 
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。 
1 作品を通読する。
注意する語句新出漢字を調べる。
P25言葉
2 作品の設定を捉える。
「現在」と「回想」の部分を読み分け,時間の順序を整理しながら,場面や登場人物の設定を確認する。(学習①-1)
展開のしかたにどんな特徴や効果があるか話し合う。(学習①-2)
回想を織り込んだ展開の特徴を捉え,その効果を考えさせる。
P24「展開のしかたを捉える」
3 登場人物の人物像を読み取る。
「ルロイ修道士」の人物像が読み取れる言動を抜き出し,どのような人物であるかを短くまとめる。(学習②-1)
「ルロイ修道士」の場面ごとの状況や立場,年齢などを踏まえ,エピソードから読み取れる性格や価値観,ものの見方や考え方を捉えさせる。
人物像を表す言葉の一覧を示し,活用させるとよい。
4 登場人物の心情を読み取る。
「わたし」と「ルロイ修道士」との間でかわされた,3回の握手に込められた二人の思いを考える。(学習②-2)
「ルロイ修道士」の葬式で,「わたし」が「知らぬ間に,両手の人さし指を交差させ,せわしく打ちつけていた」ことの意味を考える。(学習②-2)
語り手の心情を表す言葉,登場人物の言動や会話,情景描写,出来事など,本文中の表現を根拠にして考えさせる。
心情を表す言葉の一覧を示し,活用させるとよい。
P232「文学的な文章を読むために」
5 読み深めた感想を交流する。
読み深めたことを踏まえ,「ルロイ修道士」の考え方や生き方について,自分で考えたことや感じたことを書く。(学習③)
P284「語彙を豊かに」
6 学習を振り返る。
「握手」の展開のしかたにはどんな特徴や効果があったか,自分の言葉でまとめる。
「ルロイ修道士」の生き方や価値観について語り合い,考えが深まったことを挙げる。
【知・技】
理解したり表現したりするために必要な語句の量を増し,話や文章の中で使うことを通して,語感を磨き語彙を豊かにしようとしている。((1)イ)
時間・場所など,「現在」と「回想」の部分を読み分けるポイントとなる語句や,登場人物の心情や人物像を表す言葉,比喩表現などに着目している。
【思・判・表】
・「読むこと」において,文章の種類を踏まえて,物語の展開のしかたなどを捉えようとしている。(C(1)ア)
「現在」と「回想」の部分を読み分け,物語の展開のしかたの効果について考えている。
・「読むこと」において,文章を批判的に読みながら,文章に表れているものの見方や考え方について考えようとしている。(C(1)イ)
文章の内容に沿って登場人物の生き方や価値観を読み取り,自分の知識や経験と比較しながら考えている。
【態】
粘り強く物語の展開のしかたを捉え,学習課題に沿って作品を批評したり,考えたことを伝え合ったりしようとしている。
広がる読書 出典:『ナイン』講談社文庫/ 井上ひさし  ブンとフン』井上ひさし/新潮文庫
 『新釈 遠野物語』井上ひさし/新潮文庫