僕のことだから

 

  毎日、朝夕に”南無妙法蓮華経”と唱えるようになってから1月が経とうとしている。
 残念ながら、僕は創価学会の会員として、布教活動をすることにこの身を捧げたいと思ったわけではなく、何でもいいから、「自然治癒力」を増すために自分の細胞に語りかるきっかけが欲しかったのだ。
 そして、とある縁で入会を勧められ、学会ではなく”その人”を信用して入会を決め、そして、それ以来、「毎日が勝負」と思い、どんなに眠いときも、どんなに体調が悪い時も、朝夕に”南無妙法蓮華経”と唱えながら「僕の細胞がんばれ!」と必死に訴えかけている。

 実は、1年以上前から、僕のパートナーと相談して、この病気の症状が軽減するという「マッサージ」を毎日することに決めていた。
 しかし、彼女は、子どもを寝かしつけるために布団に入ると、僕が起こしに行かない限り朝まで寝てしまうことがよくある。
 そこで、今日も22:30ぐらいに起こしに行ったのだが、ついに起きてこなかった。

 彼女が仕事と子育てで大変なのはよくわかっているが、僕ががんばって起こさないとマッサージをしてもらえない現状に、どうしても”寂しさ”を覚えてしまう。
 それに、「こんな比較をしてはいけない」と思いながらも、入会後、仕事と子育てをしながら「元気になりますように」と毎日欠かさず2時間もお祈りをしてくれている学会員の方に心から感謝するとともに、僕のパートナーの”本気さ”に疑いを持ってしまう自分がいる。

 そんな時は、「彼女は疲れているのだ。僕のことだから、僕ががんばればよい」と思うようにしているが、その”寂しさ”が入会を決めた理由の一つであることは間違いない。

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