突然の電話

 今日、職場に匿名で電話がかかってきた。
 とある組合紙に僕のHPアドレスを記載してもらったのがきっかけのようだ。

 「あなたのHPをみましたが、あなたの”公務員の夢”って何ですか?」
 いきなりの質問に、「励ましの電話かな?」と思いながらも、しどろもどろに「一日に一回は人々の笑顔がこぼれるような街にしたいし、そういう街で公務員をしたい」という返事をしたような気がする。

 すると、今度はこんな質問があった。
 「あなたの考え方には、共感するところもあるが、今の職場を”いつでも休める場所”と批判的に書いている箇所があるが、ここはおかしいと思う。僕も、以前、あなたの職場で働いたことがあるが、その職場には”いろんな事情”で仕事を休まざるを得ない人がいる。そのような人に対し”辞めろ”と言っているような気がする。その人にも家族がいるのを知っているのか?もう少し考えて欲しい」

 実は、僕もその職場の中で「”いろんな事情”で仕事を休まざるを得ない人」を1人知っている。

 その人は、年末に転んでしまい、体が不自由だったため受け身が取れず、結果、肋骨にヒビが入ってしまった。
 そして、新年早々、仕事を2日も休んでしまった。
 周りの人は、無理して出勤してきたその人に「無理しなくて休んでいいよ」と声をかけていたが、僕は「あなたは書類の整理も上司に手伝ってもらっているのだから、これ以上迷惑をかけないように、できるだけがんばって出勤した方が良い」と言った。

 僕は、なんらかのハンディキャップによって”物理的にできないこと”は仕方がないが、ハンディキャップを理由に”何もやろうとしない”ことはいけない、と思う。

 ”大きな荷物を運ぶような力”がないのなら、”ショベルカーを運転する技術を勉強すべき”だ。

 だから僕は、「”字”が思うように書けないのであれば、”字を書く技術(マニュアル)”を作ればよい」と考えたのだ。

 本当は自分で何でもできることが一番だが「できないからやらない」では前へは進めない。
 ”事務処理”が思うようにできないのなら、その”事務処理”をマニュアル化して賃金が比較的安いアルバイトの方でも対応できるような環境づくりをすればよい。

 今日、電話をかけてくださった方のおかげで、いろんなことを考えることができたことに心より感謝したい。

 でも、”喜び半分・驚き半分の気持ち”をこのページでしか伝えられないのがちょっと残念だった。

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