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教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準

学びて時に之を習ふ 
――「論語」から
2時間
歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して,その世界に親しむことができる。(知・技(3)ア)
文章を読んで考えを広げたり深めたりして,人間,社会,自然などについて,自分の意見をもつことができる。(思・判・表C(1)エ)
言葉がもつ価値を認識するとともに,読書を通して自己を向上させ,我が国の言語文化に関わり,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
漢文を読み,批評したり,考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)



「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。 
1 「論語」という作品について知る。
教材冒頭の解説とP30の出典を読む。
国語便覧社会科資料集などを使って,孔子が生きた時代の歴史的背景などを確認させる。
2 「論語」を読み,孔子の考え方を読み取る。
教材の書き下し文や訓読文を,漢文の言い回しに注意して,繰り返し朗読する。
必要に応じて訓読の方法や返り点の種類などを確認させる。
 DVD・二次元コード
P31「漢文の訓読」
脚注を参考にして現代語訳を作り,孔子の考え方を読み取る。
生徒の実態に応じて,現代語訳を配布したり,現代語訳作りを家庭学習にしたりしてもよい。
3 日常生活や自分の生活を振り返り,孔子の言葉が当てはまると思われる体験や伝聞を伝え合う。
「論語」の他の章句も現代語訳を付けて紹介し,選択肢を増やすとよい。
4 学習を振り返る。
「論語」の中から,自分たちの生活に生かしていきたい言葉を選び,伝え合う。
【知・技】
歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して,その世界に親しんでいる。((3)ア)
教材文を参考に歴史的背景を押さえ,教材の書き下し文や訓読文を読むことを通して,「論語」の世界に親しんでいる。
【思・判・表】
「読むこと」において,文章を読んで考えを広げたり深めたりして,人間,社会,自然などについて,自分の意見をもっている。(C(1)エ)
孔子の人間の生き方に関する考えを,自分の生き方や生活と関連づけて考えている。
【態】
人間,社会,自然などについて積極的に自分の意見をもち,今までの学習を生かして朗読したり考えを伝え合ったりしようとしている。
広がる読書 『声に出して読みたい論語 』斎藤孝/草思社文庫 『老子・荘子 』野村茂夫/角川ソフィア文庫