そんな生活

 

  「最近、がんばって休まずに仕事に行っているなあ」と思う。
 仕事も普通の人より時間がかかるので、できるだけ早めにとりかかろう。
 そう心に決めて、〆切前に資料を作成した。
 内容は単純作業なのだが、単純なことが続くだけに持久力のない僕にとっては平凡なミスが出てしまう。筋肉が無くなると言うことは、言い換えれば、筋肉強化ギブスをつけて仕事をしているようなものであり、とても長時間集中できる状態ではない。

 「今度こそは!」と思っていた今回も案の定ミスがありガックリ。
 そこへ、僕の場合1週間ぐらいかかるものを「今週までにできないか?」と言われた。
 そんなん、無理言うなよな〜。

 「今日もがんばろう」と思って布団を出て、震える指をうまくコントロールして朝食を取り、できるところまで必死になって服を着て出勤しても、職場ではこのありさま。
 プライドや自信も失ってしまうそうなくらい、つらく、厳しい現実。

 でも、こんな愚痴は家庭に持って帰るとろくな事はなく、知人に話してそこに置いていく。そんな知り合い(仲間内では”同志”と言っている)が最近できたことは不幸中の幸いだと本当に思う。
 そして、家に帰ると、お布団に入って本を読んでもらっている子ども達にただいまのキス。この瞬間が一日の中でもっとも幸せを感じるときだ。


 そんな生活が、もうどれくらい続いてもいるかなあ。
 

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