自己暗示のかけ方
人は常に自分の”悩み”の解決法を持っている。 ある人は音楽、ある人は読書、ある人はスポーツ。 しかし、これらの方法は「比較的軽い悩み」に対する解決法であり、悩みが「病気」や「家族のこと」のように比較的重い場合には、これらの方法では解決しない場合が多い。 そんな「重い悩み」の解決方法として登場するのが「祈り」である。 僕は、それらの中から「読経」という”祈り方”を選択して、毎日「病気が治りますように」(正確に言うと「僕の病気は治る」)と祈っているのだが、不思議なことに、この”祈り方”をしていると、たとえ症状が良くなっていなくても「もしかしたら本当に病気が治るかも知れない」と思い、気分が楽になってくる。 もしかしたら、”祈り”とは「自己暗示」のことであり、各宗教で教える”祈り方”とは「自己暗示のかけ方」のことではないだろうか? イラクの内乱のように、「自己暗示」によって他人の命を奪うことを正当化させてしまうことは決して良くないのだが、「長年に渡る自分の苦しみ」から解放される「自己暗示のかけ方」は、「家庭内でのトラブルの解消」や「病気を患った人の精神安定剤になる」など、社会的に見ても非常に 有効である。 では、いったいどんな”自己暗示のかけ方”が最も効果的なのだろうか? 経験上、”自己暗示”は毎日継続しないとかかりにくいため、定期的にどこかに行ったり、一日あたりに費やす時間が長いものやお金が必要なものは余りお勧めできない。 となると、やっぱり「数分間口ずさむだけ」の”自己暗示のかけ方”が有効といえる。 「家庭内のトラブル」も”家族が苦しまなくなった”時点でそれは解決の方向に向かうだろうし、また、「自分の病気は治らない。死んだ方がましだ」といって生きる気力を失った人も「自分の病気は治る」という自己暗示にかかった時点で自然と笑顔が出てきて、その”笑顔”が奇跡を起こすことだってある。 ”自己暗示をかけること”は「悪いことを正当化させる」場合もあり、非常に危険であるが、僕のように「自分や家族が病気で苦しんでいる人」には太鼓判を押してお勧めしたい。 |