逆恨み

 

 僕の職場では、お昼にお弁当を頼む人が多い。
 今日は、久しぶりに僕も弁当を注文することになったが、他の人の注文先を見ていると1つもお弁当屋さんに偏って注文していた。
 そこで、なぜ、そのお弁当やさんが人気があるのか知りたくて、注文した人に理由を聞いたところ、以下のような話だった。

@最初、1個500円・2個以上注文すると400円で販売し、その後、1個からでも390円で注文できるようになったので「お得感」がある。
A他のお弁当やさんが10:30過ぎまで注文を受け付けているのに対し、ここは9:30に電話がかかってきて即注文を締め切るので、消費者に考える余地を与えない。
Bご飯や野菜を蓋でつぶさないようにして「見た目」をきれいにしている。
(別のお弁当やさんが1個380円の弁当を売りだし最初は人気があったが、「盛り方が雑」であったために今では注文する人がいないとのこと)

 何気なく注文している「お昼のお弁当」も、「売る側」は毎日試行錯誤しながらたくさんの知恵を捻出していることがわかり、いささか感心した。

 それに引き替え、この職場では、日給5,000円のバイトさんでもできる仕事を、日給15,000円を超える職員がパソコンを使わずに”昔ながらの方法”でやっている。
 そして、その職員にも「こんな作業もすぐにできないの?」という目で見られている僕がいる。

 「もし、僕が元気だったら・・・」

 事務を効率化する方法は日々考え、事あるごとに提案しているのだが、”こんな作業もできない”僕では、なかなか提案を受け入れてもらえず、”病気”を逆恨みする日々が続いている。

  戻る