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教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準
11月
君待つと
――万葉・古今・新古今
2時間
歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して,その世界に親しむことができる。(知・技(3)ア)
長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使うことができる。(知・技(3)イ)
和歌の表現のしかたについて評価することができる。(思・判・表C(1)ウ)
言葉がもつ価値を認識するとともに,読書を通して自己を向上させ,我が国の言語文化に関わり,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
和歌を読み,批評したり,考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。
1 和歌を声に出して読む。
朗読を通して言葉の響きやリズムを楽しむ。
歴史的仮名遣いに気をつけて朗読させ,脚注を参考に,長歌や反歌など和歌の形式を味わわせる。
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2 和歌の世界を味わう。
現代語訳や語注を参考に,和歌に詠まれた心情や情景を想像し,用いられている表現技法について知る。
三つの和歌集の歌を比較して,表現について感じたことなどを話し合う。
P153「和歌の表現方法」
自分の選んだ和歌に用いられている表現技法に気づかせ,グループで共有させる。
P153「和歌の表現方法」を読み,他の表現技法について興味をもたせることも考えられる。
3 心に響いた和歌を一首選び,鑑賞文を書く。
脚注などを参考にしながら心情や情景を考える。
P27,P92,P142,P194「季節のしおり」の和歌などを用いて選択肢を増やしてもよい。
鑑賞文の書き方のポイントを示すとよい。
心に響いた言葉や表現を引用して友人に思いを伝える文章を書く学習も考えられる。
P162「古典の言葉を引用し,メッセージを贈ろう」
4 学習を振り返る。
どの和歌から,どのようなことを想像したか述べる。
どのような表現や内容に着目して鑑賞したか挙げる。
【知・技】
・歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して,その世界に親しんでいる。((3)ア)
三つの歌集の歌を比較したり朗読したりして,それぞれの作者の心情や情景を想像している。
・長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使っている。((3)イ)
気に入った言葉や表現の効果などに気づき,引用している。
【思・判・表】
「読むこと」において,和歌の表現のしかたについて評価している。(C(1)ウ)
心情や情景,和歌の表現方法などについて自分の考えをもっている。
【態】
進んで和歌の表現のしかたについて評価し,見通しをもって鑑賞文を書こうとしている。