脳内出血で倒れたが、奇跡的に話せるようになり、さらには手足も動くようになった方のお母さんの話。
「現在、息子はお箸も持てるようになり、一見、なんでもできるような気がする。それに急に倒れて入院したが、その入院中は身の回りの世話を奥さんがしていたので、身動きが全く取れなかった息子を余り見なかった。そのせいか、退院してきた息子を見て”普通の人”と何も変わらないような態度をとってしまう。しかし、奥さんは、何もできなかった時から息子の世話をしているので、後遺症のために”息子ができないこと”も知っていてよくフォローしている。すごいね〜・・・」
一方、僕の今朝の出来事はこうだ。
体調が悪くて、いつものようにパートナーに洋服を着せてもらった後に鏡で見たら襟がよがんでいたので「きちんとしてよ」と言ったら「あ〜も〜めんどくさい」と言われ口論になった・・・。
僕の病気は、体が徐々に動かなくなっていく。
それでも何とか自分でできることは時間をかけてもやろうとしているのだが、軽く普通の人の3倍は時間がかかり、そのことが、時としてパートナーの機嫌を損ねてしまう。
だから、急ぐときはパートナーに手伝ってもらうようにしているのだが、パートナーには
「僕が一人でやっていた頃」のイメージがまだ残っており「当然のようにお願いされること」にストレスが溜まり、僕も「毎回お願いしないと手伝ってくれない現状」にいらいらする。これが原因でよく口論になってしまうのだ。
病気を患い24時間休むことなく恐怖と闘っている僕と、そのおかげで子育てのほとんどをひとりでやっている彼女。
人一倍の苦労を背負って毎日がんばっている2人がケンカする必要などどこにもない。
ただ、”病気の魔法”にかかっているだけだ。
誰か、この魔法の解き方を教えてくれる人はいないだろうか?
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