陸に上がる前の変化
幼生の体の長さが3cm5mmくらいになってくると,陸に上がる前の変化が出てくる。
エラが短くなり始めて,1週間から10日くらいで陸に上がるようになる。
陸に上がった時の変化
エラがほとんどなくなってきた頃,とつぜん陸に上がる時期が来る。
上陸後の容器
陸上でも水分は大切なので,容器の底に3センチくらい水を入れる。そして小石で陸を作る。水や小石は一週間おきに交かんする。カスミサンショウウオは,いつも小石のすき間にいて,表面に出てくることはない。エサは週に2回か3回やることにした。エサの時間は石をのけて,一匹ずつに赤虫を食べさせる。食べたあとは,また石のすき間にもぐって行く。
水中時代 (幼生) | 陸上時代 (幼体) | |
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足で水底をゆっくりはいまわる。尾を使ってす早く泳ぐ。 | 石のすき間でじっとしているが,す早く動いたりジャンプもできる。 |
日付 | 水温 | おもな変化 |
4/14 | 18 | 幼生をみつけて,し育を始める。この時すでに体の大きさに差が見られた。 |
4/15 | 18 | 幼生が一匹死んでいた。理由はわからない。 |
4/21 | 19 | 金魚のエサをよく食べる。活発に動いて,幼生どうしでかみついたりしている。 |
4/29 | 21 | 少し大きくなって,足の指がよく見えるようになった。 |
5/ 5 | 24 | 足の先が1本ちぎれているものがいたので,別の容器に移して育てるようにした。 |
5/12 | 25 | 体が小さい幼生のうち2匹は,他のものにくらべてエサの食べ方が少ない。 |
5/19 | 23 | 足の先がちぎれていた幼生は,ほとんど足がもと通りになったので始めの容器にもどす。 |
5/26 | 24 | 食べ物を金魚のエサから赤虫に変える。どんなものを食べるか実験してみる。 |
6/ 2 | 26 | 体の大きな幼生のうち1匹のエラが小さくなりはじめる。 |
6/ 9 | 27 | エラがだいぶ小さくなってきたので,陸に上がれるように容器の中に石を積み上げる。 |
6/12 | 27 | 1匹めが上陸。水中のときより体が少し小さくなっている。水中用と陸用の容器を準備する。 |
6/16 | 26 | 2匹めが上陸。上陸後も時どき水に入ることがある。陸上ではまだ赤虫を食べない。 |
6/23 | 26 | 1週間の間に4匹が上陸した。先に上陸した2匹は赤虫を食べるようになった。 |
6/30 | 25 | 陸上では小石の間に入っておとなしい。エサの食べ方は水中のときより少ない。 |
7/ 7 | 25 | 1週間の間に2匹が上陸した。上陸後はどれも1週間くらいはエサを食べないようだ。 |
7/14 | 25 | 陸上にいるうちの2匹は赤虫をまったく食べないので体がとても小さくなっている。 |
7/16 | 25 | 陸上で赤虫をまったく食べなかった1匹が死んだ。 |
7/21 | 25 | 赤虫をよく食べるものは胴体が太くなっている。 |
7/25 | 25 | 水中にいた最後の1匹が上陸した。 |
7/28 | 24 | カスミサンショウウオは暑さに弱いそうなので,し育容器を1階のすずしい所にうつす。 |
7/30 | 25 | 陸上で赤虫をまったく食べなかった2匹めが死んだ。現在の数は7匹。 |
8/ 4 | 27 | 水中ではかみつき合っていたが,陸上ではじっとして重なり合ったりしている。 |
8/11 | 26 | 体の大きいものは他のものより2倍くらい赤虫を食べる。 |
8/18 | 27 | 7匹とも元気で赤虫を食べている。 |
8/26 | 27 | 7匹とも元気に大きくなっている。 |