３歳の息子が風邪を引いてしまい朝から咳がひどかった。
　普通だったら安静にさせておくのだけど、クリスマスにもらった”おもちゃ”で従兄弟と遊ぶのを楽しみにしていたので「何かあったときは僕がしっかり世話をすればよい」と思い、思い切って実家に行くことにした。

　しかし、気持ちでは”楽しみ”にしていた息子も、普段通りに従兄弟と遊ぶ体力が無いのは見ていて明らかだった。
　きつそうだったので昼寝をさせていると、嘔吐し、そして、泣き始めたため、急遽、自宅に帰って、かかりつけの病院に行くことにした。

　病院に着いたときの息子の体温は３８．５度。

　”弱り切った子ども”を見るのは”弱り切った自分”を見るより辛い。

　また、そんな弱り切った子どもに”抱っこ”を求められてもそれに応えることができず、「お母さんが抱っこしてくれるからね」と言って、結局、診察室には”お母さん”が連れて行った。
　一昨日痛めた脇腹のせいで力が入らないのにもかかわらずにがんばって運転して子どもを実家に連れて行ったのに、いざというときは”お母さんまかせ”になっている現状を改めて実感した一日だった。

　「病気を治すことだけが”絶対的な幸福”ではない」と思っていたけど、やっぱり、病気を治すことから始めないと、何も先には進まないような気がする。

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