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教材名・時数・指導目標・言語活動 学習活動 評価規準

作られた「物語」を超えて 
3時間
具体と抽象など情報と情報との関係について理解を深めることができる。(知・技(2)ア)
文章の種類を踏まえて,論理の展開のしかたなどを捉えることができる。(思・判・表C(1)ア)
文章の構成や論理の展開,表現のしかたについて評価することができる。(思・判・表C(1)ウ)
言葉がもつ価値を認識するとともに,読書を通して自己を向上させ,我が国の言語文化に関わり,思いや考えを伝え合おうとする。(学びに向かう力,人間性等)
論説などの文章を比較するなどして読み,理解したことや考えたことについて討論したり文章にまとめたりする。(思・判・表C(2)ア)
「目標」や「学習の見通しをもとう」で本教材のねらいを確認し,学習の見通しをもつ。 
1 全文を通読する。
注意する語句新出漢字を調べる。
 DVD・二次元コード(ドラミング)
P49言葉
2 筆者の問題意識(話題)を捉える。
この文章では,「物語」という言葉を,どのような意味で用いているか,文脈に即して読み取る。(学習①-1)
ゴリラについて作られた「物語」とは,どんなものか,また,それはどのような経緯で作られたのか,説明の要旨を捉える。(学習①-2)
ゴリラの観察を通して,どんなことがわかったか,説明の要旨を捉える。(学習①-3)
3 筆者の主張と論理の展開を捉える。
筆者は,ゴリラなど野生動物の事例から,人間に共通するどんな性質を導き出したか,また,その性質は,人間の社会にどんな状況をもたらすと考えているかを捉える。(学習②-1)
筆者は,作られた「物語」を超えて真実を知るためには,どうすべきだと主張しているか,要約する。(学習②-2)
本文を序論本論1本論2結論に分け,ゴリラなど野生動物の事例から,筆者の主張に至る論理の展開を説明する。(学習②-3)
「具体と抽象」,「原因と結果」,「意見と根拠」などの概念を使って論理の流れや関係などを整理させるとよい。
P50「思考のレッスン 具体化抽象化」
P234「説明的な文章を読むために」
P236「情報と情報との関係」
4 筆者の主張と論理の展開を評価する。
自分の体験や見聞きした事例を根拠にして,筆者の主張に共感できるか否かをグループで話し合う。(学習③-1)
P26「評価しながら聞く」
「主張に至る論理の展開は,わかりやすく適切か」,「読み手の共感を得るのに有効か」という観点で,筆者の論理の展開を評価し,根拠を明確にしながら,考えたことを文章にまとめる。(学習③-2)
P48「論理の展開を評価する」
P284「語彙を豊かに」
5 学習を振り返る。
「物語」を作り,伝えたがる人間の性質を踏まえて,自分が今後,意識していきたいと思うことを語り合う。
論理の展開を評価するときには,どんな点に着目するとよいか,自分の言葉でまとめる。
二次元コード(筆者のインタビュー)
【知・技】
具体と抽象など情報と情報との関係について理解を深めている。((2)ア)
ゴリラの事例と人間社会の話に着目して,具体と抽象の関係を理解している。
【思・判・表】
・「読むこと」において,文章の種類を踏まえて,論理の展開のしかたなどを捉えている。(C(1)ア)
論説の特性を踏まえ,原因と結果,意見と根拠,具体と抽象などの関係に着目して,論理の展開のしかたを図式化するなどして捉えている。
・「読むこと」において,文章の構成や論理の展開,表現のしかたについて評価している。(C(1)ウ)
原因と結果,意見と根拠,具体と抽象などの関係に着目して,それらが文章の中で無理なく結び付いているかを確かめながら,自分の考えをまとめている。
【態】
進んで文章の構成や論理の展開のしかたについて評価し,情報と情報の関係について深めた理解を生かして,文章にまとめようとしている。
広がる読書 『 ゴリラは語る』山極寿一/講談社 『言葉はなぜ生まれたのか 』岡野谷一夫
/文藝春秋
おすすめ!  『動物たちは何をしゃべっているのか?』鈴木俊貴/集英社 ←1学年の『言葉をもつ鳥シジュウカラ』で学習した著者:鈴木さんとの対談です。