忘恩

 

  今朝、どうも腕が重くて思うように洋服が着れなかったため、パートナーに「手伝ってくれないか?」と頼むと「今忙しいの?自分でできないの?」と言われた。
 昼過ぎになり、パートナーが昼寝をしていたので僕が子どもの相手をしていたとき、子どもが「おなか空いた。食パンに蜂蜜つけて食べる」と言ったが、僕の力ではどうしても蜂蜜のフタを開けることができない。そこで、寝ているパートナーに「これ開けてくれない?」とお願いすると、子ども達に向かって「お昼寝をしないのにパンはあげません」と叱って蜂蜜を取り上げたので、僕は「今まで寝ておいていきなり何を言っているんだ。子ども達は”お腹が空いたけどおやつの時間じゃないのでパンを食べる”と言っているんだ。黙ってこれを開けろ」と怒鳴ってしまった。

 こんな時「体が思うように動けたら彼女のお世話にならなくていいのに・・・。絶対、元気になってやる!!」と思ってしまう。

 何年も僕の世話をしてくれた彼女の恩を忘れてしまう場面だった。

 いまのままでは、きっと、病気は治らないだろう。
 わかっていても、思うように体が動かないってわかっていても、子どものこととなるとどうしても口を出してしまう。それが”親”っていうものではないだろうか?

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