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教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準
11月
夏草
――「おくのほそ道」から
[書く]古典の言葉を引用し,メッセージを贈ろう
 4時間(読③書①)
歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して,その世界に親しむことができる。(知・技(3)ア)
長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使うことができる。(知・技(3)イ)
文章を読んで考えを広げたり深めたりして,人間,社会,自然などについて,自分の意見をもつことができる。(思・判・表C(1)エ)
文章の種類を選択し,多様な読み手を説得できるように論理の展開などを考えて,文章の構成を工夫することができる。(思・判・表B(1)イ)
言葉がもつ価値を認識するとともに,読書を通して自己を向上させ,我が国の言語文化に関わり,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
古典の文章を読み,批評したり,考えたことなどを伝え合ったりする。(思・判・表C(2)イ)
情報を編集して文章にまとめるなど,伝えたいことを整理して書く。(思・判・表B(2)イ)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。
1 作品を朗読する。
俳句と地の文から成る構成の効果に気づき,芭蕉の思いを想像しながら全文を朗読する。(学習①)
歴史的仮名遣いの読み方に注意させる。
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2 芭蕉のものの見方や感じ方を読み取る。(学習)
芭蕉の「旅」に対する思いが読み取れる部分を抜き出し,現代の「旅」がもつ意味と比べる。
高館や光堂での芭蕉の思いを想像する。
脚注にある歴史的背景を参考にさせる。
3 心に響く俳句について発表する。(学習)
自分の心に響く俳句を一句選び,その理由などについて発表し合う。
P156「『おくのほそ道』俳句地図」にある俳句も参考にさせるとよい。
4 学習を振り返る。
「夏草」の,表現や文体の特徴を挙げる。
芭蕉のものの見方や感じ方について考えたことを発表する。
5 古典の言葉を引用し,メッセージを贈る。
P162の手順を読み,これまで学習した古典の文章から,気に入った言葉や心に響いた言葉,誰かに贈ってみたい言葉を選ぶ。
P27,P92,P142,P194「季節のしおり」などを参考にさせてもよい。
どのような状況の,誰に,どのような目的でメッセージを贈るのかを考える。
自分の思いを表現するのにふさわしい文章の種類を選び,選んだ古典の言葉の意味と,伝えたい思いとの関連を意識してまとめる。
6 文章を友達と読み合い,学習を振り返る。
相手の状況や自分の思いにふさわしい言葉や文章の種類を選択したか。
論理の展開などを考えて,文章の構成を工夫したか。
【知・技】
・歴史的背景などに注意して古典を読むことを通して,その世界に親しんでいる。((3)ア)
作者や作品について興味をもち,俳句と地の文との関係に注意しながら朗読している。
・長く親しまれている言葉や古典の一節を引用するなどして使っている。
古典の言葉を引用して鑑賞文やメッセージを書いている。((3)イ)
【思・判・表】
・「読むこと」において,文章を読んで考えを広げたり深めたりして,人間,社会,自然などについて,自分の意見をもっている。(C(1)エ)
芭蕉の「旅」についての考えを読み取り,現代の「旅」がもつ意味と比較している。
芭蕉が見たものや感じたことを想像している。
・「書くこと」において,文章の種類を選択し,多様な読み手を説得できるように論理の展開などを考えて,文章の構成を工夫している。(B(1)イ)
自分の思いを表現するのにふさわしい文章の種類を選び,相手の状況を踏まえて構成を工夫してメッセージを書いている。
【態】
人間,社会,自然などについて進んで自分の意見をもち,今までの学習を生かして発表したり文章にまとめたりしようとしている。
 広がる読書 『おくのほそ道 芭蕉・蕪村・一茶名句集』 
小学館
『おくのほそ道を旅しよう 』
角川ソフィア文庫