学習指導要領〔第3学年〕

思考力,判断力,表現力等

A 話すこと・聞くこと
(1) 話すこと・聞くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
目的や場面に応じて,社会生活の中から話題を決め,多様な考えを想定しながら材料を整理し,伝え合う内容を検討すること。
自分の立場や考えを明確にし,相手を説得できるように論理の展開などを考えて,話の構成を工夫すること。
場の状況に応じて言葉を選ぶなど,自分の考えが分かりやすく伝わるように表現を工夫すること。
話の展開を予測しながら聞き,聞き取った内容や表現の仕方を評価して,自分の考えを広げたり深めたりすること。
進行の仕方を工夫したり互いの発言を生かしたりしながら話し合い,合意形成に向けて考えを広げたり深めたりすること。
(2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
提案や主張など自分の考えを話したり,それらを聞いて質問したり評価などを述べたりする活動。
互いの考えを生かしながら議論や討論をする活動。
B 書くこと
(1) 書くことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
目的や意図に応じて,社会生活の中から題材を決め,集めた材料の客観性や信頼性を確認し,伝えたいことを明確にすること。
文章の種類を選択し,多様な読み手を説得できるように論理の展開などを考えて,文章の構成を工夫すること。
表現の仕方を考えたり資料を適切に引用したりするなど,自分の考えが分かりやすく伝わる文章になるように工夫すること。
目的や意図に応じた表現になっているかなどを確かめて,文章全体を整えること。
論理の展開などについて,読み手からの助言などを踏まえ,自分の文章のよい点や改善点を見いだすこと。
 (2) (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
関心のある事柄について批評するなど,自分の考えを書く活動。
情報を編集して文章にまとめるなど,伝えたいことを整理して書く活動。
C 読むこと
 (1) 読むことに関する次の事項を身に付けることができるよう指導する。
文章の種類を踏まえて,論理や物語の展開の仕方などを捉えること。
文章を批判的に読みながら,文章に表れているものの見方や考え方について考えること。
文章の構成や論理の展開,表現の仕方について評価すること。
文章を読んで考えを広げたり深めたりして,人間,社会,自然などについて,自分の意見をもつこと。
(2)  (1)に示す事項については,例えば,次のような言語活動を通して指導するものとする。
論説や報道などの文章を比較するなどして読み,理解したことや考えたことについて討論したり文章にまとめたりする活動。
詩歌や小説などを読み,批評したり,考えたことなどを伝え合ったりする活動。
実用的な文章を読み,実生活への生かし方を考える活動。