PARTT 「訓練期間」

オフロードのオートバイを持ってないと仲間はずれになりそうで・・・。
そんな軽い気持ちで購入したのに「ハマッて」しまいました。


●プロローグ

大学のJAZZクラブには、中型二輪車を所有している先輩・同級生が多く、それもほとんど「オフロード車」。入部した時の私のバイクは「浪人時代」に購入した原チャリ「DAX」。皆とツーリングに行く時も30キロの制限速度を守り(?)必死でついて行く。そのうち、原チャリが故障したことや原チャリでのツーリングの限界を感じ、一念発起して購入することに。

先立つものが無かったため、大学3年の夏休みに同級生と共に土木会社で汗を流し、
待望のオートバイ「YAMAHA DT125(写真参照)」を購入。

これから私のツーリング日記(珍道中)が始まるのであるが、そこには師匠の厳しい指導が待ち受けていた?


●師匠の紹介

師匠は、かつて弟さんとモトクロスの世界で活躍していたらしい。(師匠はオートバイの整備担当で弟さんがライダー)
そのような訳で、工具の正しい使い方やボルトの絞め方、洗車の仕方など
細やかな愛車の手入れ・整備方法から、ライダーとしての心構え、交通マナーに至るまで、かなり厳しい指導を受けた。

「エンジンを切る時は少し待て!なんしよっとや〜」とか「バイクと呼ぶな。オートバイと呼べ!」など怒鳴られたものである。「お客に向かってこのような態度をとるか〜」と思ったことも多々あったが、なぜか憎めない「こだわり」を持ったほんとうにオートバイを愛している好人物だ。


●初めての林道


愛車「DT125」の購入と同時に、ARAIのヘルメット、SINISALOのグローブとバッグ、YAMAHAのジャンパー、SCOTのゴーグル、雨合羽等を揃え、とりあえず一般道路や造成中の山合を走る日々が続く。


その後、師匠の1番弟子(H山氏)をはじめ我々5名は、長崎県と佐賀県の県境に位置する「多良岳」を目指し、初めての林道ツーリングに挑戦することとなった。
この日は、林道を走ることで精一杯。全く走る型がなっていない未熟な姿。




●多良岳での修行

仲間に後れをとるまいと焦りながら、何とか林道を走り終え、多良岳へ到着。自然の美しさ、雄大さに感動する。私はこの広い野原を走り回り、時にはジャンプの真似事など行いながら、訓練に訓練を積む(?)。

傾斜30度(実際は10度程度?)に挑戦するが、結果はあえなく玉砕!

こうして、ちょっぴり修行を積んだ私は、本物の林道制覇に憧れて行くのであった。