妙な納得

 

  今日、子どもが通っている保育園のクリスマス発表会に行って、感じたことがあった。
 この保育園をはじめ、いくつかの保育園の発表会に行ったことがあるが、どう考えてみても、”保育園”という環境の中では「人を傷つける」子どもは育たないような気がした。

 ということは、いったいいつから子どもは「人を傷つける」心を持つようになるのだろうか?

 小学校から?

 では、保育園と小学校の違いは何だろうか?

 まず、保育園は選べても小学校は試験を受けない限り選べないという違いがあり、競争を妨げていることが上げられる。
 そして、先生の態度。
 保育士は、雇用が保障されていないので、毎回、必死になって子どもの様子をチェックし、どんなに忙しくても、毎日「お便り帳」にその日の子どもの様子を記入して保護者に渡す。そして、保護者も”家庭での様子”を書いて毎日保育園に報告する。
 一方、小学校では年に3回の通信簿だけ。
  それに、小学校では「悪い先生」が担当になった場合でもあきらめるしかない。
 それならば、「毎日お便り帳をつけてください」とお願いしたらどうなるだろうか?
 そうすると、明らかに業務量が増え、先生には保育園と同様に残業をしてもらうことになるが、「残業反対。仕事減らせ。給料上げろ」と仕事を休んででも組合活動に参加している公務員は、少なくとも、自分のことを棚に上げて残業につながることを要求することはできないだろう。

 そして、それを知ってか知らずか、同じ"公務員"である小学校の先生も一般の公務員と同様、”自分の負担にならない意識改革”をし、「子ども主義」ではなく「自分主義」にこだわっていく。
 そして、その結果、子どもの心理状況が徐々におかしくなっていく。

 勝手な推測だったが、その内容に妙に納得してしまった自分がいた。

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